
マンガで住宅のことを表現したときに、
竪穴住居のことについて友人の設計者と研究してみた。
やはり「深く掘る」ということが決定的なんだと思われた。
現代の知見で「凍結深度」というものが建築にはある。
その地域での最寒気に表土がどれくらいまで「凍結」するかの深さ。
札幌では60cmで、道東などでは1mに達する地域まである。
その深さまでは「表土が凍結する可能性がある」わけで、
地面の凍結・爆裂による不陸を避けて、
基礎の安定性を確保するために、その深さまでは基礎を打設する。
逆に言うと、その深さ以下だと、今度は「地熱」が利用できる。
地熱は経験的になのか、学術的になのかよく知らないけれど、
その地域の年平均気温程度の温度が確保されているといわれる。
札幌ではちょっと前までは8度程度と言われたけれど、
いまは温暖化の影響からもうちょっと高いのではと思う。
その年平均気温に対してバイオマス燃料で暖房・調理することで
土壌蓄熱や空気に加温させて居住環境を作っていたのだと思う。
衣類との合わせ技で、適合温度環境を作っていたのでしょう。
縄文時代の人たちは凍結深度以下に床面を確保すれば
「住居があたたかくなる」という経験知を持っていたのでしょう。
そのように暮らした先人たちにさしてDNA障害痕跡も見られないのだから、
人間が生きていく住居としては環境的に適応していた。
で、竪穴住居では深く穴を掘って、それに木組みで構造をつくり、
茅葺きなどで屋根を造り、それに土をサンドイッチさせたりして
断熱をさらに強化したりしている。
水分コントロールがいちばんの問題だっただろうと思われ、
よく縄文の集落などでは竪穴を冬の住居にして、
一方で高床式の「通風重視」の「夏の家」も併設されたりしている。
このような竪穴住居を考えていて
やはりいちばんの関心は、どうやって「穴を掘るのか」という点。
人類というのは、口型ではなく手型の発展をした動物で、
その生物的進化の過程で「道具」利用という稀有な生存手段を開発した。
とりあえず、木の棒という基本的な道具があり、
その機能拡張で「穴を掘る」道具を開発してきたのか。
今日で言えば「スコップ」のような機能形状の道具を開発していたのか。
炭化物なのでなかなか現物としては残らないとされる。
北海道で言えば、アイヌの住居・チセは「平地住居」で竪穴ではない。
なので、そういう道具は現物ではあまり目にしたことがない。
最近、いろいろ人類史的な知見が発展してきて、
こういった起源に関するようなこともわかりやすくなってきている。
そういう探求からすると、人間が物理的な「住居」を建てたのは、
案外近い過去にしかすぎないというように考えるのが自然。
だいたい、1万数千年程度のことのようだと思うのです。
もうちょっとすると、住宅というのは非常に簡明に文化・機能分析が
できるようになる領域であるのかも知れないなと。
過去を知っていけば、未来への洞察も可能になるのかも知れませんね。
Posted on 4月 3rd, 2017 by 三木 奎吾
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最近、Replan誌と東京の設計者との関わりがあります。
とくに昨年の新建築住宅特集誌での「環境住宅特集」について、
寒冷地住宅雑誌として意見を申し述べたことが話題になったようで、
その後、その巻頭論文を執筆された川嶋範久・東京工業大学助教と
北海道内住宅見学アテンド、対論会の開催など論議が続いています。
この「対論」については、いまのところ発表しておりませんが、
北海道と東京の住宅建築界の「環境建築」認識を巡っての
きわめて興味深いやりとりがありました。
また、川島氏が中心になっている日本建築学会 地球環境委員会
「地球の声」デザイン小委員会<塚本由晴氏主査川島氏幹事>にて
わたしどものブログ上での発言に対して参加者、とくに
川島氏の東大での先生にあたる難波和彦氏から留意の発言がありました。
その後、難波和彦氏の「箱の家」シリーズが北海道にて計画が持ち上がり、
いろいろにその情報に関わってきております。
さらに難波和彦氏からは、北海道の地域住宅技術認証である「BIS」の
北海道外・仙台での講習会に参加され、その後の試験も受験されて
みごと「BIS」資格も取得されています。
氏の建築の4層構造の2層目、エネルギーを考える上で
北海道が地域として取得してきた技術的地平は、大いに役立つと思量します。
難波氏の紹介については、以下にWikipediaを抜粋します。
〜グッドデザイン賞インテリア、吉岡賞(現新建築賞)・住宅建築賞などの
