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30年後の地域計画

きのうは札幌市内で2つの会合とシンポジウムがありました。
ひとつは新住協の断熱耐震同時改修・長期優良先導事業についての会合。
これは、リフォームで最大200万円の補助金が受けられる
工事の内容説明と、申請事務などについての打合せ。

で、もうひとつは
写真のような会場風景でのシンポジウム。
建築工学系の室蘭工大・鎌田教授が
なんと、コーディネーター役になって
それも、どちらかといえば、都市計画的なテーマについて
司会進行していくという催しだったのです。
それもテーマが30年後の北海道の地域計画を考えるというもの。
人口が減少していって、
それでも豊かに暮らしていく基盤を考えようという企画。参加者は
パネリスト
長野 克則 氏(北海道大学大学院工学研究院 教授)
五十嵐 智嘉子 氏(社団法人北海道総合研究調査会 専務理事)
平野 浩司 氏(北海道美幌町経済部 部長)
鈴木 大隆(北方建築総合研究所環境科学部建築環境グループ 研究主幹)
コーディネータ
鎌田 紀彦 氏(室蘭工業大学大学院工学研究科 教授)
という構成でした。

さぁ、なかなか論点整理も出来るのかどうか、
たいへん難しそうなシンポジウムだったわけです。
パネラー各人の発表もバラエティに富んでおり、
福祉と経済、建築と都市計画、エネルギー戦略というような
大きな領域特定はかいま見えていたと思います。
とくに、北総研の鈴木さんから
1次産業・2次産業人口構成の発表があり、
そのなかの2次産業構成が北海道は他地域と比較して
たいへん少ない、という現実が示されておりました。
わたしも、実家が2次産業なもので、
つい、意見を書いてしまったら、シンポジウムで一定時間、
題材にされまして、そのうえ、「職」を作る
ということが、すべての問題の基本になる、という方向に話が進んで
ちょっと、話の論点を惑わしたかも知れないと、反省しておりました。
鎌田先生からは、
「北海道地元出身の人からはこういう見方があるんだとびっくり」
「それも、リプランさんからこういう意見が出るとは思いませんでした」
などと、論評を加えられまして、困っておりました(笑)。

しかし、北海道は
この春から、独立行政法人として、6つの研究団体が統合して
道総研というかたちに変化して、
地方公共団体としてのシンクタンク機能を果たしていくことになります。
発表の中では、地方自治体の経営問題への切り込みなど、
きわめて実践的な視座も示されて、斤未来的な論議のテーマが見えました。
建築の利用の仕方、再生利用の仕方、エネルギー節減によって
地方自治体の予算規模を圧縮させるという取り組みなど、
建築と地域計画のクロスする部分が明瞭になったと思います。
わたし自身もたいへん興味を持った次第で、
今後とも、こういう領域のテーマ、考え続けていきたいと思っています。

北のくらしデザインセンター
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