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工学系大学講義室のいごこち

東北芸術工科大学という大学に初めてきました。
山形市にあって、2日間、
「中世への胎動」と題した考古学と歴史のコラボのような
公開セミナーが行われることになっていて、
ご存知のように、わたし、大好きな分野なものですから、
こういう専門的なセミナーにも顔を出すことにしている次第です。
まぁ、出版を業としているので
ある意味では、大きなくくりでは仕事の取材とも言えます。
会場では、北海道の考古学研究者の瀬川さんともお話しすることが出来まして
所期の目的の一部も実現いたしました。

っていうことで、その会場である大学の講堂に来た次第。
きのうは夕方6時からの開演という変則的な開始でした。
本日は夕方までほぼ丸1日のセミナーなのですね。
で、どうしても、建築に関わっているし、
そして会場は、「芸術」と名が冠されているとはいえ、
「工科大学」という大学の講義室ということで、
つい、そういう目線でも見ておりました。
セミナーのテーマ自体は、文学部系のテーマであり、
こういうあたり、良く理解しておりませんが、
大学のHPを見ると、美術とデザイン系建築という分野の大学のようです。

しかし、きのうは「暑かった」。
そのうえ、ソックスの上から蚊にも刺されまして、
暑さと、居心地の悪さで閉口しておりました。
講義室は大きく、300人以上は収容できそうなスペースなので、
空調など設置すると、ものすごくお金がかかりそうです。
なので、そうであれば、自然を利用した通風換気などの工夫を
せねばならないところ。
ところが、それは夏場の虫の害のことを考えてか、
しないようにしている。
やむなく、一番前の席で講演を聴いていましたが、
手近な固めのパンフレットで団扇代わりにして
ずっと、自力通風換気を行っておりました(笑)。
むむむ、こういうデザイン、きちっと考えて欲しいものだと痛感。
デザインという言葉で、思考停止して、
「そういう面倒なことは考えなくてもいい」という短絡的な
学問的態度を、広く世に影響させることになると危惧いたします。
人間のここちよさは、基本的には目で見る以上に肌で感受するもの。
居心地の悪い空間は、集中力も破壊いたします。
こういう環境の中で、学生さんたちは、
集中力を切らさないで勉学できるのでしょうか?
ちょっと、そういう心配が頭をよぎり続けておりました。

ようやくにして、終わって外に出たら、
ごらんのような「芸術的な」空間デザイン装置にはなっていて、
居心地の悪さをこういう装置で「解放」させるのが建築的狙いか?
などと、大きな疲労感とともに思い至った次第。
でもでも、本日も、
すばらしいセミナー、がんばって聴講してきたいと思います。
がんばるぞ、っと(笑)。

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