受賞歴をもつなど意匠設計者として評価されると同時に、
サステナビリティ (持続可能性) を考慮した建築作品群により、
工業的側面からも評価を得ている。
代表作として「箱の家」シリーズがある。「箱の家」は、
標準化・多様化・サステナビリティをコンセプトに掲げた
都市型住宅のプロトタイプとしてデザイン・開発され、
多様な敷地・意匠・構造のもとに百数十棟が建設されている。〜
ということですが、今回4月11日には北海道札幌で開催される
北海道の地域工務店グループ・アース21での講演を快諾いただきました。
わたしどもは日本における一地方である寒冷地・北海道に出自を持つ
「地域住宅雑誌」の立場ではありますが、
最近、関東以南地域でも「環境性能」についての気付きが進んでおり、
北海道が地域として切り開いてきた「性能とデザイン」について
より大きな「対話」が可能なのではないかと思っています。
難波和彦氏の講演が、ひとつのきっかけになればと希望します。
わたし自身はアース21の一賛助会員に過ぎませんが、
多くのみなさんにこの講演について情報開示することにいたします。
<写真は当誌「関東版」にて取材の氏設計の「箱の家」正面外観>
Posted on 4月 2nd, 2017 by 三木 奎吾
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Macの環境移行、おおむね順調に進んでいまして、
2TBの広大なSSHD、16GBのメモリはまずまず軽快な動作で働いている。
CPUチップが2.5 GHz Intel Core i5とロートルで、
やや非力なんでしょうが、しかしわたしの作業はMaxで画像編集程度。
映像の編集加工みたいなCPU負荷のかかる作業はほぼない。
主としてテキスト入力が作業の中心なので
なにより、「過去の情報資産」をデータ領域に「全部」入れている、
という総合性がいちばん大きな達成ポイントなのですね。
パソコンの進化も、そろそろユーザー側の視点でコントロールすべき段階。
PCメーカー主導型の進化に付き合い続ける必要はない。
ところが、移行作業中に、いくつかの不審な挙動が。
まず、LINEに「PCからアクセスが試みられました」というような案内。
わたしはMacなので、その場合は「Macから・・・」という案内なので、
どうも他者が試みたようではある。
さらに移行作業終了後には、上のような「警告」メールもきた。
Macの基本的な機種移転サービスとしてのTimemachine利用で、
このような警告アラートは来たこともないし、
一瞬であやしいメールと判断はしました。
さらによく見たら、「差出人」メールアドレスがありえないアドレス。
マイクロソフトの会社部門が、@sugano-net.co.jpという
アカウントを使用することはありえないと思います。万が一本当に
マイクロソフト社からの問い合わせならきちんと対応します。
たぶんこの場合、「今すぐ認証」というクリックを押していったら、
詐欺的なサイトに誘導されるのでしょうね。
ただ、こういった「移行作業」に対してウォッチを試みている
詐欺師集団の存在はありそうな気がしました。
わたしは、注意して非対応としていますが、
うっかりする人もいるかも知れません。
注意喚起と言うことで、お知らせすることにしました。
Posted on 4月 1st, 2017 by 三木 奎吾
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わたしは仕事環境がデジタルに移行してから、
すでに25年近くになります。
出版の仕事をデスクトップパブリッシング(DTP)に移行させたのが、
ほぼWindows95の発売前数年といったころ。
たまたまDTPでは主流がMacintoshだった関係から、
否応なくMacを利用するところとなってきている。
最初に使い始めたのが一体型のiMacの先行モデルみたいなヤツ。
それからいま現在のMacBookProにまで、たくさんの機種を使ってきた。
もう全部は憶えてもいません。
で、いまのメインマシンはMacBookPro15タイプで、
モデル名を確認すると、2011の後期モデル。
もう6年目に突入しているヤツであります。
この間、AppleではHDからSSDに、さらに筐体を開けさせないように
企業戦略をとってきていた。ジョブズ氏の遺命でもあるのでしょうか。
HDを基本的に止めさせたいのがAppleの考えであることは自明。
そういった戦略に舵を取ってきたのが、2013年以降のモデル。
現行機種ではメモリ交換までユーザーにはさせない思想。
