やはり、現場を見るというのが一番面白いですね。
きのうは、札幌近郊で5件の住宅を見ることができました。
函館から朝一番で帰還して、
そのまま、札幌市内で行われた「アース21」例会に出席です。
写真は、その見学会1軒目の武部建設さんの現場。
同社では、3代前と聞いていますが、
創業者のおじいさんが、近隣の山林に植林した樹木があり、
それを切り出して、「豊右衛門」というブランドで
あるときは外装材、あるときは内装材として使用して
独特の風合いの美しさを見せているのです。
この現場では、木の皮を荒く剥いだそのままの木肌面を表しにして
天井に、押し縁のように張っていっている。
一定間隔で張っていっているのですが、
この写真のように、やや側面から見てみると、
なんとも言えず、独特の印象をもたらせてくれる。
ハッとするような「木肌の美しさ」に心を奪われる思い。
木の使い方がいい。
言葉にしてみると、まさにそういう言葉になってくる。
以前から、木質の美しさを際だたせる技法のような部分が
生きている木を使って、という部分が特に
日本では、どんどん鈍磨していっていると感じています。
工務店という木造技術の最先端でも、
木を上手に使う、その方法について
驚くほど、そのやり方がわからなくなってきている、と聞きます。
デッキに使用する木材の材質や、施工法について、
そういった情報が本当に不足しているのだということ。
そういったことなのかも知れません。
悲しいけれど、それが偽らざる現実なのですね。
一方で、こういう革新的な技法に取り組んでいる事例を見ると
頑張っている、と感じる。
以前、茨城県で木の使い方が実に秀逸な住宅を取材して
そのあまりな美しさ、香り高さにびっくりしたことがありますが、
こういった感受性を家づくりに携わるみなさんは
大いに磨いていって貰いたいものだと感じました。
さて、本日は今度は釧路に日帰り出張です。
先日来作成していたプレゼン資料に基づいた講演なんですね。
ということで、短時間に、函館・札幌・釧路と
北海道内、あちこち行脚の日々であります。
夜にお酒が入っての連チャン、というのが
たいへん楽しいんだけれど、体力的にはちょっと厳しいんですね。
ふ〜〜〜、頑張るぞ、と。
Posted on 2月 17th, 2011 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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