本文へジャンプ

【なぜ札幌突出? とにかく家にいる@北海道】


昨日、6日までだった「緊急事態宣言期間」が5月いっぱいまで延長。
全国的にはコロナ禍は終息傾向に向かっているということですが、
きびしい状況が続いている地域と比較的おだやかな地域で
その対応策も変化がつけられるようになるとされた。
しかし相変わらず北海道では31人の新規感染が確認され
突出的に感染拡大が続いている札幌ではそのうちの29人を占めている。
市民としては「とにかく家にいる」という道知事さんの呼びかけに応えて
ひたすら家で自粛するしかないのですが、
こういう局面でどうして札幌だけが異常に感染拡大するのか、
どうも説得力のある説明がなかなか発出されない。
秋元市長さんの5/1youtube会見動画を再確認して聞いていても、
「感染が孤発的で経路がなかなかわからない」というお話しばかりされて、
具体的対応策についての「強い発出」が聞かれないように思います。

図は札幌市と、他の政令指定都市の感染者推移グラフで、
赤が他の大都市圏で、青が札幌市。
かろうじて半ばで朝日新聞記者さんから「なぜ札幌が多いと考えられるか?」
という核心の質問が出てようやく市長さんの回答があった。それによると
「札幌・北海道は第1波の中国発の感染拡大は抑え込めたが、
欧米発の第2波においては日本では大都市圏の感染拡大が進んだ。
それに加えてそれらの大都市圏との人の往来が活発化した」
・・・というような説明が行われていた。
説明そのままでは与条件で、東京・大阪を除く他の大都市圏との違いはなく
なぜ札幌だけが、という分析把握、その説明はされていないことになる。
残念ながらその点についてツッコミはまったくされずに淡々と会見は進んでいた。
記者会見での記者さんたちの質問というのには、
多くの市民・道民の素朴な疑問を反映させる必要がある。
そしてその質問に真摯に対応することで、ことがらの「真実」も見えてくる。
そのなかで多少関連すると思えたのは「院内感染」の多発ぶり。
このことは防護服などの決定的不足に由来するのかとも思われるけれど、
大阪では応急的にビニール製雨合羽の購入などの「対策」も聞かれた。
首長さんがそういったアピールをすることが意味もあったとされる。

誰が見てもグラフであきらかなように、他の地域大都市とは
札幌の感染者状況には明確に動向に相違がある。
このことを正面から受け止めて、対策を考えていかないと、
残念ながら、札幌だけが全体から取り残される危険性があるのではないか。
アメリカニューヨーク州のクオモ知事さんが、
気を緩めるとHokkaidoのようなことになると会見で語ったそうです。
「そこまで国際的に有名になっているのか」と驚かされるとともに、
大丈夫だろうかと、市民の危惧は高まらざるをえない・・・。

【日本人の心に長く残るだろう、今年のサクラ】


これまで生きてきて、やはり自分は日本人だと思うのが
毎年の桜との出会いだと思う。
春の暖気の中でこころをゆるめてサクラ並木を歩くことが、
そしてそれを多くの人と共有できることの喜びが、
日本人であることを強く自覚させる生活文化なのだと思う。
ことしもここ数日、札幌市内で桜を愛でていた。
しかし今朝、ブラインドを開けたときに路上に散っているサクラを見て、
「ことしのサクラ・・・」と強い念を持った。

北海道にいて毎年必ず愛でていたのは函館五稜郭のサクラ。
早朝暗いうちに家を出て300kmを走破して
あのサクラの海のような空間に身を委ねることで
無上の幸福感がカラダに刻まれてきていた。
札幌に住んでいるけれど、北海道でもほぼ最初に花開く函館五稜郭が
春を待つ強い北国人のこころを揺さぶるのでしょうか?
その五稜郭のサクラ、ことしは「臨時閉園」している・・・。
3密を避けるということなのでしょう。
公園管理者としては、やむなき対処であろう事は理解出来る。
「とにかく家にいる」ウィークであり、それは仕方ない。
そんな心情とけさの路上で無惨に散り始めたサクラの表情が
シンクロして、こころに刺さってきたのでしょうか。

