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【中国独裁統制と透明な情報。錯綜する国際情報戦】


イギリスでは最近、奮闘する医療スタッフに対して感謝の意を表す
ひとびとの集団的エールが一定時に沸き起こっているということです。まことに同意。
さすがに民主主義発祥の国らしい、民意の発露に敬意を持たされます。
残念ながらジョンソン首相までも新型コロナに罹患したとの発表も。まさに戦傷。
しかし、自らを隔離しながら電子形態で国家を指揮すると勇猛に発言している。
日本でも東京がきのう27日の感染者数発表が40人ということ。
まさに「世界大戦」のような状況に陥ってきた。世界全体が胸突き八丁。

●3.10 こういう世界情勢の中で習近平は初めて武漢に入った。独裁皇帝型権力者然としてウィルスとの戦争に勝利したとアピールした。
●3/12 中国外務省の趙立堅副報道局長がTwitterで根拠を示さずにコロナウィルスの米軍持ち込み説を流布。
●3.16 アメリカ・ポンペイオ国務長官が中国側に強烈に反発。
●3.16 トランプ米大統領はTwitterで新型コロナを「中国ウイルス」と表現した。
●3/23 それを受けて〜中国外務省は23日、崔天凱駐米大使が新型コロナウイルスは米軍に由来するとする上記のような説について「誰かがばらまいた狂った言論だ」と発言したと発表した。〜との日経報道。
という流れがこの間の米中応酬の状況。あきらかな観測気球に対しての
米国側からの強烈な反感の嵐に独裁中国側も一時撤退を強いられている。
しかし「ウソも積み重ねればホントにできる」という共産主義「工作」者たちは
今後も繰り返し工作を仕掛けてくる事は間違いがない。
そうでなくてもWHOを盾に活用し事務局長を重要な「戦友」にしている。
●3.19 WHO「トランプのように“中国ウイルス”と呼ばないように」警告。
しかし一方でWHOへの批判も沸き起こっている。
●3.20 英紙フィナンシャル・タイムズが台湾の官僚や陳建仁副総統の話として、新型コロナウィルスは「人から人」感染の可能性 台湾、昨年末にWHOに警告 情報共有されず、と報道。
●3.24 米国務省のモーガン・オルタガス報道官もツイッターでこれに言及。
〜(台湾)外交部や中央感染症指揮センターによれば台湾は中国武漢で呼吸器系の感染症が発生している情報を昨年末につかみ、衛生福利部(保健省)疾病管制署が12月31日、WHOの国際保健規則(IHR)の連絡窓口や中国側に書面を通じて問い合わせを行っていた。情報提供を求めると共に人から人への感染の恐れに懸念を示していたという。

中央感染症指揮センターの担当者は24日午後の記者会見で、WHOからは「受信した」とだけ返事があったと明かした。(台北中央社)

〜
●3.23 日米の感染拡大祝う赤い横断幕 中国・瀋陽、地元紙報道〜瀋陽市内のおかゆ専門店が「米国の感染状況を熱烈に祝う。日本での感染が順調に長続きしますように」との赤い横断幕を店頭に掲げた。
日本に対しては「小日本」という蔑称を使った。(共同)

一方で習近平共産党独裁体制の「安定度」がどうか、微妙な「変化」もある。
●3/10 「笛をくばる人」中国国内メディア「人物」WEB版記事配信。既報のように赤裸々な武漢での情報隠蔽工作が暴かれていた。このような国内報道が可能な活動根拠、バックボーンは中国国内にも確実に存在しているようだと感じさせられる。
●3.15 北京大・姚洋国家発展研究院院長は中国で新型コロナへの対応に関し、中央集権の強権統治の下、圧力を感じた地方の当局者が「新規感染を1例も出してはならない」と萎縮していると批判する論文を発表。同研究院は権威あるシンクタンク。体制内専門家からのこうした指摘は異例。姚氏は経済の専門家。習近平は企業活動の正常化を急ぐよう要求している。だが姚氏は「ミスを許容しない」中央の姿勢を受け、新規感染が出た際の処罰や失職を恐れて、地方当局者が経済復興に取り組めないと指摘。地方行政に自主性と実権を与えるよう訴えた。(共同)

