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【新型コロナ 北海道も再度要注意の段階か?】


しばらくは落ち着いた趨勢だった北海道内の「新規感染者」。
きのう8日にはまた2ケタ、10人の発表がありました。
現在患者数も4/7には46人でしたが56人になる。
そのなかにはグループホームなどでの複数事例もみられる。
徹底したクラスターの早期発見と感染拡大の阻止が求められる。
地道な調査作業が不可欠ということですが、道庁・各市町村スタッフの方々の
労を多としたいと思います。
やはり全国の「緊急事態宣言」期間に沿って少なくとも5月6日の期間中、
引き続き警戒を緩めることは到底できない。

欧米などの「普通の国」のように準「戦時体制」のような対応は
敗戦国として憲法の制約などもあって非常に難しい。
とくに欧米メディアなどからは「手ぬるい」というように批判されていますが
これは国の基本骨格がこのように定められていることから
現状ではやむを得ないのだと思います。改変の敷居が高すぎる。
他責的に「誰かが悪い」というように批判すれば解決する事柄ではない。
そういうなかで、国民の命はお互いが守っていく必要がある。
小さな努力のそれぞれが日本を守るということなのだろうと思います。
わが社でもDTPの基盤になるパソコンMac環境の再整備を急ピッチで準備。
さらにグループワーク環境をクラウドに整備作業。
全体としての「密集・密閉・密接」を避けるようテレワーク環境も準備。
まずなによりも各自の健康を守ることが求められる段階ですね。
こうした環境の中でどのように事業を継続させていくか、
いろいろ知恵と工夫でなんとか乗りきっていきたいですね。

<イラストは台湾の方のブログで見たPCR検査イメージ。
これで飛沫拡散のクシャミしないって、わたしは到底ムリかも(泣)>

【クラウドに会社と「似た」仕事環境をどう作るか?】


きのう「緊急事態宣言」が政府から打ち出されましたね。
期間は5月6日までの1カ月間。
北海道は地域の指定は外れたとはいえ、首都圏関西圏中枢地域が
指定地域になったので仕事的には大きな制約を受けざるを得ない。
根拠となる法律が特別法であり、必ずしも細部までの整合性は取れていないのは
明らかだろうと思いますが、国会が大多数の賛成で決めたこの法の下で
現状ではこの困難な局面を克服していくことが求められる。
きのうの安倍首相の情報発信では在宅ワークを推奨し、
「社会的な接触を7割〜8割減少させる」ように、というアナウンス。
この表現が全国に適用されるのか、感染拡大地域を主な対象としているのか
必ずしも定かではなかったのだけれど、
基本的にその「趣旨」に沿って努力していくことが求められるのでしょう。

まさに未曾有の領域に突入していると思います。
共産党独裁政権下の中国とか、軍事マターの国家対応で臨んでいる普通の国とは
まったく異なった社会になっている日本では、
国家の強制力はあまり明示的で強制的なものとはいえない。
しかし、日本社会は比較的に成熟した国民性を持っているので、
今回の事態では、その国民の民度の高さが最大の安全保障作戦だと考える。
他国のメディアから「こんなのんきで強制力もなくしかも遅い対応」と
批判的な論調で日本の今回の決定は報道されているようですが、
他国とは違って、経済の基本を停止させることなく、
「社会的な接触を7割〜8割減少させる」ことを実現できたら
コロナウィルス後の世界に置いて、優位な立場を日本は占めることが出来る。
そういう意味で国民の民度の高さで日本はこの世界戦争を戦うのだと思います。
対感染症の専門家会議の見通しに依拠すれば、この目標達成ができたら、
この感染症への危機対応に日本は成功できる可能性があるとされた。
わたしたち日本人の叡智の結集である専門家会議の指針を是とすべきでしょう。
なによりこれまでの専門家会議の基本方針「クラスター対策」において、
日本は相当の「戦果」は獲得できてきているのだと思います。
人口あたりの「死者数」の国際比較データからこのことは明らか。
この社会的接触低減作戦を行いつつ、なお、経済をなんとか維持するには、
やはりITを使って、会社と「似た」仕事環境をどう作るか?
というテーマが一番大きいのだろうと思います。
移動と接触をできるだけ小さいものにして、
持続可能な経済活動をするために、知恵を絞っていきたいと思います。
さて、う〜む。

