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無断熱ファッションビルでのオシャレな夕食in札幌

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きのうは夕方、あるお店にて会食・会合。
お話しはいろいろに盛り上がったのですが、
なんともいえない空気感に襲われておりました(笑)。
そうです、写真の通りの結露状況であります。
オシャレなファッションビルの2階のお店なのですが、
コンクリート打ち放しの素地表しで、嵌め込まれたガラス窓、
っていうか、巨大な面積のガラス面は単板ガラス。
その「開放的な」2面採光部分に面した仕切部分でした。
必死の開放型石油ストーブ暖房で、まぁ、腰掛けることはできるというくらいの
温熱環境の「特等席」でありました・・・。

ことしは札幌は記録的な暖冬だとはいえ、
日中も零下の気温ではあり、道路はツルツル路面であり、
夜になると、ダウンジャケットでも身震いするような寒さ。
そういった寒冷に対して、まことに無防備な,残念ビルでありました。
その上、暖房設備として開放型の石油ストーブが無惨に置かれている(ひや汗)。
暖気はそこはかとなくは感じるけれど、
ご存知のように、開放型のストーブでは燃焼することで、
必然的に「結露水」が発生せざるを得ない。
当然CO2濃度も上昇することで、空気を密閉すると、
二酸化炭素中毒を発生させてしまうし、
ここでは密閉もされていないので、室温上昇も得られるハズもなく、
ただただ、地球温暖化を助長するに過ぎない。

いやはや、ここまで札幌のビルで,寒さに無防備な建物があるのだと
むしろ、驚くばかりの状況でありました。
こういう状況では、いごこちの悪さばかりに気が行ってしまって
食べるものに喜ぶというような心理にはとてもなれない。
どんな贅を尽くした食べ物にも、「楽しむ」というゆとりを持てない。
飲食店店主には、こういったいごこち環境に顧客を放置していることへの
「鈍感さ」を感じるほかはなくなってくる。
まぁ、悪い人でないのは伝わってくるので、こちらもどうした顔をしたものか。
お店の選択は、わたしには関わりの無い状況だったのではありますが、
北海道でここまで熱環境に無自覚な設計者・施工者がいまだにいる、
そういった建築がまだまだ行われているということに、
無惨な残念感が強く迫ってきた次第であります。
そんなことでお酒も少し飲んでいたわけですが、
けさは夢見もよろしくなく、ややアタマの痛い朝を迎えております。
軽快なテーマソングの「あさが来た」でも見て、
せめても、元気を与えてもらおうと思っております(笑)。

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