・・・ここのところ興味を持った「国際情報」を時系列的にまとめてみた。
記事の出所についてはそれぞれ付記したけれど、大状況から見ると
いま現在熾烈な情報戦が戦われていることがクッキリとわかると思います。
国内だけではなく、世界の動きに十分留意しなければなりませんね。

<写真は報道写真:新華社発表の武漢の病院での治療の様子(AP)>

【中国はウィルス情報を正しく世界に伝えたか?】


新型コロナ疫病、東京の感染者数増加が拡大中。
いくつかの複合的要因なのでしょうが、まさに正念場。
場合によっては感染爆発に至ってしまう可能性も進行中。
北海道知事は防疫と経済活動両立の「あらたなステージ」と表現したが、
経済活動の環境としては比較的静穏だった首都の変調から
日本全体の不透明状況が長期化しそうな雰囲気がある。
東京の中枢的企業がどんどん在宅勤務型になっていくと
地方企業にはビジネス環境は非常にタイトにならざるを得ない。
どういった環境でも生き残りを考えていくのが企業だと言われれば
その通りだけれど、未曾有の困難への対応には限界もやはりある。
判断や見極めが非常に難しい局面になって来た。

そういうなかで、各国の疫病対策で統一的な動きが見えない。
各国の事情に合わせての対応で手一杯といったところ。
発症国の中国はもうすでに「克服した」という信じがたいアナウンスもある。
そうであるならば、克服した「手法・やり方」の詳細な内容が
積極的に開示される義務があるのが人類社会的常識と思うけれど
そのような情報は寡聞にして聞かない。
社会遮断の手法において共産党独裁の恐怖政治の方が優越しているのだと
独裁の自国体制効率性の宣伝だけしか聞こえてこない。
実際に武漢ではどのような社会対応がとられたのか、
そのときの困難はどのようなことであり、どう克服したのか?
とくにこの疫病の特性と「医療体制」のありようの経験知など
公式的な開示が行われていないし自由社会の目である海外メディアは
アメリカ・ウォールストリートジャーナルなど国外追放で排除された。
日本政府の対応でも、中国からの詳細なコロナウィルス対処情報を
下敷きにしている様子はまったく見られない。
いまの「密閉・密集・密接を避ける」方針も日本の専門家会議発出であり
医療についての肝心な「先進事例」としての対処方針も聞かれない。
論理の立脚点である「発表数字」自体が加工されている。
ヨーロッパではイタリアに中国が「対策支援」しているとされるけれど、
むしろ中国の「公式発表」をはるかに越える感染者・死者数。
各国政府の対応でも、中国政府には一顧だにせず手探りで対応している。
初期段階でアメリカがCDCの専門家を武漢に派遣すると申し出たのに
無言で拒否してきたのが中国の対応だった。
ウィルス対応を世界が協調して取り組むチャンスだったけれど・・・。
人類的危機に対しての協調が、悲しくもこの国には通用しない。
独裁統制フィルターを通した情報に信頼を持てないことで、
世界全体へのパンデミックを引き起こしてしまった。
そのお先棒を担いできたWHO「事務局長」の罪業も重い。

いまG20各国の経済対策予算は550兆円を超えるとされる。
災禍が一段落した後、アメリカから中国へ「賠償請求」が待っているだろう。
そのとき世界は新段階に立ち至る危険性が高い。
予防的煙幕か、ウィルス米軍持ち込み説なる陰謀論まで公式発出している。
初動ばかりではなく全過程において独裁国家への不信は免れない。

【日本建築学会など「正しい換気理解」へ情報発信】



クルーズ船・ダイアモンドプリンセス号の感染が騒がれていた頃、
・・・って、もうだいぶ時間が経ったような気分ですが、
その感染病源培養器的な環境について多くの注目が集まった。
あの経験があって、環境要因を分析し多くの気付きがあったのだとも思う。
感染爆発やクラスターなどの危険概念が集約的に表出していた。
建築に関係するメディア人間として、クルーズ船の空調環境について
一定の探索もしてみて関係の学究のみなさんに提起もして見た。
いま政府の基本政策としての指針には、この換気についての注意が
大きく反映していると考えられます。
このような動きの中で「日本建築学会」と「空気調和・衛生工学会」から
換気についての情報発信がありました。
新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して(緊急会長談話)
shase_COVID20200323
<リンクをクリックするとPDFがダウンロードされます。>
この本文を見ていただければと思いますが、
とくに「換気」の注意喚起箇所があったので、以下に要旨箇所を転載します。

