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たたずまいの美しさ

きのうは、新住協の札幌でのセミナー。
内容は先日の全国総会での鎌田先生の発表の再構成でしたが、
一部に、それ以降の動きの発表もあり、
興味深く聞くことが出来ました。
北海道ではほとんどの家で基礎断熱が標準化してきていますが、
やはり本州地域では、シロアリ対策もあって
なかなか難しい部分が出てこざるを得ない。
施工にいろいろな制約などが出てくるのですね。
そこで、基礎断熱ではなく、床断熱として
床下を開放し、しかし、床面に蓄熱性を確保するために
10cm厚のコンクリート層を造作するという手法を試行する動きがあるようです。
現在は、基礎と「蓄熱性」を巡っての
研究開発がホットな領域に立ち至っているといえます。

っていうようなことなんですが、
きのう書いたように、
いわゆる「民俗」的なアプローチ、
人間の生活を主役というか、中心に考えた住宅ということを考えたら
結局、情緒的な直感性が
人間に訴求する最大の部分であることは明白ですね。
写真は、どこの地域にもありそうな
いわば、普遍的な「日本人的なすまい」の一典型にはなりそうな風景。
左端に、生け垣の中の「門」があって、
庭木の作り出す結界装置を抜けて
その先に大屋根のなだらかな安心感が視界に広がり、
寄り付きには、さらに小屋根が掛けられて
雨や強い日射しから、ひとびとを迎え入れるように家が呼んでくれる。
窓から明かりが漏れてきて、
その家に暮らす人たちの暖かい人間性を表すようである・・・、
そんな一瞬に感受できるような
「たたずまい」っていうような部分が、
本当の意味では、いちばん伝わってくる「安心感」の実質なのかも知れない。
やはり性能もデザインも、こういう安心感のための
装飾的な部分なのではないか。

どうも最近、そういうような思いが強まってきています。
やはり、歳ということなのでしょうかね(笑)。

北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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