しかし何年かして、「あの年のサクラ」ということが
やがて日本人に共通体験として語られるようにも思う。
この愛惜感もまた、日本人とサクラの心情にもう1ページ加わった。
これもまたサクラの持つ美感であるのかもと、
せめても、心理に語りかけてみております。

【新型コロナ防御と仕事の共存「透明間仕切り」DIY】



昨日、事務所スタッフオフィス部分の透明仕切り設置完了。
<透明間仕切りなので写真では表現しにくい(泣)よ〜く見て>
透明の塩ビ板で各人の相互飛沫の拡散範囲局限化作戦。
既報のようなテストモデルを仕様の基礎にして全16人スタッフの
常設執務環境への設置工程を終えたのであります。
現在は連休中ですが、連休前にテストモデルをスタッフに確認してもらい、
目的と仕様の概略を伝えて、意見も聞いた上で施工しました。
新型コロナの影響もあって在宅ワークを積極的に導入し、
今後とも分散型オフィス環境の体制は当面維持する考えですが、
そのなかでも打合せなどで出社するケースもあり、
また、テレワークも50%実施と80%程度実施で幾段階かに分けて
より長期的に実施して行く考えなので、このような仕切りを設置した。

上の図は、篠原直秀氏(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
「新型コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介」
に示されていた図表で、人間の会話などによる「飛沫拡散」イメージ図。
以下【飛沫の大きさと室内での飛散】部分からの要旨引用。
〜話すときや咳をしたときの呼気中の飛沫の大きさは0.01μmから数mm程度であり、
<μm(マイクロメートル)は1mmの1000分の1の大きさ>
個数濃度としては2μm前後と120–150μm辺りにピークを持つサイズ分布。
咳をした時の液滴を0.35μmから10μmまで測定したところ、
小さい粒子ほど個数が多くインフルエンザ患者で咳一回当たり75000個/咳、
治癒後は咳一回当たり52000個/咳の粒子が含まれていたという報告もある。
60μmを超える大きな飛沫は感染者から、
●通常の呼吸では0.5m以内、
●話す場合には1m以内、
●咳をする場合には2m以内、
●くしゃみをする場合には3–6m以内で
重力沈降で床面に沈着して気中からなくなる。
もしくは水分が蒸発して飛沫核になるとされます。
これらの研究を元にして現在多くの国において
2mや1.8mのソーシャルディスタンシングが求められている。〜引用以上。

まぁ、このような学術論文の「趣旨」に沿って
可能な限り準拠するように「透明隔壁」の工夫を試みた次第です。
以下は掛かった費用についての概算。
1 透明塩ビパネル1820×910×2mmサイズを全3枚
〜合計 12,000円程度
2 卓上据え付け用木材(加工費や備品なども込み)
〜合計 10,000円程度

3 DIY人件費 0円。
<設計段取り時間=約2日間、意見聴取=約1日間、施工=約3時間>
で、この卓上据え付けは土台の木材を塩ビパネル自立用に工夫した。
サイズは上記のようで真ん中に3mm幅で「切り込み溝」加工(店舗で外注)。
この切り込み溝に厚さ2mmのパネルを挟み込み、
その隙間(1mm)を短い釘で埋め「押さえる」ように打ち込んだ。
ただし釘頭は完全に打ち込まず、あとで容易に「抜ける」ようにした。
また、土台木材部品はテーブル面に対して「両面テープ」貼り付け。
これはあくまでも新型コロナ対策であり、時限的応急的対応と考え
1年間程度の「仮据え付け」仕様としたのであります。
なんですが、自立状況は比較的堅固で意図的にさわれば揺れるけれど、
タッチしなければ不動で自立しています。仮設置として妥当機能性範囲。
透明塩ビパネル1820×910×2mmサイズ品は、切断加工の際のムダを排除して
おおむね全5枚程度になるようにカットサイズを特定した。
(最初の1枚はちょっとサイズを間違えた)
通常の椅子に座っての作業時の人間スケールを想像して
その通常相互会話での飛沫双曲線を考えカットサイズを特定した次第。
・・・ということで総額2万円ちょっとで
相互の「ソーシャルディスタンシング」が可能になったと思います。
もちろん今後利用上での実態も見ていかなければなりませんが、
みなさんにもなにかの参考になれば幸いです。

