

札幌の積雪が50年ぶりに95センチを越えるという状況。
きのうは、窓外を見る度に夫婦でため息。
一昨日は会社の忘年会から夫婦で帰ってきて(共働き)
夜11時過ぎに家の前を除雪しておいたのですが、
その分量とほぼ同様程度の積雪がきのう朝までに降り積もり、
朝一番で再度の家のまわりの除雪。
会社駐車場の方は、この2回分の量がそのまま積雪していたので、
4躯が足下が怪しくなるくらいの積雪深をクルマで踏み固め。
とりあえずの足場を確保しましたが、
とても手に負えないので、業者さんに連休中に除雪を依頼。
しかし、降雪は一向にやまず、その後も自宅周辺を断続的に除雪。
「食事前の除雪よりも、食事後の方がダイエットになる」
というカミさんの情報に基づいて、夕食後、シメの雪かき。
こんなステキな休日を過ごしておりました(笑)。
ンまぁ〜〜、よく降ってくれます。
1枚目の写真は近くのDIYショップに長靴を買い求めに行った帰りに
その近隣の住宅の屋根雪が面白い形状を見せていたもの、
三角屋根の頂部から雪割りされて、左右に雪が落ちて行っているけれど、
どうも雪質が粘度を持っていて、
北海道の通常の軽い雪ではただ落ちていくのが、
今回の降雪では比較的高温の気温だったので、
こんなしぶとい雪になっているようです。
2枚目の写真は、現代の北海道の屋根の主流のフラットルーフの当社屋。
北海道の家づくりでは、この雪対策が大きな部分。
建物の設計を考えるときに、絶対的与条件として不可欠です。
1枚目の写真のような状況の場合、
このいまにも滑り落ちそうな雪の「堆雪」場所をこの先に考える必要がある。
札幌の街割りの原型では1戸あたりの面積を500坪と設定していた。
そしてその外周に回した道路も、最低の「小路」で8m、
一般的には20mを設定していたとされるのは、
こういった「堆雪」場所の確保が要因。
それが十分に確保された上でないと、こういった屋根はありえない。
でも都市型密集地域である札幌市街地などでは、
土地の狭小化が進行していくので、それへの対応が建築に求められる。
そこで屋根が陸屋根志向になっていった。
いわゆる無落雪屋根で、当初は断熱の不良もあったので、
屋根面に室内の熱が伝わることを半ば前提にして、
融けた雪をドレンパイプで落とすという「樋」の発想で対応したけれど、
これは凍結などさまざまな問題を引き起こして徐々に廃れていった。
いまは、ほとんどがほぼ断熱された屋根面に雪を乗せたままの
フラットルーフが主体になって来ている。
季節風が雪を吹き飛ばすと同時に、暖気が雪を融かしてくれて、
若干の傾斜角度に沿って融雪水が落ちていくという考え方。
そういう選択の結果、積雪荷重に耐える陸屋根スタイルに落ち着いてきている。
その様子をみて「内地」の建築関係者からは違和感も持たれる。
これはデザインの志向性というよりも、
いわば北海道・札幌の都市生活が生み出した合理性選択での
いわば、地域「スタイル」なんですね。
さて、きょうもまた軽い積雪があったので、雪かきに出動であります。
どうせなら、ルンルン気分で頑張るぞ。
Posted on 12月 24th, 2016 by 三木 奎吾
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単純だから、重たいとありがたさが伝わってくる(笑)。
北海道三笠市出身の世界的現代アーティスト・川俣正さん。
かれの高校時代の同級生、武部英治さんとわたしは仕事の関係があり、
誘われるまま川俣正さんの現代アートプロジェクト「会員」になっております。
毎年、武部さんからメールが来て、会費を払うと
「三笠フレンズ」ということになり、出来ていくアートの「支援者」になれる。
そのお礼の作品が毎回、いただけるわけです。
まぁ付き合いだったわけですが、三笠市内の廃校に展示された
アート作品を実際に触れて、そのリアリティを実体験して、
ワケわかんなくも(笑)、「おお」という臨場感は共有させてもらっている。
そんなかれ、川俣さんの故郷に寄せる制作モチーフが、
徐々につたわってくるモノがあります。以下、武部さんからの案内文より。
三笠ふれんず会員の皆様、
今年からプロジェクトは川俣正が高校時代を過ごした岩見沢に
