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「これでいいですか」症候群

きのうは夕方、久しく行ったことがなかった北大の北側構内に。
住所で言うと、札幌市北区北21条西10丁目、ということなのですが、
そこは北大構内なので、道路がまずあるのかどうか、
そして道路があっても、通行可能なのかどうか(許可証みたいなのが必要なのか?)
さらには、それら条件をクリアして、その上で駐車場はあるのか?
というような数多くの不明点、不安点を抱えながら、出掛けてきました。
どうも歳を取ってくると、そのようなことに気が回るようになって、
慎重になってくると言うことなのでしょうか?
それとも単に、年寄りの心配症状が明確になってきたのでしょうか(笑)。

会合は中小企業家同友会の「産学連携」についての講演会。
北大の山本強というIT関係の先生による、「地域こそITのススメ」と題したお話。
たいへん素晴らしいお話でした・・・。
なんですが、前半はITの専門用語がどんどん飛び出してきて
その概念を追っているだけで、脳の運動限界を突破してしまって、
ほぼ、無反応状態に突入しておりました。
まぁ、簡単に言うと、大きな声では言えませんが、強烈な眠気(汗)・・・。
一生懸命に聞こうとして、前から2番目の席に座ったものですから、
・・・なかなかな、修行状態に突入。
先生は面白おかしくギャグも入れてお話しいただけたのですが、
こっちの知識レベルがどうにもついていけなかったのですね。
たいへん、お恥ずかしい状態で、必死に戦っていた次第。
しかしそうであればあるほど、先生の方からは目立っていたようで、
ときどき目線が合ってしまって、
「あんた、なにしに来ているの?」という痛いほどの視線を感じさせられる。
・・・いや、わたしの良心の呵責がそのように感じさせられているのですね。
まことにお恥ずかしい時間を過ごしておりました。

なんですが、
そういう講演の中、先生のひとことが胸に残りました。
「最近のひとからよく、これでいいですか?と聞かれるのです。
あれは、本当にダメですね。自己責任を予め放棄する宣言をしている。
自分の中には目的感がなく、責任回避だけがあるのですね・・・」
というお言葉。
さすが、見るひとはきちんと人を見ているのだなと気付かされました。
凡人であるわたしは、そういわれて、あ、そうなんだ、と驚かされた次第。
まぁ、このことは気にはなっていたけれど、もやもやとした認識だったのです。
先生からそのように言われて、そう感じているのは自分だけではなかったという思い。
ただ、このような反応が多くのひとに出てきているのには
たぶん、社会全体として、不都合なことはだれかを追求すればいいという
「集団的いじめ構造」がはびこり、充満していることを表していると思います。
そういう社会ヒステリーから自己防衛するには
簡単には、それを指摘する側になるのがいちばんいい、という認識も存在する。
責任回避と自己防衛から、新しい創造は生まれてくるのだろうか?
という教育者としての気付きがそこにあるのだと思いました。

まぁ、本来のITのほうは、あんまり理解できなかったで、
その代わり、ひとつは役に立つ収穫もあった、という
どうも、このブログも自己防衛的な色彩が感じられるなぁ・・・(笑)。

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