【緊急事態対応でテレワーク環境整備】

先日成立した法律に則って本日、政府から「緊急事態宣言」が行われるようです。
理性による制御よりも社会ヒステリーが圧力にもなった側面があると思いますが、
発出される以上、それが効果あるべく国民一人ひとり、各企業ごとに
その施策に対して協力して災禍を乗り越える努力をすべきだと思います。

で、わたしどものような中小零細企業でも対応方法は考えねばならない。
当社の場合は基本的に情報製造業とでもいえるような業態。
雑誌の情報生産とWEBページの情報生産が基本的な仕事領域。
必然的に全業務プロセスがパソコンベースで進行している。
通常でも外勤の多いスタッフや、テキストベースの仕事中心の編集スタッフは
ノートPCが基本的な仕事環境。
そういう意味では「テレワーク」への対応は比較的に容易。
コミュニケーションの「会議システム」を活用し運用スキルを上げればいい。
そのような活動には徐々に取り組んできてもいました。
そのなかで情報生産の最終工程のデザインDTPスタッフの環境が
基本的にはデスクトップタイプで構成されていた。
複数モニタで作業スペースをたくさん表示させて画像やDTPソフトを扱う。
場合によっては動画編集などもありえるのでスペック重視になり、
ノートPCでは・・・、という不安が強かったのであります。
しかし今次事態ではやはり自宅でテレワークという環境整備は待ったなし。
ということで、当面ロースペック作業に回していたノートPCを
テレワークツールとして再整備する作業に急ぎ掛かっております。
具体的には3台のMacBookProをすぐに整備して、
いわば非常時のバックアップ環境の構築に取り組んでいる。
それぞれのマシンの環境補修、システムメンテナンス、ソフト環境構築。
バックアップと情報データの保守管理として外付けHDの整備も。
それにともなって、マシンの入れ替え作業が発生するので
入れ替えた方の環境の再構築、各種トラブルシューティングも並行作業。

テレワークと簡単に言うけれど、なかなか対応はメンドい。
各企業にとってはこういう自社独特の作業環境構築の方がメインであって
会議システムのどれを選択するのかというのは基本的には付随的。
まずは業務環境をいかに安定的に作り上げるかがキモだと思います。
わたし的にはこういった環境整備は対応可能ですが、
実際にテレワークの比重が高くなったとき、通信のトラフィックがどうなるかに
やや不安を感じています。
Facebook社は増大するWEBトラフィックに対応して応答速度を下げたと言われる。
実際、そういう肌感覚も持ちます。緊急事態宣言によって多くの企業で
テレワークが進展したとき、とくに会議などは動画データなので、
通信インフラが本当に耐えられるのか。未体験ゾーン突入ですね。
しかし、これは「働き方改革」の先行実施なのかも知れません。
前向きに未来開拓と思って取り組むしかないと思います。

【北国は芽吹きの季節、オシドリのデートも(笑)】


やはり「コロナ疲れ」というのはありますね。
世界は完全に「戦争状態」みたいになって、情報ハイが蔓延なのかも。
こういうときには自然になるべく耳目を澄ませて、
そのリズム感に同期させるようにすべきではないかと、
ちょうど北海道札幌も芽吹きの季節を迎えているので、
北海道神宮への「コロナ退散祈願」を兼ねて、早朝散歩復活。

