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海のめぐみ再生

きのうは、朝早くから東北フォーラムの発表会と
午後からはバスを仕立てての石巻〜三陸〜名取市周辺と
被災地の現在状況、仮設住宅の状況視察など
見どころたっぷりの取材活動が出来ました。
とくに、JIA東北支部と東北フォーラムのはじめての交流だったのですが、
とくにフォーラム側のメンバーのみなさんから、
たいへん好感が沸き上がっていたのが印象的でした。
被災地の状況を取材し続けていて
今回の震災は、非常に「バラバラ」になってしまっている現代のニッポンという
社会的な弱点が浮き彫りになっていると感じています。
JIAにしろ、東北フォーラムにしろ
それぞれの目指すものは、東北の住まいをよくしたいという一点にあり、
そういった意味では同じ基盤なのですが、
交流とか、そういうプラットフォームがないことで、
それぞれバラバラの活動にならざるを得ない。
そういうことが、この1年間の活動の結果として、
問題点として見えてきて、逆に言えば、目指すべきものが明確になってきた、
そういった思いを強く持てた2日間でした。

さて、それはまた、ということで(笑)
わたし、海の産物、わかめとかめかぶとか、
三陸産の海産物は大好物であります。
いまだに髪の毛がふさふさとしているのは、こういった嗜好性が
大いに役立っているのではないかと密かに思っていますが
震災で、なかなか食べることが出来なくなってきていた。
しかし、ことしになって、ようやく出荷されるようになってきたようです。
写真上の「塩ワカメ」は、石巻市十三浜在住の建築家・佐々木文彦さんから
先日頂戴したもの。
氏の実家は漁師さんを営んでいたのですが、かれ自身は建築家を職業とした。
しかし、親戚関係はやはり漁業関係事業者だそうで、
ことし、ようやく出荷できるようになった旬のもの。
また、下の方はきのうの取材ツアーの途中で立ち寄った雄勝の
仮設店舗で購入させていただいたもの。
「まつも」は、海草の一種ですが、
ちょうど松の葉のようなやつでありまして、
味噌汁に入れて食べるとたいへんいい食感と味わいが楽しめる。
こちらも、ことし出荷できた新物なんだそうであります。
1袋840円という値付けでしたが、
土産に即、購入いたしました。
まだまだ復興への道のりの長さが厳しく伝わってくる状況ですが、
しかし、こういった明るさも徐々に見えてきているのは明らかです。
いま、わたしたち東北以外に住む人間に出来ることは
こうした動きに連帯して、
バラバラになっていく方向ではなく、
日本人として、ひとつになって行こうとする努力ではないのでしょうか?
昨日のお話の中で、やはり震災がれきの問題で
女川のがれきを東京都が100万トン処理してくれる、という話題が
誰とも言わず、問わず語りに好感を持って話が交わされていました。
やはり、東北地域のそういう気持ちを理解して欲しいと
願わずにはいられない気がします。

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