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開口部ユニット

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きのうは仙台で、「東北住宅大賞」の大賞と優秀賞の2作品を取材。
そのうち誌面で発表する予定です。
本日ご紹介するのは、その内の1作品の内部。
いろいろ変わった取り組みをしていましたが、
とてもユニークだなと思ったのが、「開口部ユニット」的な部分。
どちらの居室にも写真左手のようなユニットが装置されています。
これは上下にガラスが嵌め込まれて、
その真ん中に収納と、換気用の開閉装置がついているもの。
完全に造作で、しかも断熱や気密仕様は考慮されていないのですが、
考え方としては、たしかに面白い試み。
窓の考え方として、一般的に外部の通行者からの視線の高さについては
収納装置部分でシャットアウトして
明かり取りと、視線のないレベルの高さにガラスの窓を作っている。
たとえばこの居室は和室で、夫婦寝室として使用していますが、
座った視線の開放感は実現しながら、外部の視線はカットされ、
外を歩く人の足元が見られる程度になっています。
収納部分の奥には開閉できる部分があり、
網戸もあらかじめ仕込まれていて、換気の用途に使われている。
金物とか、密閉性のレベルとかは課題ですが、
開口部の用途を検討して、面白い結論に至ったものだなと思われました。
こういう考え方自体は、すでに高性能木製窓では作られていますので、
まったく新奇性というのではないのですが、
壁の要素、収納の要素も持たせようという考え方はユニーク。
ただし、現状ではまだ、一般的な使用レベルには達していないと思いました。
これから大いに試行錯誤、研究を重ねて面白い
開口部ユニットが生まれてきたら楽しいですね。
仙台はきのうはものすごく気温が上昇。
上着を着るのは辛いほどの陽気で、一気に花見本番だったことでしょうね。
取材2件を片付けたあと、
盛岡からのお客さんと打ち合わせしてから、
3日間の日程を終えて、最終便で札幌へ帰還。
さすがに空港ロビーでもついうたた寝してしまいまして、
気がついたら、みんなが飛行機に乗り込みおわるころ。
どうも最終便というのは、こういうケースが多い。
一回、この調子では、空港で寝過ごすと言うことが起こりそうです(笑)。
飛行機の中のことはまったく覚えていない。
ほとんど気絶ですね。
ということで、札幌到着。仙台とは打って変わって、
これは雪が降ってくるかも、っていうような身も凍える寒さが迎えてくれました(笑)。
北のくらしデザインセンター
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