移行することになりました。
「北海道インプログレス」は、川俣正が出身地である北海道で
現代アートの新しいあり方を実践する長期型アートプロジェクト。
今回で第5期を迎えるのですが、今回の会員特典は
はじめての初の「立体もの」。三笠プロジェクトのレプリカ模型。
川俣氏と、菊地拓児氏の共同制作による限定レプリカ。
<これが一番上の写真であります。ずっしり感がある>
まず、岩見沢競馬場跡の駐車場を市から借地し、
彼の奈良のプロジェクトの足場丸太700本を、
とりあえず持ってくることにしました。


岩見沢駅舎でのレクチャーでスケッチは残していったものの、
いつものように荒唐無稽な話、本人はパリのアトリエで、
道新に依頼された原稿を書き(北海道インプログレス絡み)
市役所(市民)にプレゼンテーションすべく模型制作に励んでいるというから、
少し先が見えだしてきたと期待できるかも知れませんね・・・
雪の中での700本の荷下ろしは、遭難しそうになりました。
この市内が見渡せる高台で、岩見沢プロジェクトは
大規模なものになっていきそうです。
ということで、どんなことになっていくのか、
ハラハラドキドキしておりますが、
まずはずっしりとしたレプリカ作品に、すっかり感動しております。
人間、重さにこんなに弱いとは思わなかった(笑)・・・。
このアートプロジェクトに興味を持たれた方は、
三笠フレンズ会員入会
まで、入会されてください。
半信半疑でしょうが、これは面白いアートプロジェクト。
そのプロジェクトとの運命共同体感は、なかなか得がたい体験です。
むかし、芸術家もいいなと思ったこともあるあなた、
すばらしいチャンスですよ、と新興宗教の勧誘みたいですね(笑)。
Posted on 12月 23rd, 2016 by 三木 奎吾
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さてことしも今日を入れても10日ほどになりました。
高齢化の進展とともに、月日の経つのがまことに早い(笑)。
わたしはなんとか、ブログやSNSなどに積極的に関わって
IT化高齢者として悪あがきしてでも若々しくありたいと思っていますが、
たしかに体力的には徐々に衰えが出ては来ているけれど、
経験や人的交流資産はむしろどんどんと増えてきている。
なんとか役に立つうちは、邪魔にならない範囲で(笑)頑張ろうと思っています。
そんなときに目にしていたのが、地域シンクタンク・道総研の作成された図。
全国の労働者数はいまも伸び続けているなかで、
高齢労働力の割合も高まって行っている。
平成25年段階で9%を超えている状況が見て取れます。
世界に冠たる充実した医療制度を持っている国として
こうした「年を取っても働ける層」を、どのように活かせるかは、
今後の世界が否応なく直面していく高齢化社会の先導モデルになれる。
栄養状態の画歴史的な改善と、住環境を中心とした
社会総体としての健康維持環境の出現は、
わたしたちニッポンの大きな可能性なのだろうと思います。
というようなことを考えることが増えてきて、
自分自身もそのなかにいて感じているのは、
やはり先人たちから受け継いできた「知恵」をどうやって社会に
遺していくべきか、ということだろうと思います。
その部分がことし、一番痛感させられたことでもありました。
高齢者は社会の中でいちばん経験知を持っている。
それを社会全体の活用すべき資産として、いかに転移させていくか、
大いに知恵を絞っていくべきだと考えさせられています。
最近でも、住宅建築の若いバリバリの研究者のみなさんと
対話する機会を得たりしましたが、
そういうなかで、少しは伝えられることがあるかも知れない。
高齢者が仕事を通して社会に還元できることはそこが最大でしょう。
まぁもっとも、年齢を重ねてもまだまだ知らないことばかりであり、
日々が勉強であることは当たり前なのですが、
少しは経験があるので、多少の衝撃緩和装置にはなれる。
住宅の情報の世界で、まだまだ挑戦できることはあるのではないかと、
たのしく想像力を膨らませております。
仕事への対し方、領域などをいろいろ考えていきたいと思っています。
この図を見て、いろいろアイデアを浮かべている次第。