ただ、わたしユーザー側としてはそのようにはなりたくないと思っている。
なのでその後、会社の機器購入に当たっても、2012年までのタイプに
ほぼ進化停止というか、レジスタンスの姿勢を取ってきた。
データ容量についてAppleはクラウド型のバックアップを推奨しているようで
クライアントマシンには容量進化を展開していない。
いま発売されているMacBookProでは500GB程度を上限にしている。
しかしクラウドなんて不安定で接続環境の安定性に欠ける。
ユーザーが容量拡張させようとしても、筐体を開けての改造が不可能。
こういうのはどうも、主義に反する。
ということから、さすがにユーザー側には2012年モデルの需要が強くあって、
つい2年前くらいまでApple自社ショップでも販売を続けていた。
2015年まで2012年モデルを販売するというのは奇観でもあった。
しかしついにHDタイプからSSDタイプに完全にスイッチした。
データ容量の拡張は技術的にそれほど進化していない。
という状況で、いよいよわたし自身の機種更新が見えてきたのです。
きっかけは出張時の15インチモデルの「重さ」。
より軽量にするために13インチモデルに換えたいのが希望。
で、今回もまた2012年モデルを基本にパーツを入れ替える作戦に。
Appleもしぶといけれど、こっちも意地であります(笑)。
記憶媒体はコスト優先で2TBのSSHDを購入し、メモリは16GBにアップグレード。
それでもトータルではいまのほぼ同等Apple最新製品とは約半額。
小さなレジスタンスとしてまだ抵抗したいと思っております(笑)。
Posted on 3月 31st, 2017 by 三木 奎吾
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きのうは今回の出張の最後の案件を片付けた後、
青森から札幌までJR乗車で帰還しました。
時間的には、札幌まで接続できる最終便での連絡での移動でした。
朝8時からの長距離移動なども含めての日程消化でして、
札幌帰還は日付が変わる直前の23:40到着というもの。
で、日程は順調に消化して、18:45には新青森から北海道新幹線乗車。
この時間になると、真っ暗闇の中の走行なので、
ずっとトンネルみたいなものでただ、1時間の移動のみという次第です。
でもコンセントもあるので、時間的には短いけれど、
業務に使えたのでまぁ有意義に過ごすことができた。
で、20時前に新函館北斗駅に到着して、20:13発の特急最終便を待つことに。
約20分ほどは時間があったので、
3番線プラットホームにはすぐには下りずにあたたかそうな居場所で待機後、
10分前ほどに3番線プラットホームへ。
わたしの乗車券を見ると「3号車」なのですが、
ホームに下りたら、普通は見掛ける「乗車位置番号」表示が見当たらない。
代わりに「A B C・・・」というアルファベット表示が書かれているのみ。
駅員さんの姿もないし、発車時刻も迫ってくるので、
やむを得ないので、乗車位置番号付近での待機を諦め、
ガラスで仕切られた「ホーム待合室」で待機して、そこに来る
号車に乗ってから車内を移動するしかないかなと諦めた。
待合室では同様の疑問を持っていた乗客たちで情報交換が行われていた。
やはりみな、やや怒気を含んでいる。
見てみたら、乗車番号表示の代わりの「A B C・・・」には、
ご丁寧にそのアルファベットごとに動物のマークまで表示されている。
最終便に乗って遠方まで帰るひとたちには追い打ち的な「謎かけ」(笑)。
まぁ途方に暮れながら眺めているしかない。
そんな乗客たちの会話の中で、いちばん最初から待っていると思われた青年が
デジタル表示の案内ビジョンがあったという情報を教えてくれた。
乗客一同でそちらに移動して確認した。
なんと、エレベーターのホーム降車口ガラスボックスの右上上部に
その「案内ビジョン」は設置されていた。表示高さは天井付近。
「移動目線」行動的には普通は移動前面しか確認しないので、
まず確認行動を取るとは想像できない、相当「距離」のある「右上」位置。
そこに数字とアルファベットの「対照表」が掲示されている。
わたしの「3号車」は「E」の位置だと言うことがようやくわかった。
わたしも列車移動は60年近く経験があるけれど、
少なくとも日本国内でこういったサイン表示に出会った経験はない。
なぜ3がEに変わるのか、その合理性理解にアタマが混乱する。
さらに動物のマークはいったいなにを意味しているのか。
また、なぜこういう表示変更案内があのような位置に掲示されているのか、
どうして1箇所にしか表示されていないのか?
