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東大での講義、無事終了

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さてきのうは、身に余るお役を仰せつかった東大での講義。
東大の学生さんたちに、学生時代ほとんど勉強した記憶がない(笑)わたしが、
こんなふうに講義を依頼されるというのは、
まことに人生の不可思議さと、玄妙な思いが胸に去来いたします。
でもまぁ、どんなことでもあちらから来たお話しは、
なにかの機縁でしょうから、ありがたくその機縁に感謝して
誠心誠意、微力ながら、務めさせていただきました。
講義後、申し出をいただいた前真之東大准教授から、
過分なまでに喜んでいただけたこと、
深く感謝申し上げたいと思っております。

さて、その後、故あって
沖縄に来ておりますが、追いかけるように
前さんの研究室から「ミニテスト」採点依頼というのが来て
これも仰天させられました。
え、今度は学生さんを「採点」までするの? というところですが、
でもまぁ考えてみれば当然で、
講義を行ったわたしが行うしかないワケですね。
学生さんたちの「答案」には、
こちらの意図を遙かに超えるようなお答えもあり、
むしろ、謹んで意見を聞かせていただいた、という感じであります。
ひとつの設問で、
地球を「外断熱」しているものはなにか?
という設問をお出ししたのですが、
まぁ、答としては「大気」と言うことになるわけですが、
さすがに活発に意見が書かれていてまことに楽しい。
ふむふむと読みながら、若いみなさんと対話しているような気がしました。
やはり若いみなさんは、生きている時代感覚が違う部分もあります。
司馬遼太郎さんの著作の一節を引いたりしていたのですが、
ふと気付いて
「みなさん、司馬遼太郎さんの本を読んだことありますか?」
と質問してみた次第。
やはり不安的中で、誰も読んだことがないそうです。
ちなみに40代の前先生は愛読されていたということですから、
やはり時代の移り変わりと言うことを表しているのだろうと、
深く納得させられました。
コミュニケーション、私たち年代が当然と考えるものも、
やはり環境が大きく変わってきているのでしょうね。
逆に「じゃぁ、みなさんはどんな本を読んでいるのですか?」と
質問すれば良かったと思いましたが、
時間が本当に足りなかったので、やむを得ませんね。

そういうことですが、
まぁなんとか、お役は果たせて、ほっと安堵であります。

<写真は、東大本郷の構内の様子。正面が工学部11号館>

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