Posted on 12月 22nd, 2016 by 三木 奎吾
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本日は住宅の話題は一服。パソコン・Macネタであります。
最近はほとんど使うことがないのですが、
わたしはMacからWindowsを立ち上げて使うバーチャル環境を作っています。
たまにWinだけしか対応していないソフトがあると、
その環境で立ち上げて利用するワケですね。
なんですが、ここ1〜2年はまったく使っていなかった。
しばらくぶりに、あるシェアウェアソフトがあって、
使い方が簡単なので、ついダウンロード版を購入したら、
Win対応のソフトだった、おいおい。
ということで、久しぶりにWindowsを立ち上げてみたら、
OSは懐かしのWindowsXPであります(汗)。
こういうバーチャルマシンで特段、ブラウザを立ち上げなくても
Winを立ち上げただけでもウィルス対策は入念に必要なのかどうか。
わたしも分からないのですが、システムを立ち上げただけで
そういったウィルス対策ソフトが起動して、
アップグレードしないと危険だ、警戒すべき節がいくつも見られるなどと
やかましくアラートしてきてやりきれない。
「ゴメン、全部パス」ということで、目的のソフトに直行。
なんですが「そんなこと言わないで、あぶなくなっても知らないよ」という
お節介な忠告ポップアップが多数出現してくる。
Winのこのお節介ぶりがイヤな人は相当多いに違いありませんね。
まぁ、久しぶりの再会なのでガマンして丁寧にいちいち謝絶。
この間でMacの方もかなり環境が変化している。
HDからSSD1TBに換装して、メモリも16GBまでアップさせている。
以前時々立ち上げていたときは、HDでメモリも8GB程度だったはず。
ということで、その動作のサクサクぶりは感動もの。
作業はだいたい1時間くらい掛かったのですが、
たいへん有意義な作業を終えることができました。
今回は久しぶりだったので、わざわざWinXP上で作業しましたが、
ソフト単体で、あたかもMacのソフトのように使うこともできる。
そのモードにどうやったら出来るか、忘れている(笑)。
それと、XPはめでたく現役を引退されているそうなのですが、
当方環境では使用頻度が格段に少ないので、わざわざ新規OSを
購入する気もけっして起こりはしない。
でもなにか不都合があり得るのか、情報は不明。
今回使用でもまったく問題はなかったし、このソフト自体は
大変使い勝手がいいので今後もチョコチョコと使いたい。
きのう触れた東京と北海道での建築界の対話ではありませんが、
異機種での連携、フュージョンって有意義だと思います。
ふ〜〜、やった便利だ。
Posted on 12月 21st, 2016 by 三木 奎吾
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さて、きのうの続きであります。
川島範久さんの「北海道の断熱技術について実例を見たい」
という希望に添って、いまの北海道の家づくりの現場を
いくつかの住宅見学として見ていただきました。
暮れの忙しい時期にもかかわらず、4軒の住宅をみることができました。
とくに1軒目は千歳空港にも近い恵庭市中心部の住宅。
こちらは小倉寬征さん設計、施工キクザワさんの住宅。
在来構造駆体GW105mm充填断熱と、2×6外側付加断熱140mm相当。
外壁の断熱厚みは245mmという重厚なものになりますが、
キクザワさんの施工現場としては最近ではほぼ一般的な仕様。
川島さんもHEAT20のG2グレードを温暖地域で追究しているということで、
非常に「応答力・聞き取り力」を感じさせられました。
断熱材施工のディテール詳細への強い興味・こだわりが感じられ、
設計者として真摯な姿勢を感じることが出来ました。
難波和彦さんの「箱の家」シリーズなどでの現場経験も豊富のようで、
彼我の共通点と、深化した北海道の断熱手法について
かなり突っ込んだやり取りが交わされておりました。
こうしてまずは構造・断熱施工の現場を見たあと、
札幌市内の完成住宅を合計3軒見学。
