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【大工ネットワークと「削ろう会」 in 北海道】

「かんなでいかに薄く木を削ることができるか」を競うというイベントが
明日22日午前10時から15時までの日程で、
北海道岩見沢市の「イベントホール赤レンガ」で開催されます。
<岩見沢市有明町南1−7 電話: 0126-22-5871>

この催しは年に1度、北海道内の大工職人さんたちの交流組織
大工ネットワーク北海道と、北海道ビルダーズ協会の主催で行われるもの。
この催事には法隆寺宮大工の系譜を引き継ぐ、鵤工舎の小川三夫棟梁も参加。
氏は最後の宮大工といわれた故・西岡常一氏に師事し、
いま、全国の社寺建築を手掛ける仕事を継続されています。
同時に大工職人の職業的な誇りを全国を巡って訴求されている。
大工ネットワークは、若手大工を増やし定着させるための
企業横断型のネットワーク組織です。
大工同士が各企業の枠を超えて交流することで
職業的なモチベーションを高め、スキルの向上を目指しています。
大工を初めとする「職人」さんたちの高齢化、減小は
全国的に大きな問題になっています。
人手不足はこうした「手に職を持つ」人材の枯渇を招き、
やがて建築の現場に大きな危機をもたらせることは間違いがない。
というか、現状でも相当に危機が現実化してきている。
建築の仕事、需要はありつづけるとしても、それを創る人がいない。
どんなにプレカットなどの合理化が進んだとしても、
結局現場仕事を維持できる職人さんたちの絶対数が不足すれば
やがて産業としての危機を迎えることは自明。
しかしこのネットワークの立ち上がりをきっかけとして、
徐々に若手大工の志望者が増えてきているというお話しも
北海道ビルダーズ協会・武部理事長からは聞いています。
ことしは中学卒業の子どもさんから志望を受けたということ。
地道な取り組みは、必ず多くの賛同者を得ると信じたい。
こうしたイベントを通して、一般のみなさんも大工職人さんたちの
職業的な誇りの部分に触れてほしいと思います。
催事では「小学生」や「一般」のみなさんのカンナ削りコーナーもある。
カンナ削りコーナーの他、
●チビッコ木工教室 ●マイ箸作り
●無料包丁研ぎなど多彩なコーナーもあります。
当日は、奔別やきとり・岩見沢手打ちそば・美唄とりめしの移動カフェも。
木を扱うという仕事のもつ奥行き、自然へのリスペクトを
体感されてみてはいかがでしょうか?

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