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【発泡断熱材製のドームハウス体験宿泊】

熊本取材の宿泊地は阿蘇。
さすがに建築関係の団体行動ということで、宿泊も表題のような施設。
以下は若干宣伝臭いけど、概要をHPから抜粋。
〜抜群の断熱性能 ローコスト、短納期も魅力
防火基準や耐久性能もクリア。 ドームハウスの内部は直径7m、天井高約3mで、
広さは約36.3平方メートルになる。構造材である発泡ポリスチレンは、
通常の発泡スチロールの発泡倍率を約1/3に抑えることで、建築構造材として
適応できるように強度を高め、さらに、難燃加工、紫外線からの劣化を防ぐ
UVカット加工を施した。壁の厚さは20cmにもなるため、断熱性に優れ、
冷暖房時の電気代は1/10以下で済むという。
基礎の上に10個程度の部品を組み立てるだけなので、3~4 人で約7日間という
短期間での施工が可能。標準タイプで一棟480万円からという手ごろな価格。〜

ということで、宿泊体験したのですが、
夏場と言うことで、夜間でもずっと冷房を運転していたので、
断熱がどうであるか、というようなことまでは繊細には感受できなかった。
阿蘇という高原地帯とはいえ、夜間の気温低下も北海道ほどではないなかで
熟睡爆睡していたので、断熱の効果はある程度はあるだろうな、という感じ。
ただとくに気がついたのは、音響の特殊な感じ方。
2人で宿泊したのですが、相手の音声がこっちの位置によって若干変わる。
なにか、周波数が変調するというような感覚を受けた。
わたしの体調によるものかもと思ったけれど、
日常生活でそういった変調を感覚したことはこれまではない。
このことはデメリットであるのか、あるいは逆に空間特性として
メリットとも考えられるのかも知れません。
音のデザインは、音楽会場の設計ではいろいろな手法が駆使されるのですが、
こういったドーム型で密閉性の高い空間で、
音がどのように感受されるのか、そういう人間工学的な探究が必要でしょうね。
均一的素材で密閉性の高いドーム空間で、音波の動き方がどうであるか。
この素材のドームハウスというのも、この施設が実験的段階のものですから、
どうせなら、音響メーカーと協同して研究開発するのも面白いのでは。
この外観には子どもたちが手を触れたくなる面白い雰囲気があるし、
SF映画の宇宙ステーション基地的な遊び心を刺激してくれる。

なんですが、リゾートの宿泊施設としてはまぁ許容できるのでしょうが、
一般的宿泊施設としては、中心施設との距離がどんどん離れざるを得ないし、
なによりみんなドーム形状なので、間違えやすい(笑)。
なんどか中心施設との間を往復したけれど、誰かがすぐに迷子になる(笑)。
それもあってか、出発時に忘れ物をしてしまって、引き返しての道が
えらく面倒には感じられた(笑)。ふ〜やれやれ、といったところ。
建築の建物自体としては面白いと思うけれど、
配置計画であるとか動線計画であるとかの「建築」的側面からは
やや否定的にならざるを得ない部分はあるだろうと率直に思いました。
人間の空間認識はやはり直線に基づくグリッド的把握が
より自然に近いのではないかと。
これを住宅として考えたら現状では面積が1つじゃ足りない。
メーカーはこのサイズでの型枠を設備したとされるので、
このサイズを基本とすると2つあれば21坪面積で最小限住宅として考えられる。
ただし敷地は通常四角く、円を四角に入れるのは敷地にムダが多すぎる。
隣家との必要外壁後退も考えると土地利用効率は高くはない。
現状では帯に短しタスキに長し感は否めないものがある。
う〜〜ん、残念かなぁというところ。
でも改善の余地、ツッコミは大いにあり得るアイデアだなぁと思って紹介しました。
誰か一般化に挑戦して欲しいと思っています。

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