【「とにかく家にいる」連休がスタート・・・】

さて本日から来週6日までの「自粛ウィーク」スタート。
昨日は政府の「専門家会議」の記者会見が行われて、
現状についてのブリーフィングが行われ、これまでの対政府マスコミ質問とは
かなり様相の違った質問やり取りが行われていました。
これまでの安倍首相が対応した非常事態・新型コロナ対策会見に対して
まったく関係のない「サクラを見る会」の質問を平然と投げつけて恥じない
日本メディアの異常さ、場違い感は目立っていましたが、
専門家会議の会見と言うことでそういった異様な質問は除去され
バイアスの掛からない平常な質疑応答がみられて好感が持てた。
ことは純粋に疫病に関わることなので、
このような情報公開のありようがいまはいいのではないかと思いました。
あえて正面に出なかった政権の判断は悪くはないかもしれない。
いつでもどこでも政府批判に結びつけたい左派的意見は自由だけれど、
それはいま現にある国民の生命健康の危機とは関係がないと思います。
専門家会議責任者の尾見さんの回答で「日本は諸外国と比べ強い対応がとれない」
というくだりがありました。
普通の国では「非常事態」が国防マターとして当たり前に憲法で保証され
非常時に私権が制限されるのは当たり前であるのに、
日本では政治権力は国際的にみて異常に権限抑制されているのが実態。
危機事態ではほとんど機能しないような社会システム構造実態。
狭い範囲内で国家運営せざるを得ない状況が続いてきた。
そこに今回のような「非常事態」が勃発してしまった。
自治体首長の強い権力の姿を見せる政党会派が支持率を急速に上げているのには
国民的な意思がそこに反映されているのでしょう。
やはり危機は確実に勃発するし、国家はそれへの備えは絶対に必要だと。

・・・っていうことですが、いまは誰になにを依存することも出来ない。
季節は写真のような春爛漫ですが、自粛して過ごすしかない。
昨日北海道知事さんと札幌市長さん連名で以下のような「要請」。
1 札幌市民の皆さんは、とにかく家にいる
2 道民の皆さんは札幌に行かない
3 道内外の皆さんは、都道府県間の行き来はしない
この現憲法体制では非常時にはひたすら「自粛」お願いしかない。
逆らう自由は存在するが、強制するシステム基盤は「放棄」させられている。
いまは、国民の「自制」力にひたすら依存しなければならない。
いま現在の国と国民の「防衛力」は個々人の生活意識しかあり得ない。
まことに悲しく苦しいけれど、ことは命と健康に関わること。
ヒステリーを起こさず淡々と家に閉じこもり、忍耐するしかありませんね。

【北海道神宮・参拝形式も新型コロナ対応に】



行動抑制が要請される非常事態宣言下の日常でありますが、
やはり家に閉じこもってばかりでは健康によろしくない。
ということで、日常の「散歩」はだんだんと時間距離を伸ばしております。
最近はわが家周辺の発寒川緑地〜西野緑地などのコースが多く、
毎日1万歩越えくらいのコースになっておりましたが、
昨日久しぶりに北海道神宮コースに気まぐれ変更しました。
って言ってもたぶん10日ぶりくらいだろうと思うのですが、
いきなり参道に白いコーン列が並んで据えられている光景が。
ふだんは特に右側左側通行というのは意識していませんでしたが、
矢印方向を見るとどうやら神さまのご推奨は「左側通行」と判明(笑)。
え〜、であります。
普通交通規則では「人は右、クルマは左」と教えられてきた。
それから武士が往来で争いごとになっても、
すぐに抜刀、斬り付けたりしないように右側通行だと大丈夫、
みたいな「都市伝説レベル」の刷り込みを持っていた。
また敬神の念はそこそこ人並みにはあるとは思ってきたのですが、
まさかその神さまから「いや実は左側通行が正解なのさ」と
突き放されたような、やや奇異の念を抱かされた次第。
これが神社の総意であるのかどうか、ちょっと確認したいと思いました。
ま、しかし、決められていることには素直に従って参拝。
いつもの「家内安全・商売繁盛」のほかに「コロナ退散」も祈願。
神殿に近づくにつれて、いまスーパーのレジなどで見慣れてきた
「距離空け」の停止線が地面に記されてもいました。
ただ、北海道神宮は大社なので拝殿では4列のライン表示。
ブログを見ていただいているみなさんの地方の有力神社でも、
たぶんこのような導線表示がされていると思いますが、
さて神社本庁全体として「左側通行」奨励になっているのかどうか、
素朴な疑問マックス。まぁ大勢に影響はないけれど(笑)・・・。