「換気はどのように行えばよいか」
●よく間違えられるのが「換気回数」という用語です。換気回数2回/時とは
1時間に2度窓を開けることと誤解されていることがあります。
換気回数とは1時間に部屋に入る外気量を室容積で割ったもの(どちらも立米)。
換気回数は室内の空気の入れ替わりのスピードを表す指標です。
つまり換気回数が大きいほど、汚れた室内の空気を外気で希釈し、
速く入れ替えることができます。
●一般的に換気には窓を開けて行う「自然換気」とファンなどを用いて行う
「機械換気」があります。窓がある建物や乗り物では積極的に窓を開けて
外の空気を取り込むことが有効です。自動車などでは内気循環モードではなく
外気を取り入れるモードにすることが有効です。
機械換気を適切に行うには給気口や排気口が塞がれていないことが大切です。
換気ファンを運転しても給気口が閉まっていないか、
物などで塞がれていないか確認することが必要です。
●窓の開かない部屋でも機械換気を利用することで換気を行うことは可能です。
オフィスビルなどでは、換気が可能な空調設備で室内環境が維持されています。
<高断熱高気密住宅でも多くが機械換気です。>
通常は省エネを考えて必要な換気量を満たすように運転されています。
外気を多く取り入れると冷暖房効率は悪くなりますが、支障がない範囲で、
外気取入量を増やすなどの対策を講じることは可能であると考えられます。
●また通常の家庭用エアコンやパッケージエアコンは空気を循環させるだけで、
換気を行っていません。エアコンをONにしたから大丈夫という訳ではありません。
エアコンだけの部屋では窓開け換気や、設置されている場合には
換気システムの運転を行うことが推奨されます。
●空気清浄機に関しては、一般的な空気清浄機では、通過する空気量が
換気量に比較して少ないことから部屋全体に対して新型コロナウイルス対策に
充分効果があるかどうかは不明です。利用する際には人の近くに
設置することなどが必要となります。欧州暖房換気空調協会が
公表しているガイドラインでは、空気清浄機にも幅があり、それだけに
頼るのではなく通常の換気を行うことが推奨されます。
●新型コロナウイルス対策として最も重要なのは、飛沫感染、接触感染を
避けることです。飛沫核除去に換気は有効ですが、換気をするだけで
感染リスクを充分に低減できるという考えは避けて頂くことが望ましい。<以上>

世界各国で国境封鎖の動きが加速し、駆け込みでの帰国移動などで
とくに東京の感染者数がきのうだけで40例と顕著に増大してきている。
都知事さんの「自粛要請」も緊急的に発せられた局面です。
北海道でも、昨日ふたたび4例の新規感染者が発表された。
目に見えない人類の敵との戦いはひとりひとりの正しい対策実行しかない。
これまで以上に「人間の環境」に留意していきたいですね。

【Replan北海道最新号「リノベーション2020」3.28発売】

「ひとの身も心も守り癒やす住まい」
住宅は現代人にとって、やはり最後の砦というか究極的な癒やしの場。
「引きこもり」というコトバは否定的な意味合いで使われますが、
感染症のような危機に対して、外部接触を限定しうる住宅の価値は大きい。
ミクロのウィルス脅威に対し人間の最後の安心感、家族の思いやりや温もりが
内部空間でやさしく保証される場として住宅があるのだと思います。
万が一罹患したとしてもそこから回復するための場でもあると思います。
家族との安心できる環境というものの価値は社会の基本中の基本。
結局人間は家によって癒されるのだと深く思い知らされる。
その「癒される」ということの実質的な意味・内容がもっと深く探究され、
研究開発される必要も高まる。
空気品質、環境性能、美感・いごこちの人間性的探究・・・。