神宮境内に隣接の円山公園にはいくつか「池」がある。
この池は「メム」とアイヌ語で言われるもので、札幌の地下を伏流する
豊平川水系がときどき地上表出するもの。
冬の間は、あんまりこちらまでは散歩に来られなかった。
久しぶりにメムの住人たち、オシドリやカモたちを観察。
あんまり近づけなかったので写真は小さめです、ご容赦を。
<近接観察していてiPhoneを向けたら飛び去ってしまった(泣)>
オスはカラフルな冬毛に覆われています。
で、このオシドリたちは、年ごとに「つがい」が形成されて
このつがいが集団営巣地を離れ連れだって、デートに出掛ける。
散歩道のあちこちで、そのつがいの様子を見つけられる。
その様子がいかにも「オシドリ」なワケです。
でもよくみると、おとなしめの冬毛のメスの方が先導しているケースが多い。
オスは、どっちかというと挙動不審的について行っている(笑)。
生物種が違うので、観察者のことはほとんど気にも留めていない。
まさに自然の摂理そのままであります。
木々にもそこかしこで芽吹きがさかんになって来ている。

いまにもこの世の終わりかのような騒動の人間界ですが、
地球の鼓動というか、リズム感にはいささかも狂いはない。
オマエら、もっと落ち着け、というようにも聞こえる次第です。

【過密・東京 木に癒やされる暮らし】

過密で利便性を最大追求してきた日本の「機能性」首都・東京。
東京都内で「戸建て住宅」を建てるということは、
いまや市井の人間には相当に縁遠い世界になって来つつある。
投資必要金額をいろいろヒアリング取材しているとただただ感嘆する。
そういう家づくりの中で、日本人の心性と現代資本主義的「効率性」は
いったいどう折り合っているのか。いないのか。
いろいろな住宅のありようを取材する中で掘り起こしてみたかった。
いくらかの住宅取材体験はあるのだけれど、
またそういった機会があることを多いに期待していた。
いまはウィルス災禍が落ち着き平常が再起することを祈るのみ。

そうは言っても、わたしには東京生活経験もある。
また、その後の出張時などでもテーマは涵養し続けてきた。
写真は新型コロナ禍直前の東京出張時、ふと気になった住宅街ワンショット。
人間居住の条件選択にはたくさんの「好み」があり得るだろう。
また、ON-OFFで切り替えて好み生活を取得できるのであれば
本来の「好み」と違ってもそれを得るための経済拠点として受忍範囲もある。
ホントは自然に囲まれた山暮らしが好きだけれど
会社の仕事もあるから、そこそこの日常拠点はそれとして受け入れて
休日になると、そのような自然に没入するような暮らし方もある。
むしろ、そういったON-OFFの「自由度」は
さまざまな利便性の進化で満足できているものなのかも知れない。
むしろ自然アクセスの利便性もまた東京は最高なのかも。
ただ、どうしても「これだけは」というかけがえの無さが
「伝わってくる」住宅、暮らしようというものはある。
この家の外観を見ていて、あるインスピレーションを感じた。
わたしは樹種に詳しくはないけれどたぶんケヤキっぽい巨木。
この巨木はたぶん庭木という存在価値を超えてランドマーク化している。

北海道での住宅のありようは高断熱高気密という
絶対条件的な部分に着目されやすいけれど、
やはりもっとも大きいのは豊かに残る「自然との関係性」の部分。
札幌のようなリトルトーキョー志向の街でも、
やはり冬には6mを越えるような積雪があって
その自然環境は大きな四季変化「波動」を見せてくれる。
街はその積雪を受忍する中で、公共的除排雪の利便性を考えて
セットバック空間は日本の他の都市とは比較にならない広大さを誇る。
なので、家の開口部から取得できる「景観」は
「空間の抜け」「句読点」要素がきわめて大きいと思う。
どんなに狭小な住宅地道路でも日本の他地域とは隔絶した幅、距離感を持つ。
最近の言葉で言えば「ソーシャルディスタンス」
相互の距離感というものの「常識レベル」が北海道は大きく違う。
一方で、その距離感がもっとも小さい東京で
その条件下で距離感を最大化させうるのはどんなものか、
というような探索興味分野も存在する。
たぶん北海道の暮らしようと東京の暮らしようを比較対照し、
そのようなベクトルから取材テーマを常に掘り起こすということには、
自分自身でも、強い好奇心を持っている次第です。