さらに手水場所でもご覧のような「模様替え」。
たしか正調としては柄杓で「口すすぎ」も必須と思っていたのですが、
やむなくその「伝統」も一時停止のようで、手洗いオンリーに変更。
「行動変容」の心がけはこういった風習制御にまで及ばざるを得ない。
より長期にわたっての「新型コロナとの戦い」を覚悟せねばなりませんね。
まことに「コロナ退散」の思い強く感じさせられる次第。

昨日また、住まいと環境 東北フォーラムから新型コロナと住宅の
情報発信がありました。室内環境学会学術委員会
篠原直秀(国立研究開発法人産業技術総合研究所)氏発信の
「新型コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介」
ふたたびじっくり読み込んで、早めに情報配信したいと思います。
科学的態度でこの疫病と冷静沈着に戦う。
わたしたちの行動戦略は、この一点に絞られるのだと思います。

【UFO情報公開タイミングの意味】


UFO現象というのは現実に存在はしているのでしょう。
数日前に突然、アメリカ国防省が公式にUFO映像を公開した。
不可解な動き方をしたり、突然スピードを上げたりする。
まさに「未確認飛行物体」。
ただ、これが宇宙人由来かどうかはまったくわからない。
そして地球社会に対して、なにかの動因を形成しているかを考えてみて
この現象がただちに大きな影響力を持っているとも思われない。
差し迫ったなにごとかが人類に迫られているというものでもない。
そうである以上、社会に対して大きな影響力のあることがらとは言えない。
状況的に言えるのは世界最高の宇宙軍事技術、航空機技術を持っている
アメリカで相対的多数の情報が集積され、流出情報数も多いこと。
たぶんその結果、このような「未確認」な現象が確認されるようになった。
映像を見るとUFOはレーダー補足されていて、
それを一種のゲーム的感覚で同僚と談笑しながら行った様子がわかる。
レーダー補足しているのだからミサイル攻撃も可能なハズだけれど、
こういう状況は日常茶飯的に生起していることが見て取れて
少なくとも軍事的脅威対象としている強い緊迫感は感じない。
しかし長く「国防総省」はこのUFO情報を公開禁忌対象にしてきた。

アメリカ大統領選挙で、今回も退出を迫られたサンダース候補は
当選したら「UFO情報をすべて公開する」という訴えを行ってきたそうだ。
このテーマはひとつの根強い国民的興味分野ではあるのだろう。
それが今回、ごく自然に情報公開された。
やはり新型コロナパニックとの連関性においてとらえる方がわかりやすい。
差し迫った危機が地獄のように展開している状況下、
多くの国民が「Stay Home」を強いられている中で、
一種のファンタジーとして、公開されたと取る方が自然だろう。
そういえばいま猛威をふるっている「武漢ウィルス」新型コロナも
まったく未解明な存在であり、その挙動、影響力の総体は不明。
そうした不安のなかでは、いまのところ危機を呼んではいない
UFO現象の方がむしろ「安全」な情報対象とみなされて
トランプ政権は情報公開に踏み切った、という見立ての方がわかりやすい。

逆に言うと、そういういくつかの「情報操作」手段として
このタイミングで情報公開されたことの意味合いの方に深く興味を持つ。
この情報公開が次のステップに進むことがあるのかどうか、
ちょっとした興味を持っている次第です。

