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新住協総会5_原点回帰

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写真は新住協総会初日の代表理事で
室蘭工業大学教授の鎌田紀彦氏による基調講演の様子。
毎年、総会は初日に講演があり、新住協の今日的な課題が示され
翌日の発表では、より実践的な事例報告などを交えて
最先端的な、建築技術を巡っての活発な意見交換が行われます。
ことしは、新住協運動の2.0ともいうべき、
Q1.0(キューワン)への取り組みが始まって、
原点に戻って、住宅性能の追求が背骨を貫くテーマになっていました。
いろいろ触れていますが、Q1.0(キューワン)というのは、
次世代基準住宅比で暖房エネルギーを1/2から1/4に削減する住宅
 (北海道ではこうした住宅はQ値で1.0前後になることからの名称)
のことです。
この運動は、地球環境問題、高騰するエネルギー価格という
憂うべき事態への正面からの住宅建築側からの取り組みとして
多くのユーザーの関心を引き起こしています。
また、同時に広く住宅産業全体にも活性化を起こしています。
新しい暖房用設備についてのいろいろな動き。
大気のエネルギーを利用するヒートポンプ。
また、地中熱を利用するタイプのヒートポンプも発表されています。
天然ガス転換を進めるガス業界からはエコウィルの発表。
太陽光を利用した発電、あるいは給湯システム。
さらには海外で利用が進むバイオマスなど、実にさまざまな
環境問題に取り組んだ次世代型のシステムが出てきています。
そうした動きを、住宅の建築システム全体の中で
受け止めて、うまく活かしていく具体的な道筋が
見据えられてきた、という印象を持ちました。
いずれにせよ、太陽エネルギーである日射取得活用を
基本的なベースにしながら、建物の熱損失をトータルに
コントロールして、エネルギーの半減以下をめざす取り組みが
真剣に始められています。
まぁ、この辺りのテーマや
総会での全体的な報告などはリプラン誌面にまとめたいと思いますので
ぜひごらんください。
やっぱり住宅はいちばん身近に
いまの時代が抱えるテーマが明確になる領域ですね。
ユーザーのみなさんも、家作りって、実はそのまま
環境問題などとも結びつく、さまざまな自己判断の機会である、
という意識も持っていただきたい、と考えるところです。
なんかきょうは、直球型で
ブログっぽくなくて、すいません(笑)
あしたはもうすこし、柔らかめにいきたいと思います、許して(笑)。

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