アテンド側の当方としては、まずは断熱が基本であって、
それからそれをベースに置いた「環境住宅」の地域的探求という
北海道的スタンスをご覧いただいた次第です。
わたしどもでクルマでご案内したことで、
車中さまざまに意見交換も出来て、たいへん有意義でした。
その後、北海道の住宅研究者、建築実践者など
合計10数名との「対論会」を企画して、大いに語り合いました。
〜Replanプレゼンツ 年末特別「対論会」企画
東京VS北海道「環境住宅対論~北海道住宅をめぐって」〜というもの。
北海道研究者側からほぼ同年代の北大工学部、森太郎・菊田弘輝先生。
住宅建築実践者として山本亜耕・小坂裕幸・櫻井百子・丸田詢子
藤島喬・須藤ホーム須藤芳己の各氏。その他数名のオブザーバー。
対論は大きな盛り上がりを見せ、その後の食事会会場でも
ご家庭をお持ちの女性建築家以外は各氏とも揃って参加されました。
くつろいだ雰囲気もあってさらに活発な意見交換、白熱の激論が展開。
しかし参加者の総意として、彼我の考え方の同質性について、
双方ともある了解点には達したものと思っています。
川島さんからは今回の対論を機会に、さらに相互理解をもっと深める
さまざまな機会を作っていきたいという前向きな発言もいただきました。
本州地区、建築界で中心的に活躍される若手研究者と
こうした相互理解の場を持てたことは、北海道にとっても大きなきっかけ。
北海道住宅の現在の地平を拡散する機会だと。
川島さんの姿勢を見ていて、断熱についての意識において
温暖地域にあっても世代が大きく変わってきて、
こういう南北対話が可能になってきたことが実感できた次第です。
さらにこの北海道研修のあと、翌日は仙台に新住協・鎌田紀彦先生も
訪ねられて、知見を深めたいという積極的な姿勢。
これまでの東京と北海道の二元論的なすれ違いからは脱却して、
断熱技術がベースという価値観を共有したうえでの論議が深まる予感。
この対論の模様については、Replanの取材として
今後の展開も含めて、誌面などでお伝えしていく考えです。
Posted on 12月 20th, 2016 by 三木 奎吾
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いうまでもなく日本の中心的なエスタブリッシュメントは、東京にある。
たぶん多くの領域に於いては首都の先導性が優越しているでしょう。
わたしが中心的に関与している出版の世界でも、
当然、東京の優越性はまったく自明のこととされています。
しかし、こと住宅建築に於いてはやや事情を異にする。
明治期以来、北海道の地は日本民族北方進出の最前線地域として、
農業から始まって技術革新の最先端として「開拓」されてきた経緯があり、
とくに住宅建築技術は日本の伝統的工法では
その寒冷への対応、暖房エネルギーの統御という点に於いて、
たいへん遅れていることが実証され、断熱や暖房技術などが、
北海道を中心として研究開発されてきた。
そのプロセスでは、北欧や北米といった世界の先進寒冷地域の技術が
基本として導入され、北海道はその巨大な実験場となった。
そのことはいったん東京を介してというよりも、北海道に直輸入された。
実体としても、北海道人が主体となって推進されたといえる。
北海道ではその目的のために、官庁が主導的に取り組み、
そこに研究者や実践者がお互いの知見を共有し合って、
地域としての「技術開発力」を協同して高めてきた。
いまに至っても、北海道建設局住宅指導課という存在が活発に動き、
その研究団体として、北総研という地方独立行政法人まである。
その所長はいま、国の住宅政策にも主導的に関与している。
いま、世界的に「環境共生」サスティナビリティということが求められている。
エネルギー大量消費型から省エネの方向に大きくカジが切られている。
そのときにこの住宅の高性能化技術、人間を過酷な自然から守っていく
「断熱」の技術は、基本要素技術とされている。
民生エネルギー総量を低減させるには、この技術がもっとも重要なポイント。
コトバとしての「環境住宅」は、この要素技術「断熱」を欠いて論議できない。
少なくとも北海道に於いてこのことは自明のことであり、
