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琉球石灰石の美しさ

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先日訪れた沖縄でのワンショット。
行くたびにそのエスニックさに惹かれるのですが、
やはり大きい要素は、沖縄独特の建築素材群にあると思います。
独特の琉球瓦などは、その極めつけだと思うのですが、
ベースになっているこの琉球石灰石の独特の風合いはとくにすばらしい。

分布
南西諸島中部から南部にかけて広く分布しており、特に沖縄県においては土地の約30パーセントを占めている。最大の厚さは150メートルにもなる。サンゴ礁は浅い海で形成されるため琉球石灰岩地層が存在する場所は形成時に海水面付近であったことを示しており、南西諸島で起きた地殻変動の影響を知るための指標の一つになっている。例えば沖縄島と久米島の間にある慶良間諸島付近では海面下80m付近に琉球石灰岩の地層があり、この付近で沈降が起きたことを示している。
性質・利用
多くの気孔を含んでおり大量の地下水を浸透させる性質がある。水を通しにくい島尻層泥岩との境界付近には多くの湧水が見られる。宮古島ではこの性質を利用して福里ダムなどの地下ダムが建設されている。
琉球石灰岩は、沖縄県では古くから建材として用いられ、道の石畳や家々を取り囲む石垣などを作るのに使われてきたほか、首里城などのグスクや玉陵などの陵墓もこの石で作られている。現在も石垣や亀甲墓などの建材として、また道路舗装用のアスファルトに混ぜる骨材として用いられている。また琉球石灰岩を用いた石畳や道路は、雨で水に濡れると非常に滑りやすくなる。

というような記述がWikipediaには書かれています。
中城城は、まったくこの石を積み上げて城壁にしており、
ちょうど北海道中央部の火山灰を成形した「ブロック」と似た感じがある。
天然のブロックとも言える。
わたしの自宅はブロックを積み上げて作った家なので、
そういう意味でも、強く親近感を持つのかも知れません。
質感が非常によく似ていて、
同じようにたくさんの気孔を持つ点から意識下で受け取るメッセージが
視覚的なある種の「なつかしさ」を喚起するのかも知れませんね。
列島を挟んで、南北に位置する北海道と沖縄ですが、
アイヌの人たちと、沖縄の人たちとのDNA的な相似性もいわれます。
同じような狩猟採集や交易を基本にしてきた暮らしが長かったことで、
繋がるモノも感じるのでしょうか。
この写真のようななんでもない風景の中に
なんともいえない不思議なノスタルジーを感じる次第です。

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