Replanは住宅空間のいごこちの細部までこだわった取材と表現に努めています。
コトバと写真表現、適格な数字データなどを動員して、
現実の住空間をどう伝えていくべきか、常に最前線的に探し続けています。
高性能住宅を探究する鎌田紀彦先生や前真之先生の連載執筆記事を、
内容の高度さから考えれば過剰かもしれないけれど、
あえてユーザーに提供し続けている由縁でもあります。
同時に特集記事では、先端的でわかりやすい事例を常に掘り起こしてきました。
現代人にとって住宅は、最終的な「やすらぎ」の場である以上、
このような志向性は変わることなく持続させていきたいと念願しています。

Replan北海道VOL.128
2020年3月28日発売・2020年春夏号・A4版
本体価格700円(税込:770円)
【特集】 リノベーション2020
住まいの選択肢として、いまやスタンダードになりつつあるリノベーション。
都市部での利便性と快適性を求めるマンションリノベーション、
コストを抑えながら自分たちらしい暮らしを手に入れる中古リノベーション、
思い出を生かしながら今の暮らしに合わせた実家リノベーション。
小さい規模のリノベーションから、フルリノベまで、
選択のバリエーションは、新築以上に広がりを見せています。
今回は、そんなリノベーションの「今」を、事例を通じてご紹介していきます。
Contents
●巻頭特集/リノベーション2020
●「知っておきたい」に答えます プロの言葉vol.1
●新築ルポー住まいのカタチー
●連載 Q1.0住宅デザイン論 〈新住協 代表理事・鎌田 紀彦〉
●連載 いごこちの科学 NEXTハウス21 〈東京大学准教授・前 真之〉
●北の建築家 「穂月の家」辻 和永
●第2回 JIA北海道支部建築大賞2019&
 第19回 きらりと光る北の建築 受賞作品紹介

全国のみなさん、WEBからもご購入いただけます。お申し込みはこちら。
Replan北海道版128号の書店発売は、3月28日です!

【日本の新型コロナ禍「試された大地」北海道】



わたしはあんまりテレビは見ません。番組視聴が非常に選択的。
NHKの大河ドラマ「麒麟が来る」は定番で「日本縦断こころ旅」
「英雄たちの選択」がお気に入り。そのほかカミさん録画の
阿川佐和子さんの対談番組やアメリカの医療ドラマ番組など。どれもBS視聴。
ノイジーな「情報」番組はいっさい見ない。
情報は自分で「1次情報」に近い情報をWEBで探すようにしている。

今回の新型コロナ禍ではとくに北海道は感染が先行した。
残念ながらいまも全国の人口割合でいちばん高レベルです。
いまの状況に於いて、この災禍との戦いは厚労省の「専門家会議」が
コントロールタワーであることは間違いがない。
その対応指針を行政府の長として安倍さんが推進している。
明治以降の長い時間を刻んできた民主主義国家の国家体制として
このような緊急時には、政府機関の「諮問会議」が最重視されるのは当然。
そこからはノイジー対応ではない専門的で冷静沈着な方針が示されている。
未知の感染症対応という困難な局面では専門家集団の叡智に従うのが自然。
水際作戦段階からいま重点的に取り組まれていると思えるのは
「クラスターの早期発見と濃厚接触者の早期検査」。
こういった施策を先行的に実施してきたのが北海道だと思います。
北海道は都道府県の中で沖縄とともに、海で囲まれていて
人間の往来移動状況をコントロールしやすい。
広域対応可能な北海道という行政組織と政令指定都市・札幌という、
機動的に状況把握能力を持った組織成員が確保できる。
その上、人口密度が少ないのでクラスターの把握も比較的しやすい。
世界有数の「観光地域」であることで中国からの雪まつり観光を受容した。
そのような条件が揃ったことで感染被害が出て「試される大地」になった。
知事の「非常事態宣言」にはどのような法的「根拠」もないだろうけれど、
それに異を唱える人やメディアも多くはなかった。
道民性なのか、ヒステリックな反応はなく冷静に状況を受け入れている。
下のグラフがきのう現在の北海道の新型コロナの感染・患者情報。
見ていただくような状況で推移していて昨日も
「3月23日発表分 15時00分現在、新たな陽性患者は確認されておりません」
ということで、棒グラフで見てもおだやかな推移。
累計感染者数は162人ですが、現在患者数は60名。
この程度であれば、北海道内の医療は十全に機能して
医療処置が絶対必要なみなさんに余裕を持って提供可能。
国の「専門家会議」は北海道での状況を重視しウォッチして
国全体の状況管理のモデルとして方針策定の道しるべとしている
そういった状況が十分に推認できると思われるのです。