それにいま、多くの温暖地域の人々もうねりを持って同意してきている。
一方、ことし新建築住宅特集さんが6月号で「環境住宅」特集を組まれて
その巻頭論文を気鋭の若手建築研究者・川島範久さんが書かれた。
出身の東大で難波和彦氏や前真之氏に師事され博士号も同大で取得。
現在は、東京工業大学環境・社会理工学院建築学系助教 博士(工学)
であり、日本建築学会地球環境委員会 「地球の声」デザイン小委員会
<塚本由晴氏が主査で、川島さんが幹事>というプロフィル。
NBF大崎ビル(旧ソニーシティ大崎)で2014年の日本建築学会賞も受賞。
この巻頭論文は「自然と繋がるDelightfulな建築へ」と題された。
リード文では、「環境に応答する住宅を特集します」として、
「本当に求められているのは、人と自然の新しい関係を問うもの」
「単なる快適性のみを求めるものではなく、
新しい自然との繋がる住宅の可能性を見ていただきます」というもの。
川島さんの文章では、いくつか但し書きは読み取れたけれど、
その特集住宅事例は基本的に断熱の概念もないスケスケ住宅が多数派。
さらに巻頭論文の下段囲み記事として紹介されていた、
「環境技術と環境政策の系譜(年表)」においては、
北海道が地域総体として1世紀以上取り組んできた「断熱技術」歴史が
きれいさっぱり、ほとんどひとことも触れられていなかった。
こういった状況を見て、わたしとしては異議申し立てを行った次第です。
年末に至って、その論文執筆者の川島範久さんから連絡があり、
北海道にて対話の機会を持ちました。<以下、あした以降に>
Posted on 12月 19th, 2016 by 三木 奎吾
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先週金曜日には、北海道の住宅施策の諮問会議に出席。
いま、「きた住まいる」という住宅施策プラットホームづくりを
さまざまに論議してきています。
そこで示された北海道住宅の作り手へのアンケート集計の結果。
いろいろなアンケート項目があったのですが、
そのなかで、いま東京・中央との対論テーマになっている
「環境共生」についてのアンケートと意見が出ていて興味を持った。
ことしの新建築住宅特集6月号での特集「環境住宅」特集に
わたしが意見をブログで書いたことから、
論議の起点が作られ、東京の建築界との対話が起こってもいるテーマ。
明日以降、この「対話・対論」についてお知らせしますが、
ちょうど、北海道の意識についてまとめられた資料なのであります。
まず、北海道建設局住宅指導課がまとめているこの資料では
北海道の住宅にとっては「環境共生」というテーマは
きわめて簡潔に「断熱性能・省エネ性能」として要約されている。
東京の建築界、日本建築学会 「地球の声」デザイン小委員会が見ている
「環境住宅」というものの概念とは、大きく違いがあることが明白。
きょうのブログではこの東京の建築界との乖離は掘り下げず、
あした以降にしますが、北海道的現実で公的に論議すべき対象としては
このように明示的な「環境=住宅性能」概念が共通認識として存在する。
もちろんだけれど、ポエム的な「外部との応答性」のようなことは
論議すべき対象としては上げられていない。
全体の回答が31件でそのなかで18人が「さらに上の性能が必要」とし、
12人が「現状のままでよい」、1人が「追加の評価項目が必要」
というように回答を寄せている。
6割強が性能向上意識を強く持ち、4割弱が現状維持的な意見。
現状認識としてはわたし自身が体感している空気感と近似している。
上の写真では、その回答に寄せられた意見も掲示しました。
北海道のユーザーと日々対話している作り手のこうした実感は、
同時にユーザー心理をも映し出しているのだろうと思います。
端的な意見表明として
「北方型住宅ECO(Q値1.3レベル〜換気による熱回収を除く)以上の
性能は必須になると思いますが、つまらない内外観の住宅は作りたくない、
(性能もデザインも)両輪で街並みを形成し次世代に
良質なストックを残したいと考えます」というものがあった。
たぶん北海道の現状住宅認識の中庸意見だと思った次第です。
みなさん、いかがお考えでしょうか?