疑問・混乱はさらに膨らんで、最終便乗り継ぎで疲れきった脳みそには
過酷な試練としか思われなかった(泣)。
乗車後、車掌さんに聞いたら、
車番表示では、列車の車両数が適時変わるために不適であり、
そのための便法としてABC表示としていると説明された。
しかし、そうであるならば一般的なJR表示では「連結車両数ごとに変わる」
というアナウンスがされていると思う。
「次の列車は12両編成で参りますので・・・」みたいな。
少なくともユーザーはそのような体験知識を持っている。
そこにABC表示というチェンジ経験知は存在しない。
説明を聞いてなお、疑問が湧いて仕方のない最終列車利用でした。
Posted on 3月 30th, 2017 by 三木 奎吾
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最近、簡単にできる写真の修正ソフトを使っています。
取材とまではいえない気軽な住宅見学などで、
ふと気付いたことは写真に収めますが、
その場合は、圧倒的にiPhoneで撮影することが多い。
カメラマンに撮影してもらうまでもないというケースですね。
きちんとした一眼レフではないので、水平垂直が取れないし、
いわゆる「引き」がとれないケースが圧倒的に多い。
また、単に撮影者のセンスが良くないというのもある(笑)。
そういう写真も、加工が簡単にできるようになると、便利。
上の例はわかりやすそうなのであげてみたものです。
引きが十分に確保できず、水平垂直も明瞭に撮影できなかった。
けれど、簡単ソフトに放り込むと、非常に直感的な操作で
下の写真のように加工することができるようになる。
まぁ、Photoshopに習熟すればそっちの方が完成度が上がるのでしょうが、
そこまでスタッフの時間を患わせてまで自分の技術を上げようとは思わない。
まぁまぁ、わかるという程度で構わないという
わたしのような場合には、結構重宝している次第です。
まぁこのソフトはこのソフトで、それなりに習熟はあるのでしょうが、
わたしはソフトの類は本格的に使い方を習ったためしがない(笑)。
さわっていたら、なんとかこんなことができるようになった、みたいな
そういうスーパーアバウト系の人間なのであります。
この加工には1分程度しかかからないので、
いまでは、写真撮影はそんなに考えることなく、
記録性にだけ留意していられるようになってきた。
さて、2日間の青森でのビルダーさん行脚。
駆け足でしたが、たいへん実りの多い行程でした。
やはり家を実際に建てているみなさんとの情報交流は、
深いところでの情報探索になっていく。
メディア側なので、情報発信することも欠かせないのですが、
即反応がある、こういう対話機会は非常に有意義です。
本日はある現場の取材撮影の立ち会いであります。
今回出張の最終日程、頑張りたいと思います。
Posted on 3月 29th, 2017 by 三木 奎吾
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いくつかの要件が重なって、青森に出張で来ております。
北海道と東北各地での企業活動なので遠距離の移動が不可欠。
今回出張でも当初は飛行機移動の方がとも考えたのですが、
便数に制約があって、やはり結局帯に短したすきに長し。
飛行機便は東北では仙台以外、なかなか利便性とコストが見合わない。
なんですが気候風土的にはいちばん近似する北海道と東北。
ビジネス的な交流は大いに可能性は高い。で、久しぶり青森出張です。
これまで北海道新幹線は数回乗車しています。
今回は開業後1年を経過して新函館北斗からの乗車ですが、
相変わらずなかなか厳しい乗車率。
きのう函館から乗車した感じでは、1両あたり1割以下の乗車率。
公式の乗車率の発表は、主に走っている上野ー新青森までの
東北新幹線路線区間の乗車率もカウントされているのでしょう。
北海道区間だけの乗車率はたぶん相当低レベルでしょうね。
昨年夏場は、それなりに函館周辺は観光需要効果があったようですが、
冬場になって以降、例年と比較してもむしろ良くないとも言われる。
この新幹線の乗車率の低迷はJR北海道には厳しいでしょうね。
札幌からは特急を乗り継いで6時間程度だった移動時間距離が
1時間短縮で5時間にはなったけれど、
その対価としての運賃コストが2倍近かった昨年開業当初。
に対して今回はホテル宿泊をからめてのパックがJR側から発売されてきた。
その結果、運賃的にはほぼ以前のレベルに復旧している。
