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石巻からの新米

仙台のスタッフから
新米を送ってもらいました。
玄米で送ってくれまして、毎日精米して
食べさせていただいております。

春まだ遠い3月の震災を経て、
ことしという年の時間の積み重ねを体現する味わいです。
精米器からぽろぽろと落ちてくる米粒。
それを受け止めて、精米したてのそれを毎朝炊いています。
石巻にはことし何度か行きましたが、
あの街で、あの地域でと思うと、
よくぞ、このお米がと、思います。
とくに、海沿いの工業地帯の被災工場を訪問させていただいたときには
その不屈のたたかいぶりに胸を打たれました。
人間の生き様を見せつけられた思いがしたものです。
年商を上回るような新たな借金を重ねても
それでも社員の雇用を守って、地域の底支えになっている。
住んでいる国民に対しては災害の「補償」はあるけれど、
企業経営には、たとえどんな天災であっても補償はない。
アパートに住んでいる人には、補償が出るけれど、
そのアパートを維持管理してきたオーナーには
それを再建する費用についての補償はない。
被災地での経営って、そういう厳しさがあります。
しかし、企業が存続して、生き延びていかなければ、
人々の暮らしの再生はありえない。
きのうまでやってきたことを、きちんと積み重ねていくこと。
それなくしては、前提が構成されないのだということ。
そういったことを、さまざまに教えてもらった気がします。
まぁ、いろいろな思いが交錯しながら、
お米、食べています。 うまい。

PS
本日、国会参議院予算委員会で民主党・中村哲治さんが質問されます。
で、どうもその質問に際して
わたしどもの無料配布誌「東北の住まい再生」が
出席議員に配られて、そういった関連質問が行われるそうです。
夕方に、NHKの全国放送でもその模様が流されるということ。
どういう脈絡で紹介されるのかは不明なのですが、
情報として、お知らせいたします。

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