【地上げ➡再開発で浮き彫りの「昭和」な平屋】


週末でありますが、最近の傾向でいろいろな地域首長さんや政府など
行動制限を繰り返し「要請」しています。
政府側のアナウンスは全国視野のものでしょうが、
「所得の下がった世帯」に30万円支給という政策が発出された。
ただ対象は勢い「全国民」ではなくまだらな様子なので、
詳細が定まらなければ、どうであるのか不明というところでしょう。
世界と日本のコロナウィルス状況については各種情報がヤマほどあり過ぎ。
で、北海道知事さんからは1日数件程度の「新規感染者」発表に
北海道の状況が「落ち着いて推移」していることから、
感染者数が増加している地域、東京や大阪など大都市圏に移動する際、
「不要不急」は避け、なお移動した先ではその地域自治体の
アナウンスに十分に注意して行動するように、との情報発信。
基本的にはその指針範囲で注意しながら企業行動していくことになりますね。
スタッフの管理に於いても、テレワーク環境の整理整頓に取り組み、
また社内の「換気」についてのチェックなども行っています。
たぶん、長期戦になると思うので、そういう基礎的な環境整備が
各企業ごとに要請されるということなのだと思います。
高校時代には反権力サイド新左翼運動に励んだわたしですが(笑)
社会の一員として、常識に基づき規範をわきまえながら行動をと思います。

こんななかでも街にはいろいろな変化が胎動している。
わが社は札幌市西区に立地して、近接の「商業ゾーン」は
地下鉄とJRのそれぞれの駅の間「琴似」地域が身近な存在。
バスターミナルなどもあって公共交通の市内西部の要衝地にあたっています。
ほんの140年ほど前に開かれた「屯田兵村・琴似」が骨格地域。
で、いまは全国的に「地価上昇」が波及しつつあり、
90年代バブル期にもほとんど「再開発」が進まなかったJR琴似駅地域が
いまは、写真のような「地上げ➡再開発」計画が大進行中。
たぶん近々大きな商業ゾーンビル開発が始まるのではと思っています。
で、ふと見ると以前にはごちゃごちゃと迷宮のようだった木造建築街が
きれいに解体撤去されるなかに、ご覧の建物が。
なんとも「昭和」中期の空気感のままに残存している。
たまたまクルマで通りかかって、信号待ちでついiPhone撮影に及んだ。
70数年前の戦争敗戦の後、無秩序的な「街区形成」がなされ
まことにアナーキーな社会状況を反映したものかどうか、
このような簡易な平屋建築が軒を接して「密集」していた。
袋小路のような「界隈」が形作られて夜の酩酊客を彷徨わせていた。
どういう酒なのか、酒宴の最後になると内容不明の酒もあおって
こういった袋小路では多数のゲロゲロ者も観測されていた(笑)。
・・・っていう白日夢が信号待ちの数秒間にアタマのなかで一気記憶再生。
思い出したいような思い出したくないような、ある時代感が
異形のカタチで奇跡のように出現していた次第。
特段特徴的でもない、ごく普通の店舗建築であり、
屋根には折り目正しい「雪止め」施工、それも正直に間口4間間隔とおぼしく
均等間隔で設置されているけれど、周辺の電柱も垂直が維持されていない。
左右幅1間の平入り玄関出入り口の雰囲気が「迷宮」入口感を漂わせている。
よくみると建物自体も基礎が簡易施工のようで水平維持もあやしい。
しかしそういう「アナーキー」な佇まいがある種、訴求力がある。
たぶん、ほんの短期間存在している風景でしょうが、
「数寄」こころのどこかを強く刺激された次第です(笑)。う〜む。

