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傘立て

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いまはあまり見かけなくなったけれど、
すごく合理的な住まいのなかの「仕掛け」を発見。
写真は、しばらく続いている「番屋」建築の台所周囲の様子。
大きなかまどから暖気が上昇する位置に
傘が収納されておりました。
見ると、みんな立てた状態で、上下が穴にスッポリと入っていて、
実に合理的な仕舞い方。
雨水を良く切ってから、ここに収納させれば、次回使用時までに
油紙に吸い込まれた水分も乾燥して、良くメンテナンスされる。
傘は、みんな長さや仕様も統一されていたのですね。
だから、こういう仕掛けが成立する。
現代ならば、仕様は各傘メーカーバラバラに、勝手に長さも決めるから
住まいの仕掛け側は、こういう作戦は採れませんね。
気がついてみていたら、北海道開拓の村、他の家でも同様の仕掛けが
土間に面した壁などに見かけられました。
きっと、こういう仕掛けはきわめて伝統的に存在していたのだろうと推測できます。
こういう風に仕舞われている様子を見ると、
単純に美しいし、大切に使いたい物だ、と思えてきますね。
1本足りなくなっても、こうやって毎日見ていれば、
習慣化していて、足りないことにもすぐに気づく。
傘は、まさに規格化されて、デザイン的にも統一されていますね。
ここに、現代で一般的なビニール傘とかが入っていると想像しただけで、
許せないような心理が働いてくると思います。
現代住宅ではモノがあふれかえりすぎてしまっていて、
雑誌の収納特集って言うのは、定番メニュー。
いかにみなさん、整理整頓の付かない状態に陥っているか、を表しています。
モノが少なかった分だけ、むかしは大切に使うという合理精神が
社会全体に行き渡っていた、と感じられますね。
さて、そういう意味では、
わたしたちは「進歩している」と、明確に言い切れるのでしょうか?
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