かねてから準備が進んでいた北海道ビルダーズ協会のシンポジウム
「北海道の省エネルギー住宅の現在とこれからの課題」が
来週の土曜日、平成27年10月31日(土曜日)13:30〜16:30
札幌市中央区北4条西3丁目1
北海道建設会館 9階大ホールで開かれます。
このシンポジウムは北海道の住宅の作り手たちへ
いまの課題である住宅技術について、ひとつの方向性を指し示すもの。
住宅省エネの基準については、いま国交省が2020年に
「断熱の義務化」を掲げてロードマップも示して来ている一方、
温暖地域で比較的に指標になりやすいドイツパッシブハウス基準も
その目指す方向性への理解が進んできている。
こういった日本の住宅技術をめぐる環境のなかで、
ともすれば明確な方向性が見えにくくなっているのが北海道の現状。
そんな状況にひとつの突破口を見出したいという
多くの住宅技術関係者のみなさんの熱意があって、
今回、北海道の住宅技術研究の先導者としての鎌田紀彦先生と
エコハウスの日本でのありよう、設備のありようを探求する前真之先生の
講演とパネルディスカッションが開かれることになった次第です。
現代日本の住宅技術研究の先端であるふたりの対論は
今回のこの機会がはじめてであり、注目が集まっています。
われわれにとっては、「北海道の」というタイトルがつくわけですが、
しかし同時に、日本の住宅技術革新をリードしてきた地域としての
北海道というとらえ方をすれば、まさに日本全体にとって
先端的な議論、意見交換になることが期待されます。
主催者の武部建設・武部豊樹社長から
おふたりのこの対論への意気込みも聞いております。
おふたりには長くReplan誌面で連載企画を執筆いただいています。
ユーザーをも巻き込んで、住宅性能の向上を願ってきた当誌として
このおふたりは、その方向性を示されてきた存在。
鎌田先生は、もう十数年以前から折に触れて執筆いただき、
とくに「Q1.0住宅」スタート時には、北海道版誌面で
全体を領導されるような原稿を書いていただきました。
また、前真之先生のことを「俺と似たようなことを言うひとが出てきたよ」
と、楽しそうにご教示いただいた経緯があります。
それに踏まえて仙台で「自立循環型住宅・準寒冷地版」発表会の折に
東京が主要活動地である前真之先生に、寒冷地住宅雑誌でありながら、
北海道への研究領域の拡大をお願いし
その後、先端的な研究成果をこころよく執筆いただいています。
いまは、「いごこちの科学・NEXTハウス」シリーズを連載中。
また、鎌田先生も当誌で再び、「Q1.0住宅デザイン論」という連載も
執筆をお願いし続けてきております。
世代的にも20数年ほどの違いがあるおふたり、まさに日本の住宅技術の
現在と未来が明瞭になっていく大きな機会になることを期待して
みなさんにお知らせ致します。内容は以下の通り。
<次第>
主催者挨拶:
北海道ビルダーズ協会 代表理事 武部豊樹 13:30〜
〜第1部〜 13:40〜15:20
講演:(一社)新住協 代表理事・室蘭工業大学名誉教授
鎌田紀彦氏 13:40〜
講演:東京大学准教授 前 真之氏 14:40〜
〜第2部〜 15:30〜16:30
パネルディスカッション
パネラー 鎌田紀彦氏+前 真之氏
コーディネーター 北海道科学大学教授 福島 明氏
お問い合わせは、一般社団法人北海道ビルダーズ協会
電話 011 215 1112まで
Posted on 10月 24th, 2015 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅性能・設備
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.