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300年前の旅行ブーム

1781

先般の北陸紀行で立ち寄った富山の豪農の家で
当主が生涯に巡り歩いた旅程紹介がありました。
江戸時代というのは、たいへんな旅行ブームだったそうで
「東海道中膝栗毛」などの旅行随筆風の本が出版されたりもしていた。
そんな時代の雰囲気が伝わってくるようで興味深かった。
1701年に生まれて、1780年に亡くなっている方の旅路地図ですが
上の写真はその「東日本」部分を切り取ったもの。

1780

で、こちらが、日記などで残されている旅程を
概略として書き出したもの。以下、年代と旅程を少し書いてみる。
20歳 伊勢参り〜奈良・高野山・大阪・京都
60歳 京都
64歳 伊勢参り〜京都・大阪
        越後・山寺・松島・日光・江戸・善光寺
っていうようなことで、たぶん若いときの見聞旅行から
隠居してからの道楽旅行の様子が見て取れる。
その後も、65,66,67,68,69,71,73,76歳と、活発に旅行している。
富山在住と言うことで、目的地は
京・大坂・伊勢から西国方面と、
越後・奥州・江戸方面の2方向に分かれている。
しかし73歳の時にいちばん遠くの太宰府・長崎などを訪れている。
当時は、歩くのが基本だろうから、
年齢を考えると、まことに元気いっぱいだったものと微笑ましい。
なにやら現代の高齢者の過ごし方のひとつの典型を見るようです。
この人は、現代にまで「豪農の家」という
立派な建物が残っているような家系の方ですが
しかし、江戸時代はこのような旅行熱が一般民衆レベルで
高かったのは間違いないようです。
陸路ばかりを旅していますが、
海路の方は、やはり一般の旅行では避けていたのかも知れません。
北陸は日本海交易の中心地域ですが、
ふつうの旅行にはあんまり利用しなかったのでしょうね。
想像していると、なにか、楽しくなってきます。

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