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高齢化の新文化

きのう、きょうと、
札幌市内で講演を頼まれまして、頑張っております。
リフォームの講演なんですが、
きのうの会場では、やはり高齢の方が多い。
自分の住んでいる家が、これからも安心して住んでいけるんだろうか
そういうことから関心を持っているのだと思います。

っていう仕事上のこともあるわけですが、
自分自身もだんだん友人たちが病に倒れたり
訃報が届くようになってきて
いよいよ、高齢化を実感するようになります。
きのうの新聞でも、やや捨て身の政治判断で閣僚になった
与謝野さんが、年金受給年齢の引き上げに言及するなど
この問題が正面から、論議されるのだろうか、と期待されます。
まぁあわてて影響の拡大に釘を刺していたようですが。
いいじゃないですか、内閣の一つや二つ吹っ飛んだって、
国家国民にとって、この問題は目先の政治的人気取りで論議すべきじゃない。
あえて、不人気になることを避けて通らずに
真っ正面から、こうしましょうと提案した姿勢は評価できる。
自分が創った政党から除名され、裏切り者と呼ばれ、
それでもなった以上は、与謝野さん、覚悟を決めて
日本のいま抱えている、最難関の問題にぶつかっていって欲しい。
与謝野さんを政権に取り込んだ以上、
菅直人さんも腹をくくって、
消費税導入で支持率が3%を切った竹下さんくらいの覚悟で
不人気になる政策に勇気を持って取り組んで欲しい。
右顧左眄せず、どうせこのままなら、民主党政権はのたれ死に間違いなし。
だったら、国家百年のために身を捨てて欲しい。
昔と違って、命を取られたりはしないだろうから、
勇気をふるって取り組んで欲しい。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、であります。

で、高齢化と少子化で
日本人はこれでもかというくらい、萎縮し続けている。
国内マーケットには未来はなく、
企業も国内に投資をすることに、ヘタをすれば
株主代表訴訟を起こされるような不安も抱えているのではないか。
問題の所在はハッキリしていて
それに着手すれば、大嵐も避けられない。
そういう風に考えるのではなく、
高齢化社会は先進国、そしてやがて中国も大雪崩を打って突入する
不可避の未来社会なのだと見切って、
そういう社会構造の中で、なにを「生み出す」のか、を考えたい。
出版の関係では、すでにその萌芽が出ていて
空前の「歴史ブーム」が来ている。
ただしコンテンツは、まだまだ未成熟だと思う。
大学卒の高齢者が増えていっている中で、
そうしたみなさんが興味を持てるようなコンテンツがまだ少ない。
観光という事業分野でも、
そのコンテンツとして、日本の歴史というものを
中国やアジアのマーケットに売り込んでいくような方向性を持っていない。
マーケットはやはり拡大していく分野があるのだと思う。
まだ、多くの人が気づいていないだけだと思う。

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