世界各国がいま、医療態勢と患者発見・対応のリソース確保のバランスで
大きく変調をきたして「医療崩壊」になってしまうことで、
救える命を救えなくなっているのには、こういった状況コントロールの
方針の違いが大きいのではないかと思われます。
もちろん北海道もこれからどうなるかまさに胸突き八丁でしょうが、
少なくとも社会的ヒステリーの兆候は見られないし、
非常事態宣言も撤回され「新たなステージ」段階と宣言されている。
なんとかこの状況からさらに終息に向かわせられないかと
祈るような思いで、情報を確認している毎日です。
厚労省・専門家会議のみなさんの冷静沈着な方針を支持したいと思います。
またクラスター対策対応に奔走する職員のみなさんの労苦を多としたいです。

【生命「群」としての国家 in 新型コロナ禍】

生命は地球に誕生して以降、さまざまな進化を遂げて現状があるけれど、
10億年前に「雌雄」という分化が起こり、
DNAが継承されていくシステムができあがり、
約5億年前に「群生」という生存形態を獲得したとされていた。
中部大学総合工学研究所特任教授の武田邦彦さんのWEBメディアでの講演。
写真のようなイワシの群生を題材にして、テーマを語っていた。
生命というのは、DNAが継承されることで「永続」が可能になり、
その後、群生ということが起こってさらに集団生存という概念が生まれたとされる。
そこからつい最近、大脳皮質が発展することで「個」という意識が芽生えたとも。
群生という生命進化段階、その特徴的生態のイワシの行動について
集団として、ある目的的な行動を一糸乱れずに行う不思議さを知らされた。
もちろんイワシ1匹1匹は生命の基本単位ではあるけれど、
この「集団行動」での行動選択の「意識」はどうなっているのか?
かれらにおいては、このような群生では個意識を超えた集団意識が支配的になり、
群の反対側にある個体の知覚が逆の側でも「感覚」されるのだそうです。
で、こういった集団意識において個体は「自分という死は怖れない」と。
それよりも群社会としての永続を選択するのだと。

こういう生命の不思議さがはるかに人類にも経験知蓄積されている。
よく日本人はイワシ型民族、みたいに言われることがある。
個人主義、拡散的分化よりも同調的意識が優先する社会というように。
今回のコロナウィルス禍は、こうした国家民族のバリエーションを表出させている。
グローバリズムの進展とは言ってもそれは資本の自由な拡張に過ぎず、
資本主義の自然的展開・鉄則が貫徹して行っただけであり
個別の「群」生命体としての人類は現状で「国家」という強固なカタチを選択している。
人類社会はそれぞれ固有の「生活文化」集団である国単位で生存している。
コロナウィルス禍はその実相を赤裸々にさらけ出しつつある。
集団に同調することは生命現象にとってけっして悪いことではなく
むしろ群社会が脅威に対して強く生き延びていく基本的な知恵・戦略でもある。
ただイワシが群としての姿を変えるのに、その集団意思決定に於いて
「よりよい選択」かどうかという論議は欠かせない。
それは煽り立てたりすることではなく、冷静に方法論を検討すること。

いま、感染症についての「専門家会議」からのアナウンスが発出されている。
それは行政機構のひとつである厚労省が管掌する専門家会議だけれど、
これまで世界各国で感染爆発が報告されているなかでは、
日本の専門家のみなさんの議論と対策提言はある程度成功しつつあると思える。
まずは重篤者を看取れる態勢をしっかり確保しながら、
集団感染のリスクを個々の構成員が明瞭に認識して、危険回避的に対応すること。
それが経済社会を破綻させることなく危機を克服する最良の道だと思います。
危機を克服できたら、それぞれサケになってもいいし、サメになってもいい。
いまは「かしこいイワシ社会」であるべきだろうと思います。

