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建築基準法改定審議会、竜頭蛇尾

民主党政権になって、
前国土交通大臣の前原さんが、
相次いだ着工遅延の結果、住宅着工数が激減した事態を受けて
建築基準法の抜本的な改正をめざして、審議会を立ち上げて論議してきた。
ところが、

検討会は3月、当時の前原誠司国交相(現、外務相)の指示で発足。適判の対象範囲の縮小、確認審査の法定期間の短縮、違反行為に対する罰則の引き上げの3つの課題を中心に、法改正の方向性を検討してきた。
 建築業界の委員からは「構造計算書偽造事件による建築基準法の改正が住宅着工の低迷を招いた」として、適判の対象範囲の縮小など規制緩和を求める声が根強くあった。だが、消費者保護の観点から「審査は現行のまま見直さずに罰則を強化すべきだ」などと主張する弁護士の委員らと意見の調整が付かず、取りまとめは論点整理の形にとどまった。

というような事態になったようです。
こういった審議会というもの、
わたしも、北海道という地方自治体でのものですが、
参加することがあります。
生産的なものになる場合もあるし、そうでない場合もある。
なかなか難しいのですが、
しかし、たとえば北海道では、北海道R住宅というような
新しい制度を立ち上げ、実際に市場投入し、
国からの補助金を獲得して、大きな成果を生み出したりもしている。
要は、やり方次第と言うこともあると思うのですが、
注目度が高かった今回の審議会、大変残念な結果になったようです。
消費者保護、という点がいまのところ不分明な領域になっていて
そういう部分で、生煮えな意見が出たりすると、
誰も逆らえない、というような雰囲気があるのかも知れない。
最終回の大人数、写真で見る限りでは30人以上と見られる人数の
会議の様子を見ると、
こんなに大人数では、まとまるわけもないと思われる。
国の大方針を論議するのだから、
各業界、団体への目配りは欠かせないと思われるけれど、
それにしても人数が多いと思う。
なにか、生産的な論議をするのであれば、
人数は、10人を多少上回る程度に絞るべきだと思う。
大人数になると、意見を述べる時間の合計だけでも
3分掛ける人数と見ても、30人なら一回言うだけで
休憩に入るしかない。
で、こういう審議会の人選とかは
もっぱら、国交省の官僚の専権事項なんですが、
どうも、ダメですね、こりゃぁ。

最終回というのに、馬淵国土交通大臣、
「所用で」欠席だったのだとか。
住宅政策変化の方向性、ということで、
大きな期待感も持っていたわけですが、
ついこの間、菅直人支持ということを民主党代表選挙直前に明かして
民主党内での流れを作ったことでの論功行賞で
大臣になったといわれる馬淵国土交通大臣ですが、
どうもこの、菅直人政権って、なんなのでしょうか?
あまりにも大きな失態ではないかと思われます。

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