【外出禁止の人間世界を「癒やす」地球同居者たち】


欧米など世界はすっかり「外出禁止令」状況、まるで戒厳令下ですが、
そんな人間たちとはまったく違う時間を過ごしているのが同居の隣人たち。

この写真はWEBで紹介されていた確かイギリスの住宅街の様子。
人間たちは恐怖に震え上がって家での巣ごもり生活ですが、
「あれ、人間ども、最近見ないなぁ」ということで、
羊さんたちがわが物顔で人間世界を自由に闊歩している。
人間はどうしてもテレビとか、WEB検索などで「情報漬け」になって
疑心暗鬼でアタマが一杯になってしまいがちですが
そういう暮らしがホントに「シアワセ」だったのかどうか。
資本主義とかであくせく金という紙切れに支配されてきていた。
都市近郊の自然では通常は人間世界と暗黙のバリアで仕切られているけれど、
かれら羊さんたちにして見ると、まさに行動天国が出現した。
「前から一回、あいつらの作っている芝生の草を食べてみたかった」
という好奇心と欲望自然主義のまま謳歌して闊歩している。
人間の側でも、なんかいかにも「癒やしてくれている」感がある。
困ったときはお互い様、オレら好きにするから、なんも気にするんでない、
だいたい、オマエらいなくなってもなんの心配もないから、
みたいな元気のいい声が聞こえる(笑)。

さて日本で、これから外出禁止(要請)令みたいな
状況が進展したら、どんな動物たちがわが物顔でやってくるのか。
北海道の場合には、冬眠から醒めたヒグマさんたちが
「あれ、最近クルマも多くないなぁ、んじゃまぁ、ちょっと覗いてみるか」
っていうことで、人里を徘徊することが一番想定される。

そうでなくても昨年7月には既報のように人間の作った公園に出没していた。
で、そういう状況がたとえば3日も続いたら、
かれらヒグマさんたちには「新たな生存環境」認知が進む可能性が高い。
人間環境領域では人間が定めた「社会」ルールが適用されている。
赤信号では止まれとか、駐停車禁止とか・・・。
それが消滅すると、かれらの「自然の掟」ルールが支配的になるかも。
それが1ヶ月も継続すると、さてどういうことになるのか、
子作りもされてヒグマテリトリー拡大がせっせと行われる可能性もある。
理念で語られる「自然との共生」の真実・ホントの姿が現出するかも。
・・・っていうような妄想も掻き立てられておりました。
まことにウィルス、畏るべき人間社会破壊力ですね。

【日本建築学会「換気Q&A」情報発出】

現在の新型コロナ禍で、建築的には「換気」の問題が注目されている。
先般もご案内しましたが、ふたたび日本建築学会から
情報発信されていますので、そのPDFをダウンロード可能にしました。
「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して」
日本建築学会「換気Q&A」
<クリックでダウンロードされます。>

いわゆる「クラスター」については接触感染や飛沫感染が主領域ですが、
エアロゾル感染については副次的とはいえ、換気が要注意になる。
とくに政府・専門家会議などから「換気の悪い・・・」という枕詞が出るので
ではどう考えればいいのか、という議論の流れだろうと思います。
とくに換気の問題は目に見える事柄ではないので、
建築の世界でも「環境論」が着目されるようになって以降、
温熱の問題がはじめに論じられるようになった。その後、主に寒冷地側では
「断熱・気密・暖房・換気」という4要素として総合的に論じられ
一方で温暖地でも集合住宅やビル空調のテーマとして扱われてきた。
いまの建築界の状況はその合体的な時点にいるのだと思います。
1種換気、3種換気、換気+暖冷房「空調装置」への注目の高まりなど。
とくにダイアモンドプリンセス号の集団クラスター感染が世界的に注目され
あの環境のような「密閉空間」内では、空調の問題も
ゆるがせに出来ない大問題として浮かび上がった経緯があると思います。
以下にこの「換気Q&A」からの要旨ポイントを上げておきます。