JR北海道の経営状況と関係なく、運賃は市場原理に沿っていくということ。
北海道民として心理的に微妙なのですが、
やはりJR北海道は冷徹な市場の声に従うしかない。そして、
北海道新幹線はJR東日本に当面運行を依頼するのが得策ではないか。
少なくとも札幌延伸までの間は北海道側にメリットは少ない。
その期間、2020年代といわれるまでの期間を耐える基礎体力はない。
そうでなくてもJR北海道は昨年の台風被害などもあって、
道内路線の縮小計画を余儀なくもされている状況。
JR東日本とJR北海道でいろいろ話し合いは継続しているのでしょうが、
現状、北海道新幹線に乗っているとこういった収支計算が頭をよぎって、
とてもじゃない、雑念が強すぎてノンビリできません(笑)。
Posted on 3月 28th, 2017 by 三木 奎吾
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写真は、きのうご紹介の北海道恵庭のビルダー・キクザワさんの
最新NearjyZEH住宅の水回りの様子。
1階の玄関からの「ウラ動線」で、まっすぐに水回りが配置されていた。
玄関は表玄関から奥に土間タタキが連続していて、
家族のための日常的動線空間が展開している。
たっぷりの収納なども用意されて日常生活の利便性に配慮している。
こういう動線計画はいまや、北海道では一般的。
言ってみれば勝手口文化がない北海道での「新・勝手口」なのかも。
表玄関に対して、ちょっとした「仕切り」で結界を作っている。
で、その「勝手口」玄関から、まっすぐに収納、外套クローゼット空間、
トイレ、洗面が配置され、引き戸があって、その奥に洗濯コーナーがあり、
そこを左に曲がると台所に通じている完全なウラ動線。
洗濯コーナーをまっすぐ進むとお風呂になっている。
お風呂前の「脱衣」コーナーの目隠しのために引き戸が途中にあるようです。
こういった「一直線配置」の水回りコーナー、
まことに生活合理性が感じられて、納得させられていた。
で、気付いたのが、昨年訪れた神戸郊外での「里山住宅博」での
堀部安嗣さん設計でダイシンビルドさん施工のセンターハウス。
下の図面はそのときいただいた図面の写真であります。
この住宅はコストパフォーマンスをしっかり考えたプランでしたが、
とくに2階の奥の水回りがこちらもまっすぐ一直線でした。
キクザワさんの設計図面は参照していないのですが、
たぶん両方とも一直線のコーナーは4間だろうと思います。
キクザワさんのプランでは、台所や居間から正面には
洗濯&脱衣コーナーが位置し、視線に対して引き戸で遮蔽している。
一方、堀部設計プランでは、2階の中央廊下から「見せる」要素として
洗面コーナーが配置レイアウトされていた。

洗面は水回りの中で一番ビジュアル構成しやすいので、
廊下からの視線として、この雰囲気はデザイン性から考えると美しい。
こちらは2階でありプライベート空間としての考え方で、
右側に洗濯コーナーから外部物干し空間、
左側に洗面、トイレ、お風呂という構成だった。
脱衣コーナーはプライベート空間としてとくに計画されていなかった。
このあたり「脱衣コーナー」の扱い方は、それぞれ家族ごとに違うでしょう。
また1階と2階という違いも空間機能性に違いを生んでくる。
なかなか対比的で面白いなと観察させていただいていました。
Posted on 3月 27th, 2017 by 三木 奎吾
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全国的に見てZEH住宅率が最低レベルと言われている北海道。
とくにハウスメーカー以外の取り組みが乏しいとされていますが、
最近、徐々にZEH住宅の施工例を見るようになって来ています。
きのうは、恵庭市でキクザワさんのNearlyZEH住宅の完成見学会。
朝早く、別件所用もあって札幌から南下する道すがら、
寄り道して見学させていただいてきました。
外観で分かるとおり、屋根には20度と30度の2タイプの
太陽光発電が搭載されていました。聞くと5.2kw搭載。
北海道でのPV搭載については屋根板金の強度、保守管理の問題もあって
安全側での判断でこの搭載量、乗せ方にしているということ。
積雪荷重とかの計算も加味しなければならないし、
屋根板金への施工強度維持負荷も考えれば、
建物のメンテナンスも考慮して長期的リスクに敏感にはならざるを得ない。
そういったなかでは、NearlyZEHが北海道では現実的。
経産省が北海道にだけ、フルZEHに対して75%達成という
