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日本的パッシブ住宅への道

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きのうは東大工学部准教授の前真之先生を迎えての
次号Replanの記事取材に立ち会っておりました。
北海道の住宅建築界にはさまざまな試みを行っているみなさんが多く、
そういうなかでもきわめてユニークな活動を行われている
潜熱蓄熱を活かした家づくりを進めている石戸谷先生と、
その住宅を実際に設計しているフーム空間工房の宮島豊さんのコンビが建てた
住宅を舞台にして、活発な論議をしていただきました。
ドイツパッシブハウスという運動が
世界的にさまざまに広がりを見せてきている中で、
前先生には、北海道のこれまでの住宅性能の向上の努力の軌跡を
正しく認識していただき、今後の先生の研究活動に
大いに活かしていただきたいと期待しています。

ということなんですが、
会場を2箇所に移しての取材だったこともあり、
実はスケジュール的には、きわめてタイトな日程になってしまいました。
正午に落ち合ってから昼食、2箇所の移動と対談ということで、
終わったのは午後6時過ぎ。
その後、いったん東京に戻られると言うことで
札幌駅までお送りいたしましたが、
さすがに工学部の先生であります、わたしのクルマに鋭い指摘(笑)。
クルマの産業というのは日本を代表する産業であり、
その「研究領域」全般への興味は、強く持っていられるようです。
いきなり車輪から伝わってくるクッション性について
面白い突っ込みをいただきました。
っていっても、わたしにはほとんど宇宙語でして、
良く理解不能でありました(笑)。
聞くと、さすがにその領域については専門ではないけれど、
クルマ雑誌などは大好きで、ものづくりの観点から
「どうつくるのか」ということについて、飽くなき研究心が沸いてくるようなのです。
「面白い」ということについても、
工学的研究心が基本であって、その趣味的発露もそのようになるんだとか。
そういうものかと、こちらはそういうことに面白みを感じさせられます(笑)。

まぁそれにしても、
長時間、お付き合いいただき、感謝であります。
この取材の模様は、Replan北海道(6月28日発売)
Replan東北(7月21日発売)の次号にて発表させていただきます。
一般のみなさんにとって、
若干むずかしい部分はあるかと思いますが、
論議している中身は、高額な投資になる住宅建築にとって
きわめて有意義な内容であると思います。
昨日取材させていただいた「建て主」さんも、建築家と話し合っていくプロセスで
生き方までも変わってきたと述べられていましたが、
いわば「生きていく価値観の再構築」まで、
住宅建築技術というものは関われるのだと、再認識もしました。
ぜひお読みいただければ幸いです。

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