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大槌町長さん訪問

先日9月26日に岩手県の沿岸被災地、大槌町を訪問しました。
北海道のアース21という住宅の工務店団体で軽トラックを支援として
お送りしたことへの感謝の意味から町長さんに面談した次第。
ほんとうにお忙しいなか、時間を取っていただいて恐縮してしまいました。
面談の実現には、協力メンバーである東北電力さんの尽力もありました。
深く感謝したいと思います。
軽トラックの寄贈は、岩手県北上市在住のメンバーが希望を聞き取ってくれて
実現したもので、人だけでなく物資の配送に小回りの利く軽トラックは
大変役立っていますと感謝されました。
メンバーの善意がうまく活かして使われ、たいへんうれしく思いました。
やはり必要なものをタイムリーに支援するということが重要。

大槌町では、以前の人口の15000人に対して
2000戸の仮設住宅が建てられているそうです。
人口減少はハッキリとしていて、
復興計画の方向性も、その将来展望を見据えながらのものになるわけで、
時間が掛かるのは、ある意味でやむを得ないのかも知れませんね。
しかし、国の制度がこの緊急時に「厳密に」運用されなければならないかどうかは
たいへん多くの疑問を感じざるを得ませんでした。
法律の条文は、明治以来、複雑化しながら
その時々で、よりよいと思われる方向で作られ続けてきたわけですが、
そうした法の厳密運用が、それこそ町職員の過半が亡くなったような
地域自治体に対して要請される、というのは、
誤解を怖れずに言えば、やや理不尽とまで思わされます。
マスメディアでは日々、そのような方向での世論づくりが行われるわけですが、
そのような日本社会の現状が、復興の大きな妨げになっているのは事実。

しかし、町の庁舎も旧小学校の建物をリニューアルして整備され、
また、職員のみなさんも全国の自治体からの応援スタッフを含めて
活発に活動されています。
見通しがなかなか見えにくい現状のなかですが、
町長さんはじめ、みなさん強い使命感を持って立ち向かっている様子が
ひしひしと伝わってきて、感動いたしました。
結局、ひとりひとりの強い思いが町の再生の基本エネルギーなのですね。
この模様の詳細については、近々発行する刊行物で発表していきたいと思っています。

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