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「入ってみたくなる」仕掛け

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写真は、鎌倉の街を散歩していて見かけたエントランス。
鎌倉は、街全体がテーマパークのようで、
意匠を凝らした店舗が咲き誇っている印象があります。
この建物は、ガラス製品や陶器を扱っている店舗でした。
瓦屋根、銅葺きの庇、野太い木組みの力強さ、
っていうような、構成の中に
格子組の木戸が嵌め込まれている。
その奥には、格子越しに緑が目に飛び込んでくる。
黒っぽい格子の木組みと、緑の鮮やかさがコントラスト。
緑は四季折々、どんどん変化していくことでしょうから、
背景としてのこういうエントランスには、
いつ見ても、なのがしかの変化があって、
何度も訪れても、そういう楽しみを来客に提供できるのではないか。
建物とその使い方で、ビジネスを円滑にしようという意図が感じられる。
こういう「待ち」の商売では、
雰囲気作りとか、来客誘引のこういう部分がきわめて大切。
鎌倉の街は、たしかに観光資源になる神社仏閣や史跡などが豊富ではあるけれど、
このような店構えの楽しさを飽きずに見ることができる。
北海道のように、あんまりこういう部分の蓄積が少ない地域からすると、
そのディテールを、いろいろ勉強させられる部分です。
というか、こういう連なりの中を散策すること自体が
「もてなし」のなかに包み込まれている印象をもたらせてくれる。
歴史とか、利用できる資源を活かして、
どうやって、地域が生き延びていくのか、
建物や建築が果たさなければならない領域は大きい。
とくに北海道では、歴史がまだまだ少ないので
どのような「創造力」を発揮すべきなのか、
チャレンジする部分は他の地域と比較して大きいでしょうね。
小樽の町の変貌ぶりを
ときどき見続ける散策を、カミさんとしております。
「あ、こんなのできたんだね」
とか、変化を感じられるとうれしい。
観光としては、運河沿いの倉庫群、というテーマを活かしてきているわけですが、
北海道としては、いちばん、独特な歴史性を表現できる地域。
いろいろな面白い表現に挑んで欲しいものだと思います。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

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