【自分さえよければ<人に役立つヨロコビ】


おお、でありました。
きのう、午前中はカミさんと買い物などに出掛けた後、
家で遅いブランチを食べてから、わたしひとりで散髪へ。
で、終わってからスーパーS友の店内を歩いていたら、
薬屋さんのインショップカウンターを先頭にした行列に遭遇した。
「これはひょっとすると・・・」ということで、わたしも列の最後尾に。
ちょうど女性ふたり連れとそのどちらかの娘さん3人組とほぼ同時。
で、順番を譲って最後尾に並ぶことにした。
レディーファースト、であります(笑)。
ふだんはこういう行列は苦手でむしろ逃げ回る方なんですが、
こういったご時世で、わが家もいろいろ不足してきた。
やむを得ない方針転換(笑)であります。

で、並んでいるのはいいけれど、何のための行列かは情報がない。
たぶんマスクなどの必需品が、という期待は持つけれど
定かではないままの「情報弱者」状態であります。
そこで小学校低学年ほどと思われる女の子と仲良し作戦で、
彼女の頭越しに「ねえ、この行列、なんのためなのかわかる?」
とやさしくささやき声掛けしてみた。
そうしたらクリクリとよく動く目の表情で振り返ってくれた。
「わかった、聞いてくる」
と、元気あふれる明るい表情。すぐに行列の先頭まで走って行ってくれた。
すぐに大急ぎで復命。「マスク売っているんだって!」という報せ。
その時点でわたしを含めた4人で「やった!」であります。
「でも、ひょっとするとものすごく高く売っているのかなぁ?」
とわたしが不安そうな声で問いかけるとまた、斥候さんは走り出してくれた。
「あのね、60枚入りが400円だって!」
こういったかわいい斥候さんの報告はザワザワと行列のみなさんにも伝わる。
女の子もクリクリとよく動く目がまたまた輝きが高まる。
あ、彼女はマスクをしているので目だけが表情を伝えてくれているのです。
「行列で待っていても買えないかもなぁ」という疑問をささやく頃には
彼女はもう走り出すまでに、その「任務」に積極的になっていた。
悪い大人でパシリ使いをしたとも言えるのですが、
みんなニコニコしてくれているし、彼女も元気いっぱいでもある。
行列という無言空間ではこういった「情報」はホント必要。
並ぶこと10-20分ほどでようやく店頭にたどりつき、
ちょうどわたしの番で、残りが10数個ということで並んだ甲斐があった。
少女を含めた3人が終わってわたしも写真の通り無事ゲット。
ひとり1個という買い物限定ですので、彼女も権利行使に役立った。
見ると、大人でも十分使えるけれどやや小ぶりの60枚セット。
ほかに大ぶりのタイプの7枚セットも選べたけれど、
迷わずこっちを選択して401円也をぴったり小銭現金で購入。
やった、であります。
で、気付いて周囲を見回してみたら、先ほどの3人組の姿。
わたしはぐっと腰をかがめて頭を下げ目線を落として
「ありがとうね。おじさんも買えたよ(笑)」とお礼の声掛け。
そうしたら、わたしがこれまで見たこともないようなヨロコビの表情。
全身が柔らかく崩れるようにカラダいっぱいの歓喜表現!
表情が満面の笑みで崩れていく感じ。
「いやぁ、それほどでも〜〜」みたいなかわいいボディランゲージ。

そのあたたかい交流の残るままに家に帰ったら、
カミさんから「クルマの中でも外からわかるくらいうれしそう」
だったということでしたが、楽しい報告でカミさんも目が躍りはじめる。
きびしい雰囲気が続く状況ですが、いっときのなごみ。
少女との顛末をカミさんと話していたのですが、やはり人間、
「人の役に立つ」という喜びは、一番幸福感の高い行為なのでしょう。
あの少女の喜びの様子を見せていただいて、
パシリに利用させていただいたような当方ですが、
2重3重にこころが沸き返るような思いをさせてもらえた。
天女か、はたまた天使さまを発見できたような気が致しました。

【医療崩壊を回避させよう 現場からのSOS】


きのうから3連休に入った日本ですが、新規感染者の発表は続いている。
感染者累計で928人で、うち日本国籍者670人、外国籍者258人。
<また外国籍者の指数が27.8%と昨日発表より増えている・・・>
しかし日本の死者数は、3/20時点で33人に留まっている。
ちなみに世界の国別死者数ではイタリアが中国を抜いて3405人。
中国は3248(公式発表)。イランが1285、スペイン767、フランス372など。
アメリカも176人と急増してきている。
世界全体でWHO発表では9840人となっているので、
日本の死者数の世界での「シェア」は0.33%。
人口シェアは1.6%なので相対的に死者数は低いレベルだと言える。

