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【無情の足切り・シード権、ドラマが同時進行の箱根駅伝】

平穏な正月と思いきや、熊本でふたたび震度6弱。
謹んでお見舞い申し上げます。余震が心配ですね、被害の少ないことを祈念します。

さてわが家ではきのうはカミさん実家にて親族新年会。
わたしもまた握り寿司を作ったりしてことし卒寿の義母を囲んでおりました。
が、話題としてはすっかり「箱根駅伝」TV中継にかじりつき(笑)。
これまでほとんど関心の無かった箱根駅伝でしたが、
2−3年前からときどきチラッとテレビを見るようになっていました。
というのは卒業校の國學院という名前がときどき聞こえるようになってきたから。
もちろん優勝争いとは縁がなく、「シード権争い」で地味に盛り上がっていた。
駅伝はいろいろな見どころがあることを知らされたのです。
首都圏の大動脈道路を使っての新春のイベント。
ふつうであれば、こんなに長時間通行規制がかかるイベントはありえない。
そういうことで、どんどん時間制限、足切りが掛かってきて、
ほんの数秒でランナーが見捨てられていく、あの無情シーンがたまらない(笑)。
かくいうわたしの國學院も、昨年はあと5秒足りずに無念の足切りを経験していた(泣)。
また、10位以内の次年度シード権争いもまた熾烈なものがある。
そういうトラウマが「また見たい」欲求を刺激する。
なかなか考えてある仕掛けだと感心していました。
そういう地味な楽しみをひそかに期待してきたのですが、
ことしはなんと、前日の5区、箱根上り区間でなんと区間賞をゲットしてくれた。
いわゆる「山の神」新人・浦野雄平(3年)クン誕生であります。
昨年も1区で2位快走を見せてくれていたとのこと。
ことしは「花の2区」を希望していたけれど監督から5区を指名された。
とくに上りが得意というわけでもなく、ふつうに走ったらまさかの「区間新」。
順位を一気に往路3位まで上げてくれたのですね。
しかしどうも聞こえてきたのは往路に全力を賭けたので、復路は心許ない、という声。
ということで半ばは諦めつつ、往路で見せ場を作ってくれたことに感謝していた。
ところがそういった声を覆すように、4年生中心の復路でも頑張って
全体で順位は4つ下げたけれど、堅実にがんばってなんと過去最高の7位をゲット!
OBとしては無上の歓び、幸福感で満たされておりました。
なぜか青学押しのカミさんとの夫婦バトルにも
娘がわたしに味方してくれて、これもチョーうれしかった。
そしてさらに、坊主の大学にもひとつだけ負けてあげるという心配り(笑)。

2位でも敗北感に包まれていた青学さんはかわいそうですね。
でも走った青年たちはみんなふつうの大学生たち。
ごくふつうのコメントを聞く度に、なにか癒される部分がある。
まことにいろいろな見方ができる駅伝、すばらしいゲームだと。
そういうことなので、最下位のチームが走り終えるまで、
ゴール地点の観衆もほとんど立ち去らずに迎えてくれていた。
下位は下位なりの目標を持って最善を尽くして戦う姿は、
社会人になったら、ごくふつうに毎日がそういう勝負だと思います。
小さな積み重ねに全力で立ち向かう、すっかり駅伝ファンになってしまいました(笑)。

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