【連休はオフィス「防菌バリア」手づくりDIY】


全国の働くみなさん、中小零細事業者のみなさんお疲れさまです。
未曾有の事態の中で仕事を守り雇用を維持し奮闘されていることに
熱いエールを送りたいと思います。
わたしどもでも政府や自治体からの「非常事態宣言」の趣旨に沿って
いろいろな対応を考えながら仕事を継続させてやってきております。
テレワークはこれまでも拠点間での遠距離会議などで
経験済みだったのですが、今回は顧客先でもこれへの「経験知」バリアが
一気に払拭されたこともあり活発なコミュニケーションが可能になっている。
顧客先側の環境がまだフルには整っていないけれど、
パソコンベースでの仕事環境から対応は比較的にスムーズといえますね。

そういうなかですが、より中長期的対応として
オフィス環境についての「防菌化」も避けては通れない課題。
小売店舗などでは、各社ともいろいろ対策を講じられていますね。
で、わが社でもスタッフと来訪者の業務環境のなかで
可能な限りの「安全安心」に取り組みたいと考えています。
テレワークでの執務が基本で出社人数自体制御するのですが、
さらにスタッフ間の相対距離確保として透明バリアを考えています。
昨日より、静かにこのプロジェクトをひとりで始動。
基本的イメージは小売店舗でのレジカウンター周囲のようなヤツ。
ということで、WEBで情報収集してから近隣のDIYショップに。
楽天通販では写真みたいなバリア装置1個で15,000円くらいで販売してる。
<ちなみに写真上の「原価」は1000円未満>
なんですがあれでは各スペースに柔軟に対応させることは出来ない。
既製品対応では難しいし、仮に20コ程度購入すると30万円も超える。
第一、この通販配送状況では時間的にもムリがある。
安全確保は待ったなしの時間との勝負。
いろいろな情報を総合するとアクリルもしくは塩ビのスクリーンを
どうやって自立化させるかがポイントだと思われました。
WEBで見る範囲では、この脚部の自立装置がキモのようだと推定。
で、いちばん合理的と思われた自立装置に目星をつけてDIYショップへ。
そのスクリーンショットをスマホで見せて示すのですが店員さんも
どうにも推測が効かない様子であります。
そもそもこういった装置の名称自体も一般語化されていない。
写真を見せても「はてさて????」という反応なのです(泣)。
スクリーンになるアクリルもしくは塩ビは3×6板で写真程度の価格。
1820×910のサイズをどのように効率よく切断するかは現場次第。
上の写真の「テストケース」では800×450サイズのモノを利用。
この脚部はご覧のような仕様を考えて造作してみた。
今回のウィルス対応というのはどう考えても臨時的な対応であって、
恒久的な建築的装置化対応ではないのであくまで「仮設的」。
できれば金物ビスなどでの固定ではなく、仮置き的な対応にしたい。
このテストでは脚部の木材は底面を両面テープ止めとした。
テーブル面の作業性をあまり犠牲にはしたくないので、
店舗で見かけた安定性の高い仕様(下写真)まではしたくない。

でもより安定性が高いのは、こういう脚部だろうとも思われます。
だいたい、この程度の基本知識に踏まえ、各所で工夫を組み合わせ
本日からの「巣ごもり」連休期間、DIYを頑張りたいと思っています。
人間考えることは同じ。店舗では来店の同憂の客同士で情報交換も(笑)。
このDIY最適解へのアイデアなどありましたら、
とくに建築関係のみなさん(笑)からのあたたかい情報を熱く期待!

【鬼の居ぬ間の「雪庇」対策/雪止め施工】

毎年の降雪状況は千変万化する。
北国の雪は、その年の季節風と気温などの条件から常に違いがある。
それに対して屋根は戦うことが宿命づけられている。
札幌市内の住宅の屋根は敷地の狭小化から「無落雪」化が進んでいる。
この無落雪化への移行初期には、屋根面から熱が「漏れる」ことを
半ばは前提として、スノーダクト方式という「集中雨樋」で
その融雪水を室内を通して排水させるタイプの屋根が主流だった。
しかしそれはやがて屋根面の断熱強化が進んで、
「雪を乗せたままにする」フラットルーフ形式に換わったいった。
その場合、若干の「水勾配」をつけて融雪水を屋根から落としていた。
わが家の屋根のつくりようは、そういった考え方の時期に建築した。