●現代(2003年7月以降)の建築では、最低限の換気性能は確保されています。
まずは機械換気設備がきちんと機能しているかを確認してください。
それでも⼼配な⽅には、適宜「窓開け」による⾃然換気が有効です。
●⾃然換気は⼀般に機械換気よりも⼤きな換気量が期待できます。
窓開けによる⾃然換気の場合、⼀⾯の窓開けよりは、⼆⽅向の窓開けのほうが、
換気量も換気効率も向上します。集合住宅などで窓が⼀⽅向にしかない場合も
多いのですが、そのような場合でもバルコニー側の窓を開き、廊下の扉を開いて
⽞関の扉を開けば(防犯上問題ない程度に)⼤きな換気性能が期待できます。
●もし新型コロナウイルスへの感染の疑いのある⼈が出た場合は?
〜医療機関などの判断が出るまでは⾃宅待機となります。⾃宅でどのように
療養すべきかは、コロナウイルスであろうと他の感染性の病気(インフルエンザや
ノロ等)であろうと、できることはそれほど変わりません。
1 マスク等の着⽤により⾶沫⾶散を抑えること、
2 同居者は⼿指衛⽣を心がける。
3 よく触れる表⾯の消毒の徹底で⾶沫感染や接触感染のリスクを低減すること、
4 感染の疑いのある⼈と他の同居者の⽣活ゾーンを分けること。
5 換気の観点からは「換気経路」を考えてできるだけ⾵下(排気⼝の近く)の
独⽴した部屋で療養するほうが、ウイルスを拡散させずリスク低減に役⽴ちます。
●ただし新型コロナウイルス(COVID-19)の感染防⽌対策としては、
換気だけに頼ることは極めて危険です。何よりも「⼿洗いと消毒」を励⾏し、
咳やくしゃみ、会話によって発⽣した⾶沫を直接⽪膚に浴びないように、
密集した場所に⾏かない(密集状態を作らない)ことが重要です。
同時に⼗分な換気を⾏うことによって、感染⼒を持っている可能性が否定できない
⼩さな⾶沫や⾶沫核(⾶沫が⽔分を失って空気中を漂う粒⼦)の拡散を防ぎ、
できるだけ早く室外に出すことが重要です。
●今回の新型コロナウイルス(COVID-19)に関して
⼩さな⾶沫や⾶沫核による感染のメカニズムが⼗分に明らかになっておらず、
まだ必要換気量の計算を⾏うことができません。コロナウイルスにおける
換気と感染リスクとの関係にはわからないことが多いことも事実です。
公益社団法⼈空気調和・衛⽣⼯学会と⼀般社団法⼈⽇本建築学会は今後もさらに
学術的知⾒を積み重ね、健康と快適を守るための情報を発信していく予定です。

社会全体がいまこの災禍と闘いつつある、と思います。

【全国とやや違う北海道・新型コロナ禍推移】



きのう3/31には全国で新規陽性確認者数が200人を超えた。
東京では78人で累計510人になってきた。
日本社会ではやはり東京の状況が全国の雰囲気を支配するので、
家族で状況を確認し合っても東京在住の息子からの緊張感が伝わってくる。
北海道は東京、大阪よりも感染者数が少なくなった。
人口では北海道と東京は 525万:927万。
感染者累計対比では 177:510 なので割合的にも東京が上回ってきた。
初期に北海道は突出して感染が広がったが、やや落ち着いてきた状況か。

図はときどき掲載している北海道HPでの発表状況。
新規感染者数は青い棒グラフで一時期の二ケタ数字はなくなって、
最近は「国内海外流入型」の感染者報告が続いている。
累計は177名で、死亡7名・現在患者数は39名となっている。
北海道知事「非常事態宣言」が感染拡大につながる道民の行動抑止になって
穏やかになって来たのではないかと期待を持てる推移。
この状況からすると、やはりクラスターを早期に把握して
それからの感染連鎖を食い止める作戦が効果を発揮したのかも知れない。
北海道はさっぽろ雪まつりで中国など世界の観光客が大量流入したことで
いくつかのクラスターが発生したけれど、
その後は大きな観光流入的要因がなく流入人口が減ったという経緯。
道知事さんの学校休校とか非常事態宣言での道民への行動引き締めが
2月28日ということで約1ヶ月前。
その後、2週間程度遅れて新規感染者数が増えている時期がある。
この例を下敷きにすれば東京は先週末に都知事から行動抑制が発出されている。
そこから2週間程度、来週いっぱい新規感染者数が伸びていく可能性が高いが
同じ日本人社会への行動抑制実験ケースとして北海道のこのグラフ状況が
ひとつの指標にはなるかも知れない。
大いに期待を持ってひとりひとり行動抑制に努めたいところだと思う。
ただ、北海道は巨大流入機会として雪まつりが特異的であったけれど、
東京の場合にはそれこそ「流入機会」の多さは北海道の比ではない。
海外からの流入条件で考えればいまもまだピークが継続しているとも思われる。
台東区の永寿総合病院では「医療崩壊・感染クラスター化」も起こってしまった。
まことに気がかりな状況で予断はまったく不能ですね。

