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【多様な暖房熱源チャレンジ in 南幌モデル】



写真は「きた住まいる南幌」アクト工房+ATELIER O2の家。
こちらでは「せっかくのモデルなので挑戦的に」とでもいう感じで
いろいろオモシロいことに挑戦しています。
その様子は、まことに意気込みがストレートに感じられて清々しいばかり。
外観デザインの点でも「これまでATELIER O2にはなかったカタチで」
という、シンプルな中に驚きのあるプロポーション。
なんですが、真南に正対させた三角屋根には一部ポリカ仕様の部分がある。
なんだろうと疑問だったのですが、
聞いてみたら「太陽熱集熱装置」ということ。
もちろん主暖房はLPガス熱源での温水循環暖房で、
ほかにもいろいろ革新的なパイピングでの工夫をしている。
その「補助的暖房」という位置付けですが、
太陽熱をこの部分に仕込んだ「黒っぽい」集熱装置に取り込んで
その高温になった空気を換気装置に加温させているという。
屋根の傾斜はけっこうな傾斜を確保しているので、
冬場の積雪でもほぼ雪は落ちていく計算なので、
熱効率は高いはず、という計算での挑戦です。
装置的にはきわめて簡易なものなので、耐久性はきわめて高そう。
要はどれだけの熱回収に繋がるか、実績がどうであるかにかかっている。
1年間くらいのスパンでの熱効率実績検証を楽しみにしたいと思います。
ちなみにこちらの住宅では、北大・菊田准教授が計測中。

北海道では太陽光発電は冬場、あきらかに発電しない時期がある。
積雪時期ですが、こういった傾斜屋根が可能な地域では
もっとローテクな太陽の利用は合理的だと思われます。
最近の豪雨被害で、大規模発電装置群、よく「太陽光畑」といわれていた
装置群で被害が出ているようです。
とくに里山地区などで斜面の木々を伐採して雨水の保留機能を
喪失させた上、簡易な基礎造作で設置していたケースで
地滑り崩落が発生して、面積の3割程度が崩壊した事故があった。
そういう危険姓を回避する意味でも住宅の屋根面利用は有効ですが、
多様な太陽利用の形が追究されていく必要がある。
このような事例とか、太陽熱温水装置なども大いに活用していって欲しい。

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