ほぼフラットなのだけれど、ほんの少し角度が付いていて
片側に融雪水を落としていく考えで作られていました。
ただ、この作りようではその年の雪の降り方によっては
大きな「雪庇」が出来てしまうことが徐々に明らかになってきた。
ことしの冬にはこうした雪庇をときどき「割り落とす」作業をしていました。
家のメンテナンスとして雪国の住宅にはやむない作業ではあるけれど、
できればそうした作業からは解放されたい。
温暖地のみなさんには考えられないような「雪庇落とし」という
ほぼ長刀状の製品もホームセンターなどでポピュラーに売られている。
それはそれで「オモシロい」作業ではあります。
今年の場合は都合4−5回はやりましたが、雪を落とす瞬間の
得も言われぬ爽快感は、一種の風物詩というようにもいえる。
しかし寄る年波には逆らえないので、やはり雪庇発生を除去することに。
昨日、懇意の工務店さんのスタッフの方が屋根に上って
ものの数分の作業で「雪止め」を施工していただけた。
ごらんのように落雪方向に90度の角度で据え付けて
雪庇の移動を受け止めるように施工した。
雪庇移動の「圧力」はそう強烈ではなく、ゆったりとした移動圧なので、
雪止めはいわば「移動させない」程度で十分に効果が期待できる。
・・・という「知見」もいわば北海道札幌的気候条件での平準知。
他地域の雪の降り方、温度条件などとまったく同じではないだろうと思います。
最近のこの地の対応法としてはほぼ万全が期待できるようです。

ということですが、この効果のほどはまた冬にならないとわからない(笑)。
人間の時間とその知恵は、季節という大きな時間の中では
受け身的にしかあり得ません。効果を期待して楽しみ(?)に待ちたい。
本日は新型コロナ大暴風、しばし閑話休題であります。

【GW明けまでに安全と経済再開具体策の国会論議を】


業種や企業によってはいまは休暇に入っているケースもあるのでしょうか?
ほとんど外出を控える日々が続いていますので、休日という意識がない。
上の図表は東京都と北海道の感染者数推移を比較対照したもの。
きのう日曜日の東京都の発表では2週間ぶりくらいに3ケタを切って
72人という発表でしたが、検査判明にはタイムラグがあるので
当然ながら警戒を緩めるような段階ではないというアナウンス。
きょうあすの発表を待たなければ、趨勢の判断はつきにくい。
ただ、懸念されていた感染爆発までは至っていないとは言えるのか。
いろいろ夜の街とかパチンコ店とかバッシングが騒動も呼んでいたけれど、
多くの一般人が地道に「3密を避ける」行動変容を心がけることで
一定の「抑止効果」が得られるのだという実感は共有されてきたように思います。
一時期の他責的なヒステリーの蔓延は現実のなかで無意味だと気付き
わたしたち自身の自制行動こそがすべてのカギを握っていると学習した。

ただ、ここから日常の開始タイミングと方法が非常に難しい。
図の下は北海道の推移ですが、全国に先駆けて学校の休止など
知事さんが「非常事態」を宣言することで広く道民に訴えかけ、
一時期はずっと「抑え込んだ」ように見えた。
その後、感染抑止しながら徐々に経済活動再開を図ろうとしたけれど
残念ながら「第2波」の猖獗を招いてしまった。
悲しいけれどいまは医療機関などでの「院内感染」が多発している。
要因はたくさんあるだろうけれど、北海道庁の動きを見ていると
千歳など「国内移動」での感染波及に警戒し続けていたので
そういった要因が起動力としてあり、医療現場での防護服不足などで
スタッフの感染を招きクラスター化が進行したように思われる。
この北海道の「第2波」の現状は、東京がここから感染低減したとしても、
「課題の先進地」からの強い警告ではないかと思う。
海外でもこうした経済活動再開と感染抑止の「折り合いをつける」と
コトバでは報道されているけれど実際どうすべきか、非常に対応が難しい。
非常時に「入る」のは容易いけれど、離陸するのは至難の業。
まだ「予見」のいま段階でこそ、立法府・国会議員たちは「責任を持って」
この経済活動再開ガイドラインを知恵を絞って論議し国民に示して欲しい。
他者の責任がどうこうと揚げ足を取ることは一時休止して、
どう行動すべきか国民に具体的指針を示して欲しい。時間は全くない。
5/6までと期限を切っているのでそれまでに具体策を論議して欲しい。
現状では結局は国民自身が「自己責任」で行動せざるを得ず、
なにかあれば批判だけは大威張りの上から目線で飛ばしてくるのでしょう。
迫ってきた期限を前に「出口」について党派を超えて国民のために働いて欲しい。
結果が出てからの「後出しじゃんけん」批判だけは止めて欲しい。
税金は有為に使うべき、いま仕事しないでどうするのか?・・・。