Posted on 12月 18th, 2016 by 三木 奎吾
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わたしは、デジカメが好きであります。
とはいえ、マニアックな写真趣味人という意味ではなく、
取材には欠かせないツールとして使ってきている。
とくにブログを毎日書いていて、日々撮影し続けている写真類は
iPhoneによる撮影とともに、ちょっと詳細なというか、
より記録的意味合いの強い撮影では、デジカメによる写真収録が必要。
出張や旅先などでは、絶対に必要な必需品なのであります。
現代仕事人のための備忘録としての役割も担っているのでしょうね。
ところが、そういう用途がゆえに、
出張など旅先に携行する機会が多いので、
ときどき本体以外の備品類を紛失してしまうことがある。
iPhoneも充電アダプターなどが必須ですが、
あれはなにより不可欠ということで、まず見失うことはない。
この、ちょっとの使用用途の頻度の違いが、微妙に影響して、
縁辺的備品類への目が行き届かなくなることがある。
たぶんこのことは、パソコン・スマホ・デジカメという3つの
デジタルデバイドの管理運用という現代人一般の通常人間行動において
その「管理可能限界」というような事態が生じている気がする。
MacとiPhoneはほとんど身体化レベルになっているので、
そのバッテリー管理はほぼ刷り込まれてきているけれど、
デジカメについては、その感覚がやや薄いのでしょう。
って、MacやiPhoneのように大体機種名「LUMIX」って書かない(笑)。
ということで、今回デジカメの「充電器」の紛失は2度目だったのですが、
「ま、iPhoneもあるし、とりあえずは・・・」という気分で
つい買いそびれていたら、この機種の充電器は
ほぼ受注生産に近づいてきているそうで、
入荷がだいぶ時間が掛かります、というように宣告されていた。
頼んでから製造するので、11月段階で来年1月下旬納品といわれた。
ちょうど年末年始時期の記録機会にあたるので、
その前に補充しようと考えて11月初旬にお店に行ったのですが、
それでも間に合わないというのであります。
いろいろな機能発展もあるのでしょうから、ムリもないとは思うのですが、
ただ、充電器のような必需備品については、
あんまり機種毎に変えないようにしてほしい。
同じ製品であれば充電関係では部品共通化してほしいものです。
で、ほとんど諦めていたら、
なぜか、きのうオフィスに充電器が届いていた。
わたしの嘆き、年末年始時期に間に合わないことへのメーカーとしての
懺悔の気持ちもあったのか、製造が早まったと見えます。
なんとか、充電が復活してなつかしい使用感が戻って来た。
これからは家宝として、充電器も大切に管理したいと固くトリ頭決意。
しばらくiPhone写真ばかりで記事更新してきましたが、
今後はデジカメ写真復活しますので、乞うご期待(笑)であります。
Posted on 12月 17th, 2016 by 三木 奎吾
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きのうは当社プレゼンツのイベントを行いました。
それに先だって、恵庭から札幌市内に掛けての全4件の住宅見学。
1軒目は工事中の物件で断熱工事が終わったところでしたが、
暖房は工事の方に聞いたら、朝方1時間ほどかけたきりで
その後、正午頃に伺ったときには無暖房状態でしたが、
Ua値0.25程度の熱損失の建物では、内外の自然温度差は明瞭。
そこから夕方4時過ぎまで、なんとか4物件をクリア。
っていうか、途中で1件も飛び入りだったので、
全5件でしたが、おおむねQ値でいえば、1.2〜1.3クラス。
北海道では長期優良住宅先導的モデル事業で、北方型エコという
認定基準を作成しましたが、現状コスパ的にもっとも一般的なレベルは
どうもこの基準相当が常態的になってきているようです。
やはり北海道のこの時期の住宅では、
写真のように、周辺環境との対話をどう考えるのかという様子が
明確に見えてきて面白い。
この写真の家は建築家・小坂裕幸さんの自邸ですが、
この手の住宅見学では当社に近いこともあって、良く伺います。
前面道路と背景の河川敷地とのあいだにたった1軒分の土地が空いていて、
その土地を探し当てるのに3年掛かったという絶好の条件。
人生の決定事項のうちで、
