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「くだけ」を仕掛ける

写真は水戸偕楽園・好文亭の茶室での「待合」の様子。
窓が開けられていますが、丸、三角、四角という造形がユーモラス。
思わず笑ってしまう。
茶って遊びなので、こんな開口部を作って、笑いを仕掛けているのでしょうか?
待合は、約束の刻限までの時間を過ごす場所。
茶に招かれるというのは数人になるので、客同士で談笑する場所という意味もある。
非日常性の空間に、こういう諧謔性を仕込んでおくというのは
人に会う、という緊張感を和らげる意味合いなのでしょう。
こういう空間って、世界の建築では他にどんなものがあるのか、不勉強でよく知りません。
背景として存在するべき建築が、そのスタンスをちょっと砕いて、
にじり寄ってみた、というような雰囲気を感じさせてくれます。
たぶん、亭主である水戸斉昭さんの個性が表れたものであるのでしょうか。
はるかに時代を下がってなお、その空間をして訴えてくるものがある。

外交交渉なんて、
こういうところでやればいいのでしょうね。
ここのところ、極東アジア3カ国の間でのあつれきが恒例化している。
日本という国は、その「排他的経済水域」で見ると、
世界で6番目の「領土空間」を持っている国なのだそうです。
わたしは、南北を逆さに見た日本周辺地図を事務所に貼っていますが、
それを見ていると、ちょうど半島国家である朝鮮や、国土は広いけれど
海洋への出口が国土のごく一部しかない中国などの実態がよくわかる。
だから日本人は縄文以来、サカナを補食する文化を営々と磨き上げてきたし、
海運の分野でも伝統的に技術レベルが高い。
そういう隣国を持っている朝鮮や中国が、常に危機感を持つことは疑問の余地がない。

そして実際に明治以降、これらの国の領土に対して
旺盛な興味を、西郷隆盛の征韓論以来持ち続け、行動もしてきた。
そうした流れの中で、摩擦要因として島の領有権問題は考えるべきだと思う。
魏志倭人伝の昔から、日本人・倭人は、海に生きている人種として
かれら中国・朝鮮の人々は認定もしてきた。
なぜだか知らないけれど、三陸で産する「ふかひれ」が、
さらに蝦夷地のコンブが、有力な対中貿易産品であり続け、
中国料理の最高級食材であり続けてきたのが東アジアの食の歴史。
司馬遼太郎さんの文章を見ると、
歴史的に中国文化圏では、漁業への関心が高くなかったと言われている。
たぶん東シナ海は、
長大だけれど漁業権益海域としての有用性が高くないのかも知れません。
そういう文化圏の国が、やはり資源のナショナリズムが
一番の動機だと思うけれどまさに領土的野心を露わにしてきている。
韓国も同様だと思われます。
まぁ、韓国の場合は大統領の国内的不人気の挽回策という側面が大きいとは思うけれど。
当面は冷静な対応を心がけていくしかないでしょう。
南北逆さに地図を見ていると、
日本の地政学的な有利性は際だっていると思われるのです。
これに、あんまり資源として将来性がないと日本の学会リーダーがなぜか断定している
「メタンハイドレート」の利権争いということも合わせて考えなければならない。
まぁ、あんまり排外主義的な対応は利にはならないと思われます。

こういう緊張には、
日本の茶文化で対応するのが至当なのでは?

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