下の図はNHKのまとめた感染者のデータから。
メディアもまた近視眼的な政権批判ばかりが目立っていたのですが、
海外のAFPなど、冷静なデータ分析記事も目に付くようになってきた。
遅ればせながら国内でNHKが始めていたのですが、まだ海外メディアとは差がある。
国民のため有為な情報をどう提供していくべきか、知恵を絞って欲しい。

【STAY HOMEが家と「住む」ことの変容をうながす】


先週末の過ごし方で首都圏地域では湘南海岸へのラッシュが報道された。
ふつうに考えて家の中に閉じこもり続けていてストレスが溜まる。
子どもたちと「密を避ける」行動としてクルマで「自然に親しむ」という
志向が多くのみなさんに行動欲求を起こさせたことは想像に難くない。
その志向性がフライングして、サーフィン仲間が大量集結したりして
「自然の中での密」を生み出したことで批判を呼んでしまった。
きのうの土曜日には一転して、湘南海岸は静寂に包まれたとの報道。
これまで「どうして早く緊急事態宣言しないのか」と煽る風潮があったけれど、
それって「休みになる=遊べる」ということへの「期待」だったのかと
その底意について大きな疑問も生み出したかも知れない。
底堅い「行動原理」に基づいているならばそう安直にブレーキは掛からないだろう。
翌週一気に終息したと言うことは、刹那的動機だったことが明らか。
そういう単純な「ストレス発散」では危機対応できないことが理解された。
もっともパチンコは相当「依存症」的な消費欲求が存在することも見える。
どんなに社会的抑制要求があっても抑止されない層が実存する。
期せずして生起した「社会収縮」のなかで現代消費のトレンドが試される。
ひとびとの「行動変容」が具体的にどのように推移するのか。

一方で、大型インテリアショップなどの繁盛ぶりが報道されている。
これはこれで「密」を生み出すという危惧も言われているけれど、
こと「消費」動向という意味合いからは非常に興味深い。
テレワークなどが推奨される社会的背景があって、
家の中でのあらたな「消費欲求」が生まれてきていることが明らか。
わが社スタッフからも、まずは座る椅子の「作業快適性」への気付きがあった。
テレワークが長期化することで家の中での「空間仕切り」が不可欠になり、
期せずして「インテリア」的解決が当面のテーマとして浮上した可能性。
日本人は「カタチから入る」面も強いので「テレワーク映え」ということも、
消費の動機になってくる可能性も高いのではないか。
場合によっては社内会議ばかりではなく社外の人とも話すことが増える。
いわばプレゼン装置としての「テレワーク映え」はビジネス要素にもなる。
またこのことは、家の設計面でも「どこでテレワークするか」という
機能面からも長期的な変化を促す要因にもなってくる。
これからの住宅設計では、そういった空間への配慮が欠かせなくなると思う。
また同時にそういう機能性空間とはまったく別にいわば
「わが家らしさの実質」としての「不要不急」の価値も見直されていくだろう。
機能性を超えたわが家らしさとはなにか、も重要なテーマ。
緊急的に試行して見たテレワークが案外「案ずるよりも産むは易し」との気付きから
東京一極集中的な「過密」需要が淘汰される可能性も言われ始めた。
ただし通信データ量が4割以上増加したということなので、
そのインフラへの圧力がどのような推移になっていくのかは要注目。

たぶんこの「巣ごもり期間」は
あたらしい日本人のライフスタイル変化の揺りかごになる予感が強い。
どうも「住む」こと総体の環境変化が再起動したのでは?

<写真は時計台の「裏側」方向ショットです。>