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基礎の断熱

次号、Replanでのリフォームページでは、
北海道R住宅の施工事例と同時に、
新住協による、長期優良住宅先導事業の
「断熱耐震同時改修プロジェクト」についての特集記事も掲載します。

この「断熱耐震同時改修プロジェクト」は
かかる費用に対しての性能パフォーマンスがきわめて高く、
断熱と気密についての原理原則を理解しているビルダーが施工すれば、
金額的に廉価に、暖かく耐震性能も向上するリフォームが実現します。
まぁ、実際のリフォームでは
外壁が傷んできたから、直そうか、
っていうような動機が多く、その時点をとらえて
ちょっとの工事金額プラスで、断熱も耐震も向上させる、という提案なわけです。
どうしても内容はテクニカルな部分が多いのですが、
ぜひ、わが家の暖かさ向上に、お読みいただきたい記事です。

で、そのなかで、
この写真は、施工前の住宅の様子なんですが、
基礎から、コンクリートで縁側的に出っ張っている部分が必ずありますね。
玄関や、ここは「勝手口」ですが、
出入りする部分は、おおむねこういう構造になってしまう。
ところが、こういう部分は、断熱的に考えると
きわめてやっかいな部分なんですね。
一般的に多い、床断熱の考え方ではまずそのまま断熱欠損部分。
大きなコールドブリッジ、冷気を外部から住宅内部に導入するのですね。
基礎断熱でも、外側から断熱するということが事実上、できない。
たぶん、多くの家で「床が寒い」ということの大きな原因なわけです。
で、施工側の工夫は先端的に進んできていまして、
こういう部分については、基礎の内側から吹き付け断熱するのです。
基本的には基礎外断熱で外周を断熱してきて、
この部分に掛かったら、内側との合わせ技での断熱になるのですね。
素材技術的には、ドイツから
こういうコンクリート熱橋対策がもたらされているのですが、
既存改修には役立たない。
そこで、内外連携した断熱作戦を行うということです。
あとは、外断熱と吹き付け断熱の重ね合わせ部分を
どの程度考えるか、というのがポイント。
利便性と、断熱技術の整合性を取るという部分、
なかなか実際的で、興味深いなぁと思った次第です。

いずれにせよ、
この新住協の「断熱耐震同時改修プロジェクト」
たいへんユニークな試みで、
しかも、「工事金額の1/3以内で、上限200万円」という補助金が受けられるのです。
ことしの規定では、他の工事についても
「総工事金額」ということで含まれるということなんですね。
水回りや外壁の改修をお考えであれば、
こういうチャンスを生かさない手はないと思います。
リフォームに対しては、国の施策、相当に手厚く今後も継続するようです。
ぜひ情報を上手に活用してください。
あ、Replanは北海道は9月末、東北は10月21日発売です(笑)。

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