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初日の出と「日本」国号

年末年始の休みも4日目。
ようやく、普段の頭から休日のそれに替わってくる頃。
まぁ、なにも考えなくなるというのが一番ですね。
そういうアタマにするためには、
やはり、単純な動機での行動というのが必要。
旅行に出るのなら、単純に遠くに行きたい、
知らないところに行ってみたい、ということに心を切り替えられる。
そういうことに簡単になれるのでしょうね。
あるいは、普段は見ることができないDVDとかを
空っぽのアタマで見続ける、などなど、
やっぱり、なんにも考えなくなるのが一番の休み、なんでしょう。
で、初詣をまだ暗い時間に済ませ
まだ、夜明けまで時間があったので、
単純明快な行動で、初日の出を見に行くことにしました。
まぁどこでもよかったのですが、
広々としているか、高いところということで、
高いところは寒いので避けて、広々としたところ、
という選択でやってきたのは
千歳周辺から日高山脈を遠景に見るスポットということに。
元日は札幌周辺、南の方の空が明るくなってもいたのですね。
高速で車を飛ばして、
道東道に左折していって、
しばらく、というアタリが一番、それらしきスポット。
除雪のための車寄せエリアがあるので、そこからご覧のような
初日の出を拝ませていただきました。

日本人は多神教でありながら、経済発展した最初の国なのだそうで、
抜けがたく八百万の神への自然的崇拝がDNAに根付いている。
あれもいいし、これもいい、という一貫性のない倫理観が特徴なのでしょうが、
四季の変化が明瞭で、それぞれに美しさがあるという
豊かな自然に恵まれているというのが根本的な条件なのでしょうか。
国土は狭いけれど、
サカナをこれほど消費する国民性からすると
周辺海域という意味では、南北に長く海の「領土」も持っている。
たぶん、利用している地球の面積という意味では
相当の資源環境大国ということはいえるのでしょうね。
中国など、太平洋に出るのにはどうしても日本の海域周辺を通らざるを得ない。
それと、主に中国に対してですが、
日ノ本の国、という国号を世界に認めさせた唯一の国家です。
それまでは「倭国」であったものを
「日本」というように変更させた外交交渉は日本が誇りうる
歴史的な大成果だったものと思います。
隋とか、唐とか、中華思想を奉ずる
一文字の国家名に対しては、二文字を要することでややへりくだりつつ、
二文字の国名としては、相当に秀逸というか、これ以上の命名はないのではないか。
たぶん、漢字文化圏世界でのこの国の歴史的地位の大きさは
この国号の力が大きかっただろうと、いつも思っています。
初日の出、雑感であります(笑)。

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