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札幌の建築家たち探訪

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きのうは全道の工務店グループ・アース21の例会。
で、今回は会員企業による住宅見学ではなく、設計事務所の建築を
見たいと言うことで、わたしどものアテンドで4件の住宅・建築巡り。
札幌市内だと、道路の混雑状況もあり、そんなに見学先は
詰め込めないのが普通なのですが、
きのうは特異日的な道路のスムーズさで、順調に予定を消化いたしました。
そうはいっても、あちこちに移動するとたいへん時間がかかってしまうので、
おおむね札幌の西側地域で移動しておりました。
全道から来られるみなさんには、その自然環境自体も新鮮だったようで
「札幌って、こんなに緑豊かなところだったんだ」という声しきり。
札幌にいるわたしからすると「なにそれ」なんですが、
地方から札幌に来ても、だいたいが札幌中心部、それもススキノに近い
歓楽街や中心街での行動が多く、そういった街並みと、
とくに緑の豊かな札幌西部地区とは相当の違いを感じられるようなのです。
「え、こっちの方がふつうの札幌の街並みなんですけど」というところ。

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そうなんですね。
札幌の住宅は、まだまだ豊かな自然環境が生きている。
そういうことなので、建築家住宅ではそういう良さを
上手にエッジを立てて見せ場にしている事例がたいへん多い。
本州以南では、住宅と自然周辺環境とのハーモニーという要素が
欠けていると感じる事例が多い。
たぶん、それはやはり「地の利」のあるなしに大いに関わっているのでしょう。
しかし、そういう地の利がある場所では、たくさん作って行くうちに、
そういう制作鍛錬が行き届くようになって来て
自然条件の発掘、取り込みに繊細になっていくものかも知れません。
逆に「どうせダメだから」と、デザイン制作手法自体から
そういう条件に依存しない方法を本州地域では開発していって、
ますます、自然環境とは無縁な社会的条件だけに特化した
そんな家づくりに向かっているのかも知れません。
ともあれ、札幌の設計者・建築家の住宅では、
そのような周辺環境への繊細な感受性を感じることが多い。
ごく自然に窓の額縁に切り取られた外部が、そこそこ絵になる。
その美を創作起点にして、住宅デザインがかたちづけられていく。
積雪寒冷という地域の条件が、そのような「外部環境」への
気付きというものを磨いているのではないか、
他の地域での家づくりが、いちばん忘れている
「その土地、その場所に住むよろこび」というものが、
たいへん自然なかたちで満たされているように思うのです。

現代で「花鳥風月」的な暮らし方をしたかったら、
北海道で暮らすのが、日本人のジャパンドリームなのではないか、
そんなふうにまで、思い至る地元愛を感じておりました。
まぁ、思い込みすぎなんでしょうね(笑)。

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