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巨大な垣根

7865.jpg
写真は、京浜東北線・上中里駅でのもの。
池袋を目指して上野から乗車して、うっかり京浜東北線に乗車してしまい、
あれ、ここはどこ、わたしは誰?状態になったのですね。
危ない危ない。
こういううっかりって、交通関係ではまず少ない方なんですが、
つい出てしまった。
こういうときって、わが身の寄る年波を実感させられる瞬間であります(泣)。
で、気付いてホームに下りて引き返す電車を待っている間に
対面する公園「滝野川公園」というのだそうですが、
そちらとの境界に、まことにみごとな遮蔽緑地垣根がそびえ立っていた。
東京では、こういうような仕掛けをよく見ます。
緑が少ない、っていうように東京は言われているようですが、
わたしのようにときどき来る人間からすると、
どっこい、なかなか緑地の造作を意識的によくやっているなぁと感心します。
反対に自然が大きく残されている北海道の諸都市、
札幌もそうですが、計画的な緑地の存在ってあんまり考えられてはいない。
また、住宅のまわりや庭などの緑の造作も東京では
みなさん、相当積極的に考えていると感じます。
こういう垣根もすばらしいと思いますね。
関東の住宅、古くて平野部に建てられている住宅では
このような垣根が大きく育てられている光景を良く目にします。
季節風に対する知恵が積層している、それらがゾーンとして機能している。
そんなふうに思える地域が多い。
人口の集積によって、緑を意識していかないと増やせない現実から、
多くのみなさんの共通理解が進んでいる部分があると思います。
こういうのは、京都の街などにも感じる部分。
生活文化の蓄積が、いわば私の領域の蓄積が
公共的な資産につながってきている、というように思えるのですね。
この写真では、このような緑地垣根、一体どっち側が費用負担しているのか、
また、どっち側から申し出があったものか。
ちょっと興味をそそられましたが、
効果としては、多くの電車利用者側からすると、一服の清涼剤を
この光景から大いに得られていると思います。
まぁ、公園側にしても、見苦しい鉄路の剥き出しの光景が
公園緑地の背景になっていれば具合が良くないでしょう。
まぁ、気候的に緑は年中通して計画できる地域なので、
大いに緑化の仕掛けをさまざまに考えていくことが望ましいと思います。
結局、温暖化防止をもっとも効率的に行おうと考えれば、
緑を使った日射遮蔽というのが、もっとも基本的な手段だと思います。
コンクリートと鉄とガラスで構成してきた文明を延命させるのは、
結局、緑の大いなる繁茂しかないのではないでしょうかね。
北のくらしデザインセンター
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