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【リビングルーム床材にタタミ】


わたしも不勉強でリビングルーム床はフローリングという固定観念。
このキクザワさんの恵庭のモデルハウスでは「畳」が敷き込まれていて
足裏で感じさせられた肌合いについ「おお」と意表を突かれてしまった。
こちらは積水さんの「MIGUSA」という床材で、
芯材と表材ともポリプロピレンなど化成品仕様でカビダニの不安はない。
そういう仕様なので面材のカラーバリエーションは豊富。
肌ざわりについては畳との違和感は感じませんでした。
短時間の滞在だったので、これが普段の暮らしの場になれば、
長期的な感受性ではどう反応するのかは不明ではあります。
ただ、やはり足裏に感じる感覚は肌に優しい感じが伝わってくる。
天然のいぐさ畳とこの「MIGUSA」とで大きな感覚の違いを感じるかどうか、
具体的に比較してみなければよくわからない。
厚い足裏なので、たとえばフローリングの木材樹種の違いを見分けられるか
といわれれば、わたしにはムリだろうと思います。
しかしフローリングと畳床との違いはすぐに感受できる。
で、そういった感覚で言えば、こちらは畳的な素材の持つ
微妙なやわらかい反発力はいごこちとして魅力的だと思う。

しかし面材の色合いがそれこそ無限に選択できそうというのは
これはこれで「決め手に欠ける」という印象も持った。
人間というのはある程度は「受け身」で生きているので
無限に選択肢がある、というのは長所ばかりとはいえない。
ほかの商品で「無限に選べます」みたいなものの「成功例」が思い浮かばない。
ムクの木材が支持されるのは「オレって、これだから」みたいな
単純で強いメッセージ性を持っているからだと思うのです。
色味・質感・雰囲気総体が人間の「保守的」感受性を刺激するのだろう。
人間は革新的な部分ももちろん強く持つのだけれど、
突然変異的な世代更新は3%ほどだという説があって、
逆に言うと97%は「継続」していることの安心感が優勢なのだと思うのです。
ある新規のものが生活スタンダードとして受け入れられて行くには
総体としてのメッセージが「一挙に」つたわって来たほうがわかりやすい。
そういった「生活合理性のユーザー判断」での「市場濾過」の力が
選択肢としての「安心感」につながるように思える。
写真の面材も2枚で微妙に色合いが違うのですが、
「目移り」してしまって、商品への「特定」認識を持ちにくくなる?
本畳はいぐさという自然素材の表情の「ホンモノ」ぶりで
ニッポン人から歴史的な「信頼」を獲得してきたことを忘れてはならないかと。

っていうような印象を持った次第ですが、
さてユーザーの反応はどうであるのか、強い興味を持った次第であります。

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