イタリアの突出ぶりがきわめて異常。
ヨーロッパでの爆発的被害拡大を見ると各国の医療システムと
感染病への対応の仕方によって大きな違いがあると思う。
イタリアの報道を見ると完全に「医療崩壊」が起きていることがわかる。
日本でも検査の人数を拡大しろとがなり立てる傾向があるけれど、
検査を行うのも「医療関係者」であるということを忘れた論議。
検査の実際現場的にはものすごい時間と労力と「危険性」が伴う。
救う人間を危険にさらし、そのリソースを酷使することは暴論。
そんなことは被害とは必ずしも関係がないという事実が浮かび上がってきている。
やはり医療の健全性をしっかり守って、守れる命を救うことが肝要。
医療が扱わなければならないのは、この新型コロナウィルスだけではない。
通常のさまざまな疾患患者に的確な医療を投入しつつ、
このあらたな感染症にも対応しなければならない。
それをヒステリー対応的に使役することは、まさに医療崩壊を招く。
独裁国家中国では全国から医療従事者を武漢地区に集中するように「命令」したが、
そんなことを自由主義社会ですぐにできるわけがない。
テレビで連日そういうヒステリーを助長していた人間がいたという。・・・
わたしはテレビをほぼ見ないのでテキスト報道でしか知らないけれど、
そういう扇動者にはよくよく注意すべきだと思う。

WEB上で写真のようなキャンペーンが行われ世界の医療関係者が情報発信している。
「We Stayed at Work For You. You stay at Home For US」
まさに切実な叫び声だと思います。

【コロナ禍・国内感染者:日本人73.4% 外国人26.6%】


北海道の新型コロナ禍、状況はハンドリング可能な局面か。
非常事態宣言で話題になった鈴木知事は、3週間の期間満了の19日会見し、
当初懸念されていた爆発的な感染拡大と、医療崩壊による
命と暮らしを守れないという状況は回避されたと考え、緊急事態宣言は
予定どおりあすで終了する。新型コロナウイルスの危機克服に向け
道民や事業者と一丸となって闘っていく新たなステージに移行する、
と述べ、予定どおり19日で緊急事態宣言終了を明らかにしました。
いくつかの「クラスター」の発生を特定させて、それをコントロールし、
健全な医療環境が守られてきているということでしょう。
わたし自身も、知事さんのアナウンスに応えて、健康管理に留意して
毎年冬には1回は風邪をひいていたのですが、おかげさまでうがい手洗い習慣で
無事にここまで健康で過ごして来られました。
なお、引き続き会社スタッフにも十分健康管理への注意喚起をしながら
来週以降は、感染拡大防止の取り組みと社会活動・経済活動を両立させる
「北海道モデル」を確立させるようにともにがんばりたいと思います。

さて上の表は19日時点の厚労省HPの新型コロナ禍の「感染者数」。
きのうの発表データですが、その下は16日発表時点のデータ。
どちらも表から「テーマ」部分を拡大表示したものです。
上では感染者総数は853で、うち日本国籍者は626名。外国籍者が227名。
下では感染者総数は794で、うち日本国籍者は576名。外国籍者が218名。
きのう時点で日本国籍者は73.4%。外国籍者が26.6%の割合になる。
やはり常識的に考えて「外国籍者」の数が多い。
最大限に見ても200-300万人が現在流入外国籍者だろうと考えて2%程度。
であるのに、感染者シェアで26.6%は明らかに異常な多さ。
推移で見ても割合にはそう大きな変化がない。
こういう「国籍別」明示のデータは厚労省発表だけで知ることができる。
日本国籍者という区分を明示されているので外国籍者と仕分けが出来る。
グローバリズム時代には人的な往来が活発化するのが当然だけれど
国家というのは国民からの税収などの負担で成り立っている以上、
基本的には国民の生命財産健康を守るのが最重要な使命。
そして日本はまだ「移民」を正式には受容していない。
いま現在の国内人種構成で日本人割合が73.4%だとは聞いたことはない。

一時滞在であっても受け入れている以上、国が「管理」するのは当然だけれど
わたし的にはどうしてもこの数字に違和感を禁じ得ない。
で、この数字が表しているのはどういうことであるのか、
どういうメディア報道も興味を示さないのはなぜなのだろうとも思う。
今後とも経済のグローバリズムを受け入れるのは自明であり、
当然、偏狭な排外主義に陥ることは避けた上で、
防疫管理、医療健康保険問題として、いったい国家はどう対応すべきなのか、
大きなテーマをこのデータは示していると思われてならない。
みなさんはいかがお考えでしょうか?

