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「伝える」ということの意味合い

一昨日、40名くらい集まった、ある住宅建築関係の会合で
東日本大震災からの東北の動きをほんの短時間、
お話ししました。
おおむね30分でしたが、
前振りに別のテーマの話もしたので、
そのテーマに触れられたのは、まぁ、20分ほどでした。
しかしそのあと、前振りの話への直接的な反応がたくさんと、
さらに、本論への反応が、翌日のきのう、
さっそく寄せられて、月末の別の会合で話して欲しいというリクエスト。
なんでも、今度は広く経営者のみなさんが集まる勉強会で話せということ。
わたしは別に評論家でもないのですが、
東北の状況についての、情報が徐々に社会的に伝わらなくなってきている
そんな雰囲気が感じられました。

大メディアは、
大災害や大事件を、そのときには大洪水のように流し続けるけれど、
それこそ、継続性というのはなかなか難しい。
そのことにこだわり続ける、
そこに暮らし続けている人たちの声を、発信し続ける
そういったことが、案外、続かないモノなのだと思っている次第。
わたしはたまたま、あの大災害に地域メディアとして
やらなければならない部分を感じて
そこから少しでも出来ること、情報を収集し、伝えていくということを
続けてきています。
別にそれほど難しいことをしている感覚はないのですが、
それでも、「伝えて欲しい」というひとがいるということに
うれしさがある反面、ほかの世間の情報というものは
どんどん情報の劣化というか、
情報の新奇性が薄れると、すぐに忘れていくスピードが速いと思います。
日本という社会は、情報社会だけれど、
その新奇性を追いかけるのに忙しすぎて
忘却していく速度も並外れて速すぎるのではないか。
そんなに新奇性を追いかけることに意味があるのかと不安になります。
もうちょっと、腰を据えて状況を深化して把握する、
そういった役割を果たすことも必要なのではないか、そんな思いをいたしました。
<写真は、ある晴れた日の岩手山>

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