下の写真はすっかり習慣が身についた「手洗い」。
WEBの動画情報で、手洗いの仕方をじっくり見させてもらって、
最低20秒以上というアナウンスを知って以来、30秒以上はやっています。
そうすると人生で初めてくらいの驚きで石けんの泡立ちを経験した。
これは固形石けんで30秒くらい洗っている状況ですが、
まるで手袋でもしているかのように石けんの「膜」ができる。
そのことに新鮮に驚かされて、すっかり楽しみと化している(笑)。
小さな発見、大きな喜び、であります。

【厚労省発表とPCR検査過程での「匿名化」】



わたしのブログ記事で何回か、その表記への疑問を提起した問題、
「うち日本国籍のもの・これ以外に国籍確認中の者がいる」という表記について
橋本龍太郎の次男という衆議院議員さんの上のようなFacebook投稿を発見。
経緯詳細はここに書かれているようなことのようです。
拙記事と同趣旨の疑問への社会的「回答投稿」です。
厚労省副大臣経歴があり「内部的」と書かれているのでほぼ1次情報と考えられる。
<橋本 岳さんのWikipedia記載の「経歴」〜日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員。厚生労働副大臣、厚生労働大臣政務官、自由民主党外交部会長、自由民主党厚生労働部会長などを歴任。 大日本麦酒の常務を務めた橋本卯太郎の曾孫、厚生大臣、文部大臣などを歴任した橋本龍伍の孫、第82・83代内閣総理大臣橋本龍太郎の次男。>

きのうのわたしのブログ記事では「それ以外者」という記述をしましたが、
この1次情報から考え日本国籍以外者というようには言えないことになります。
わたしの記載には誤解を生む可能性があったと思われるのでこの旨明記します。
ただ厚労省副大臣経験者であった橋本氏でも「確認」しなければ
こうした経緯の正確な内容を知ることは出来なかったことは事実。
この橋本氏Facebook発信であまり報道されないPCR検査内状が書かれています。
要注目なのは検査過程でサンプルが「匿名化」してから行われるという情報。
そしてその上で国籍確認をフィードバックして行う手続きを踏んでいるとのこと。
わざわざそんな手間暇をかけて匿名化する理由は明示されていない。
まぁ想像すれば人権意識からの「個人情報」云々だろうとは思うけれど・・・。
人権重視の諸外国ではこういうシステムがどう「運営」されているのか。
そうでなくても諸外国と日本の「検査システム」に違いが大きいと指摘されている。
この文面からうかがえるシステムでは、国籍確認作業だけでも
膨大な人件費的な「国費」が費やされることがあきらか。
当然ながら、現場的には健康保険証や運転免許証、パスポートで照合確認は
容易に対照できるようになっているだろう。皆保険制度の国として自明。
<ただし以前のように「本籍」記載は免許証にもないので国籍確認には
別の手続きプロセスが必要になる。日本国籍者と特定するのは
かなりの手間作業にはなる。「国際化対応」の桎梏ともいえる。
〜この部分、読者の有田さんから指摘されたので修正しました。>
現在状況でスピード感的に考えると匿名化処理する必然性は本当にあるのだろうか?
橋本氏からは現在行われているこの「PCR検査」システムの是非に意見表明はない。
政権与党の「厚労族議員」と思われる橋本氏には「選良」として、
官僚機構のありようについてシビリアンコントロールの見識を期待したいと思います。
<氏のfacebook記事は「公人」と考え転載しました。>

この投稿は3/22に書かれたfacebook記事ですが、
きのう3/30のHPを見ていても、厚労省発表には目立った表記変更はありません。
道庁の推移グラフとかは状況が明瞭に伝わってくるけれど、
どうも残念ながら厚労省の発表の仕方には「市民目線」が見えにくいと思います。