こうした「どこに住むか」ということは、きわめて重要でしょうね。
北海道で暮らすということは、より自然に寄り添ってというか、
その自然を日常生活でより豊かに感受可能な敷地を選択する、
そういったことの意味合いはかなり決定的だと思います。
こういった要素について、プロのみなさんは、それは与条件だから
建築の技量とか、手法的なものとは乖離していると考えるようですが
ユーザー目線のメディアとしては、やはり大きく感じる部分。
むしろ、土地選びに於いてこそ、そのひとの人生へのセンスを
一番強く感じさせられます。
もちろん社会性を持った決定要因、たとえば親子兄弟、家系的条件というのも
大いにあると思いますが、それもまた人生の濃厚な色合い。
そういう与条件とは違って、ある選択条件に添って選んでいる場合、
その意志決定自体、非常にわかりやすい人生の価値感なのだと思います。
この小坂さんの自邸では、居間に大きく開けられた窓が
なによりもその意志を明確に表現しています。
きのうも、この窓からのパノラマビューが冬の北海道らしい光景を
たっぷりと訪れる人に伝えてくれていました。
さて、そろそろ最終週も近づいてきた年末。
ラストスパートに向けて準備を加速したいと思います。
Posted on 12月 16th, 2016 by 三木 奎吾
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札幌は世界的にも多雪の巨大都市。
年間降雪は6m以上に達するのに、人口規模が200万人近いというのは
人類社会でも珍しい都市だとされているそうです。
そういった過酷な条件の地域では大都市は形成されないというのが
合理的に考えれば常識と言うことなのでしょうか?
明治の初年に北海道の首府を計画したときに
いろいろな候補地はあったのでしょうが、日本国家はこの地を選択した。
で、住み続けている実感からすると、たしかに多雪ではあるけれど、
ほかの北海道の各地域と比較して、それなりに安全度は高い。
明治の開拓計画はそれなりに考え抜かれたものだった。
逆に多雪であることから、一回積雪してしまうと、
地面からの放射冷却が緩和されるようにも思われます。
さらにいうと、雪が多いと視界の「底が明るくなる」効果がある。
たまに多雪積雪状況の中で、ドピーカンの青空が広がると
地上を覆った積雪が大きく光を乱反射させ、目も開けられなくなる。
ああいった「きらめき」感は、この地での暮らしが
日本人に対して与えてくれた新しい感受性体験だったように思います。
さらに雪のある暮らしは、
創造性を持った子どもたちには、楽しい自然のオモチャを提供する(笑)。
この地の環境は、荒れ狂ったような凶暴なブリザードももたらすけれど、
それを室内の安全なシェルターでしっかりと守ってやれば、
風雪が収まったあと、人間の想像力の発露を待ってくれている(笑)。
簡単にどんな造形も可能なので、
滑り台を作ったり、雪穴を作ったり自由自在な素材を提供してくれる。
わたしたち北国人は、こういった「環境」に対して、
あるときは断熱という建築技術で立ち向かうけれど、
札幌市内はその堆雪スペースを、広い道路幅員などで、
街中であってもそれなりに都市計画として確保させている。
200万を超える大都市だけれど、まだ未利用の市街化調整区域も多い。
それらが、広い「ふところ」を形成していると思う。
雪は多いけれど、道路幅員が広いので冬場の雪を溜めておく場所も
それなりに広大に確保されているのだと思う。
先日雪かきのことを書いたけれど、雪かきは処理場所が問題なのです。
多雪であっても、都市計画も含めたことで対応は可能なのです。
ほかの多雪地域・東北以南日本海側都市と比較して、実感する。
北国人は積雪寒冷の「環境」のなかで、
けっして断熱一辺倒でひたすら忍耐・防御で暮らしているのではない。
多雪という環境と対話して、それと柔軟に「応答」しながら、
独特の暮らし方、生活感受性を涵養しているのだと思う次第。
本日、たまたま縁あって、環境住宅論というテーマで
多人数の建築関係者が集まる機会を作る結果になりました。
どんな「環境論」が飛び出してくるのか、
ちょっと楽しみになって来ております。
Posted on 12月 15th, 2016 by 三木 奎吾
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