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関東の住宅の結露

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写真は町田市で宿泊したホテルでの窓の様子。
おとといになるのですが、朝はけっこう冷え込んでいて
近隣の山には、朝方降雪しているのが確認できました。
というようなことになると、即座にこんな結露が発生しています。
取材先のお宅のご夫婦がそろって話されていましたが、
「とにかく結露が凄いんですよ」
ということ。それまではマンションに住まわれていたのですね。
本州地域の住宅では、家ってこんなものと考えているのか、
みなさん、結露の問題に対してたいへん鈍感です。
っていうか、それほど不具合なのだと考えない、ように馴らされている。
宿泊したホテルは、地元資本のホテルで
ほかのインテリアであるとか、調度であるとかは、
まぁまぁ、と思えるのですが、窓は酷い。
外にいるのかと思えるくらい、音が響き渡ってくる。
いわゆる「気密性」ということへの配慮は全然ない。
アルミサッシで、なおかつ気密の悪いタイプを使っている。
したがって、外気温が低下すると途端に、窓面結露を起こす。
日中は気温上昇するので、空気中の絶対湿度も多いのだと思う。
それが夜間に急激な温度低下で、家の中の一番弱い位置、窓面で
結露を起こす。
まぁ、程度がそうでもなければ、吸い取りゾウさんみたいな
おもちゃで、結露水を受ければいい、ということでしょうが、
こういう状態が続けば、必然的にカビが発生し、ダニも室内空気に浮遊する。
健康被害をもたらすような室内環境になる。
北海道が基本的に克服してきた常識が、通用しない。
冬場の北海道の室内は、たぶん全国一健康的な環境なのだ、という常識も通用しない。
まぁ、冬に北海道からほかの地域に行くと、
あまりの寒さに震え上がるというのが北海道人なんですね(笑)。
こういう基本的な知識が、
やたら権威的な、有名建築家というようなひとほど持っていない。
「そんなことは、設備的なことですから・・・」
というのがこういうみなさんの決まり文句なんですね。
もっといえば、そういうひとでありながら、とくとくと
エコロジーとか、自然派みたいな言葉をもてあそぶ。
もうちょっと、小学生理科レベルでいいから、
科学的な姿勢で住宅に向き合っていただきたいと思う次第です。
北海道からこちらの方に来ると、
ずいぶん「懐かしい」光景に出会うことがあります。
昔の北海道で、よくあったようなことが、こっちには残っている・・・。
それと、もう少し寒い時期になってくると、
家の外にいた方が、中にいるよりも暖かい、っていうのが始まる。
別に冗談ではなく、輻射熱のあるなし、ということなんですが、
そんな体験もさせられることがあるのです。
暮らしが快適になって、しかも省エネになる、
そんな住宅づくり、日本全体に広がって欲しいと思う次第です。
北のくらしデザインセンター
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