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新住協総会からー1

先週金曜日からの新住協総会。
前の晩の前夜祭から始まって、金曜日の総会、懇親会
さらに、翌日は住宅現場見学会と、
たいへん盛りだくさんの内容で推移していましたが、
きょうからその内容を、若干、ご報告したいと思います。

新住協の総会は、毎年この時期に開催されています。
会場はだいたい、前年の総会の締めの頃に
「じゃぁ、来年は◎◎でやりましょう」というような声で
開催地が決定していきます。
ことしは仙台ということで、名勝地の松島で行われました。
ちなみに来年は「関西でやりましょう」という声が聞かれましたが、
全国的に見て、関西は高断熱高気密住宅がもっとも普及していない地域。
むしろ九州とか、山陽地域の方が動きがある。
なので、むしろ、そういう地域にも運動の輪を広げていこうということが
大きな意志として示されたということも出来るでしょう。

木曜日の前夜祭に続いて、
みなさんしっかり体力を温存して松島のホテルに
続々と集合されてきます。
今回の参加総数は280名以上と言うこと。
午前10時から約1時間ほど、NPO組織としての総会が行われ、
ことしの運動の大筋が了承されて、無事原案通り採択。
ことしは、国交省の補助金事業に応募している案件があり、
もしそれが採択された場合、動きがあり得る旨の発表もありました。
最近はこうした案件への対応が必要になってきている部分もあります。
しかし、これはあくまでも採択されたら、
というものなので、なかなか見通しが利きにくい部分があります。
取材をしていても、全国でさまざまな事業体、組織が
応募していますが、その採択基準については
よく説明を聞いても、理解しにくい部分もあります。
まぁ、動きが出た時点でまた、お伝えしたいと思います。

総会の終了後、引き続き
代表理事・鎌田紀彦室蘭工大教授の基調講演に。
今回の講演では、ドイツでの「パッシブハウス」基準について、
その基本的なスタンスが、新住協のQ1.0プロジェクトと
ほぼ同様の立場から取り組まれてきているものであることが
基本認識として示されていました。
省CO2という基本的な世界的課題について、
建築環境性能の立場から考察を進めていけば、自ずと
たどりつくスタンスという意味から、
その置かれている気候条件的な違いがある中で、
結論としては、ほぼ同様の考え方で住宅づくりを考えてきている。
というように報告がされていました。
ただし、ドイツは国全体が、ほぼ日本の1地域から2地域に相当する
エリアにすっぽりと入っていることから、
比較的に単純な枠の中で収められるという側面があるということ。
また、基本的に暖房設備として温水輻射暖房が標準装備されている
という国民的共通認識が基盤として存在しているようです。
日本では、気候環境的に1地域から6地域まで
亜寒帯から亜熱帯まで幅広い地域に入っているのですが、
ドイツは、北海道北部・東部までは低温ではないけれど、
東北南部地域以南のような温暖地域でもない。
ちょうど秋田よりももう少し寒い、っていうような気候条件が
全国的にほぼ共通していると言うことだそうです。

こうした認識に立って、
新住協としては、ドイツパッシブハウス運動と
国際的に連携していく方向で、鎌田教授がことしのドイツでの
パッシブハウス世界大会に出席し、提唱者とも会合を持ってくる、
という報告がされました。
日本の住宅関連機構組織が、ドイツパッシブハウス運動とは
やや距離を置いている中で、
そういう現状を打開する動きとして注目されるところです。
<長くなるので、以下、あす以降に>

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