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学生の匠06〜既存の施主さん家

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写真はことしのリフォームコンクールの課題住宅です。
この「学生の匠」コンクールは、一般から
リフォームのオーナーさんを募って、その希望条件なども聞いて
学生たちが、自分たちのリフォームプランを創作し、
コンペ形式で競い、そのなかから建築専門家や施主さんの審査を経て
リフォーム工事に活かすプランを選定して、
そのうえ、実際にリフォーム工事も行ってしまおうという企画。
一昨年からスタートして、ことしは第3回目。
毎年多くのサポーター企業から水回りの設備機器の寄贈を受けたり
施主さんの特典も多くなっています。
とはいえ、施主さんも応募していただいた中から選定することになるという
なかなか、複雑な企画事業です。
その意味で、建築業界の多くのバックアップが支えてくれているコンペ。
多くの協賛企業のみなさんに、ほんとうに感謝いたします。
今年の施主さんの住宅の特徴は
築年数40年超というポイントもありますが、
間取り的な特殊性ということ。
写真右上が1階で、右下が2階ですが
画面下が南西に面しているのに、建物配置的には
こちらに「私道」が隣接していて、なんとももったいない使い方。
この私道は親戚同士だけで隣接しながら住んでいる
敷地内でのものなので、
審査委員長の建築家・圓山 彬雄さんからも
移設できないか、という提案もされていたものです。
このあたりの配置計画的なものも、ポイントになるかもしれません。
たしかに、1階南西面に庭を少しでも配置できるかどうかは
建物をプランニングするのに、条件的には大きい部分。
リフォームという、いま、生きて生活している器の再利用って、
日常茶飯で、こういう条件が飛び出してくるのも現実。
ここはひとつ、アカデミックではない、現実に即した
「現場演習」的に柔軟なプランニング提案を期待したいところです。

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