独自のNearlyZEH基準を認定したこと自体、
制度上の「地域間格差」の存在をハッキリと認めたに等しいでしょう。
きのう伺ったときには、たくさんの見学者で入れ替わり立ち替わり
7〜8組の来場があって多忙で詳しいスペックは聞いていませんが、
壁の断熱は230mm相当。2×6の140mm充填断熱に90mm付加断熱。
キクザワさんとしてはごく一般的な性能仕様でNearlyZEH達成。
暖房はエコジョーズで床下にメイン暖房装置があって、
室内空間には玄関や脱衣コーナーなどに輻射パネルがある程度。
印象として暖房装置による制約の少ない開放的な室内空間になっている。
室内は塗り壁材のオフホワイトが基調で、床材や壁材、建具などの
色調が雰囲気を構成して、ナチュラルな仕上げを心がけている。
訪問したのは10時からの公開時間のはじめ、
11時くらいだったのですが、前述のようにたくさんの来場者で
質問などは遠慮気味にさせていただいていました。
最近、もともと地域の優良ビルダーに絞ってこられるユーザーと
ハウスメーカーとの話し合いに疲弊しきったユーザーとが半々程度とか。
そういう意味では最近の注文住宅希望層は本物志向で
嗜好性、志向性のレベルが高くなっていて、自社への囲い込み優先で
資金計画相談主力のハウスメーカー営業対応では限界が出てきているのかも。
そういったユーザーの数がたいへん増えている実感が強いとのこと。
実際、たくさんのユーザーさんにお目に掛かり、
なかには「Replan、いつも見ていますよ(笑)」という
うれしい声も聞かせていただきました(笑)。ありがとうございます。
ZEHということでの特別なプラン変化や制約などは見られず、
ビルダーとして普段通りの丹念な作られようの住宅でした。
プラン的なことはあした書きます。
Posted on 3月 26th, 2017 by 三木 奎吾
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東京ではもうサクラの開花宣言だそうで、
まことにご同慶の至りでありますが、
当地、北海道札幌、それも西部地域に於いては、
一昨日から断続的に、湿度が高く消えやすい雪ではありますが、
それが30センチ程度降雪しました。
正確には降雪量は不明なんですが、上の図表を見ると
その下の方の「積雪深」を目視すると、どうも30cmくらい降ったようなのです。
札幌西部でも3月に入ってからは順調に雪融けが進んで
ほぼ平年並みの40cmくらいになっていたのですが、
この大雪で71cmに逆戻りいたしました。
遅れてやってくる暑さのことをアメリカでは、
土地を売って去って行った、そういう土地所有意識の全くない
インディアンの人たちが平気で帰ってきて狩猟をはじめる様子に例えて
インディアンサマーというのだそうですが、
この時期の大雪は神さまの気まぐれの「インディアン冬」と呼びたい。
まったくやれやれ、であります。
ということで、やむなく昨日朝には除雪に取り組んだのですが、
家の前の雪山手前側にはわが家から移動させた固い雪氷が
まだ融けずに残置状態で、その上にあらたな雪を盛り上げることに。
またわが家の「雪割り」した地面にも容赦なく降り積もったので、
いずれにせよ、重たい雪を大量に「移動」させる作業になっていました。
それも「上下」移動が大きな部分を占める動き。
腰に来る重労働が都合1時間半程度。
「もう一回くらいは大雪が来るんでないかなぁ」
「イヤもう大丈夫だべや」
というような家族の会話でありましたが、
悲観的な方向に正解はあったようであります(泣)。
冬の先駆け時期とか、真冬の間の降雪に対しては
心理的防御姿勢が用意できているので、
より積極的な体勢をもって当たれるのですが、
この時期のような、「東京ではサクラが・・・」みたいなニュース時期になると
すっかり心理的武装解除が進行していて、
ほぼ不意打ちを食らったに近いような心理になってしまいます。
「せっかくあんなに雪割り作業までしていたのに・・・」
という愚痴が堰を切ったようにあふれかえってしまう。
こういう心理での作業は倍以上の疲労感。
まぁ、しょがないと心持ち投げやり気味の除雪作業を夕方に終えて
その徒労感に似た蓄積疲労で、一気爆睡8時間ほどでした(笑)。
もう勘弁して欲しいのですが、さて冬将軍様ご機嫌はいかがでしょうか?
Posted on 3月 25th, 2017 by 三木 奎吾
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