昨日は北海道建設部の住宅施策諮問会議参加。
座長を鈴木大隆さんが務める北海道住宅の方向性検討会議です。
わたしはメディアを発行してユーザーの「取材」を業としている立場で
そういった意見を述べさせていただく次第。
いろいろな立場のみなさんからのご意見を拝聴できる貴重な機会でもあります。
昨日もある現場実務者の方から、
設計者の集まりなどで、断熱技術の地域認証資格である
BIS資格について、若い年代の人たちの認識がやや希薄という
問題提起がされていました。
北海道では、主にエネルギー削減を狙った国の「省エネ」施策としての
住宅断熱推進とはややスタンスの異なる、
より生活実感に即した住宅性能技術向上の地域的努力が
それこそ明治初年以来、継続的に取り組まれてきています。
それは「あたたかい家」という共同テーマが無条件の前提にあったことで
「なんとか、具体的に改善しなければ」という実践意欲が
参加プレーヤー全員に共有されていた、ということです。
しかしそういった克服技術レベルがある程度浸透してきて、
そういう住宅建築の仕事上の「環境」への依存心が強くなり
自らの問題意識として、認識がやや弱くなってくるのかも知れません。
ということは、技術の「伝承」に関わる問題かと。
そういう問題意識に立って、少しでも地域の資産が継承されるために
各人がどういった努力が出来るのか、というテーマ。
制度設計の現場的には、そういう部分への対応を考えることになるでしょうが、
わたし自身としては、いろいろ気付かされる提起だったと思います。
Posted on 9月 6th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅性能・設備
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