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北総研2008研究発表会

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きのうは毎年この時期に行われている
北総研(北方建築総合研究所)の研究発表会。
北総研は北海道の外郭組織ですが、
やがては独立行政法人に組織替えすることになっています。
道庁の予算削減などもあって、
組織としての存続の行方は、どのようになっていくのか。
そういうなかで、しかし、北方圏住宅の研究開発で果たしてきた役割は
きわめて大きなものがある。
今回の発表会でも、北総研が大きな役割を担った報告が前段で2つ報告。
ひとつは、長期優良住宅先導的モデル事業の大きな成果となった
「北方型ECO」の北海道の取り組みで中核的な役割を担った報告。
まさに地方自治体でありながら、この北総研のような
研究開発組織を持っていて、地域工務店に対しても指導力を持っている、
という立場を十分に発揮した結果が、
補助金を北海道にもたらした原動力になったものと思います。
もうひとつの報告は、北総研の鈴木大隆さんが中心メンバーになってまとめた
国の新省エネ基準作りの経過報告。
この基準の改定については、わかりにくいと言われていて、
そのことも自身から何度も繰り返されていましたが、
ことし1年間掛けて、全国に普及させていく予定であると語っていました。
現状では、IBECに問い合わせても、担当者ごとで説明が違ったりする(笑)
場合もあり得る、っていうことだそうですが、
まぁ、確かに説明をいろいろ聞いていてもわからないことが多い。
しかし、こうした国レベルの基準作りにも
北総研が大きな役割を果たしている事実は明確。
今後の省エネ推進のためにも、寒冷地建築についての豊かで実証的な
北総研の研究成果は大きな存在になっていくと思います。
こういった研究開発型組織の発表会なのに、
結構大人数の参加がありまして、
会場は7割方は埋まっておりました。
最新の研究開発の事情を把握したいと、全国から逃さず見に来ている、
っていうようなみなさんも多く、全国レベルでの関心の高まりを実感します。
一方で地元の工務店さんも何軒か、社員が参加というケースもあり、
地域性と、全国的な広がりの両方を感じることが出来ました。
研究のテーマも多く、発表会は実は2日間連続開催でした。
まぁ、さすがに両日参加は困難ですが、
大きな成果はあったものと感じました。
それぞれのテーマについては、CDなどに詳しくまとめられてもいますので、
今後、じっくりと確認してみたいと思います。
なかには、たとえば「耐震性と断熱性の両方を一気に解決する手法」研究など、
これからの既存住宅性能向上のベースになる技術なども
北総研の大きな役割が発揮されたものとして発表されています。
追って、それぞれ取り上げてみたいと考えています。
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