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緑の窓と書斎

写真は、先般の建築家住宅バス見学会での家。
書斎生活、っていうのが多くの日本人にとって
高齢化とともに、多くなってくるライフスタイルだと思います。

人口もそう大きく増えることはなく、
ましてや、これまで継続してきたように
アジア世界からの積極的な移民政策も採らないだろう。
そうなれば、高齢化が基本的に進行するのみの静かな社会。
まぁ、それがいいのかどうかは、
国民が何回かの選挙を通して意思表示することになるのでしょうね。
ただし、そのように人口静止から減少社会になって、
じゃぁ、どういう「豊かな生活」ができるのか、
もうすこし、突き詰めた論議は起こって欲しいと思います。
明治以来の拝外主義的な、純粋日本人みたいな常識って、
歴史を学べば学ぶほど、異常だと思う。
日本という、極東の島国は、その歴史はすべてといっていいくらい、
アジア大陸からの移住民によって形作られてきた。
それが、天皇による支配を肯定するために
「万世一系」的なイデオロギー教育を進めてきた結果、
今日に至ってもなお、拝外主義的な固定観念に凝り固まっている。
逆に、インターネット時代になって、一部に威勢良さげに
排外主義を歌い上げるような傾向すらある。
アメリカのように、その成長性を
開かれた移民政策で補おうとするのか、
現状では、大きな開国は避けて、ガラパゴス化するのを
基本的には追求しているのが、日本だと思う。

って、あんまり関係ないですね(笑)、写真とは。
で、わたしも取材に行くと、こういう書斎に関心が高い。
この家では、いい雰囲気でピクチャーウインドが開いていて
まるで、森の中の思索生活、っていう
そんな、なりたい自分イメージが迫って参ります(笑)。
インターネットによって、知の拡散が起こり、
そして高齢化、という事態が日本で、
最先端的に進行するのであれば、じゃぁ逆に、
今後の日本の可能性を引き出していくのは、
高齢化と知的産業立国という方向性かも知れない。
いわば、高齢化社会の実験場的な位置づけで、
これから世界が体験する高齢化社会の先鞭を付けていくのもアリなのかも。
こういった書斎風景の先に、
あらたな産業的な視点を見いだせるのかどうか、
見方によっては、静かな風景の先に違った考え方も出来るのかも知れません。

たぶん、こういう写真のような知的老後生活を
1000万人単位でする人間が増えていく、と考えると、
じゃぁ、どんな社会変化があり得るのか、
かえって面白いかも知れませんね。

北のくらしデザインセンター
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