【非人道的独裁が生んだ「武漢」コロナ災禍】


世界を完全に震撼させつつある「中国(武漢)ウィルス」ですが、
その現地からの「信頼できる」情報がなかなか発出されない。
〜ウィルス名についてアメリカ・トランプ政権と中国との争いが起こっている。
わたしとしては自由主義・民主主義の世界を絶対に支持するので
あえてきょうはこう呼ぶことにします。

非人間的独裁官僚体制下の中国では自由な言論は封殺されるけれど、
ときにそのはらわたを食い破って「民の声」が聞こえる瞬間がある。
今回のウィルスパンデミックで、その発源地・中国武漢からの
「人間の声」がほとんど聞こえないといういらだちがあった。
世界のメディアはなにをやっているのかという残念な気分。
しかし、ウォールストリートジャーナル紙などの記者は国外退去させられ
陰に陽にの独裁権力からの圧力の前で無力化させられてもいることは自明。
そういうなか、きのうジャーナリストの佐々木俊尚さんのFacebookで
シェア拡散されていた情報にアクセスできた。林毅という名前だったので
ひょっとして中国か台湾の方かと思ったが、日本人の中国ウォッチャー。

で、中国国内で発行されている「人物」という雑誌の3月号で
国家最高レベルの医療機関・武漢市「中央病院」で「急診科」部門の
200人のスタッフを統括する立場の女性医師で、新型肺炎の発生について
武漢内の医師に最初に警告を発した人物、艾芬(アイ・フェン)さんへの
インタビュー記事が掲載されたのだという。いや正しくは、
WEB版で3月10日にアップされたが、長くとも2時間程度で削除された。
掲載予定だった紙の雑誌は全て取り下げられ、定期購読者には返金措置された。
それでも人々は様々な手段で転送を続け、当局はいちいちそれを消すという
イタチごっこが繰り返されていたのだという。以下が和訳記事リンク先。
「辺境通信<笛をくばる人(翻訳)>〜林毅」
で、きのう夕方わたしのFacebookではそれをシェアしたのですが、
その内容についての雑感を記してみたい。

一読して、ようやく武漢の生身の血肉の感じられる「人間の声」が聞こえた。
世界を震撼させる疫病のなまなましい姿が、肉声で伝わってきた。
疫病との戦いは、敵を正しく知ることから始まるのだと思う。
しかし今回の疫病では、独裁政権の情報統制越しにしか情報が得られない。
「よくわからないことの恐怖」はウィルスを実態以上に巨大化させている。
最初にこのウィルス感染病について告発しその後死亡した李文亮医師は
彼女の同僚。彼女自身インタビューで告発の笛を「吹き続けられなかった」のを
「後悔」していると告白している。生々しい「幹部の隠蔽工作」が語られる。
〜「私を叱責した幹部は「我々は会議に出席する時も恥ずかしくて
顔をあげる事ができない。某主任が我々の病院のアイとかいう医師(彼女)を
批判したからだ。お前はプロとして、武漢市中心医院急诊科の主任として、
どう考えたらこのような組織の規律を乱すようなことができるんだ?」
これは彼が言ったセリフ一言一句そのまま。<中略>
「頭が真っ白になった。この人は私が仕事で努力しなかったことを
批判しているのではなく、この全武漢の発展のまたとない機会が
私ひとりによってめちゃくちゃにされたと言われているかのようだった。
絶望を感じた。」〜・・・どんな文学作品よりも心が揺さぶられる。

習近平政権は、自国の感染ピークが終息して「克服した」と。
発源地が中国ではないのではと責任転嫁キャンペーンまではじめている。
対して、米トランプ大統領はTwitterで明確に「中国ウィルス」と呼んだ。
危機はいまそこにあり、破局的局面も考えられる。