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【安藤忠雄:秋田県立美術館と公共空間熱環境】


きのうご紹介の秋田朝日放送AABの住宅テレビ番組出演後、
ご存知の安藤忠雄さんの秋田市中心部にある秋田県立美術館に
立ち寄って見ていこうと思いました。
夏場には一度見ていますが、冬場にははじめての見学でした。
テレビ番組では、断熱の重要性をわきまえた住宅が
当然のように絶対、イチ押しというようにお話ししたのですが、
どうも秋田市中心部の公共空間では、疑問を感じる現実に遭遇です。

著名建築家・安藤忠雄さんの秋田における建築として、
この県立美術館は市中心部滞在観光の中核的位置付けに当たる。
ホームページには建築設計コンセプトも触れられている。
〜秋田県立美術館は(中略)中心市街地にある千秋公園を望む地という
特徴を活かし「ここにしかない魅力のある美術館」をコンセプトに設計(中略)。
水庭越しに千秋公園の美しい風景を存分に楽しむことが出来る
解放感あるラウンジ空間(中略)展示物だけでなく、
時間や四季により表情の異なる美術館建物をご覧ください。(中略)
大きなガラス窓から映画のスクリーンを見ているかのように、
それぞれの季節で変化する景色をお楽しみいただけます。〜
というような説明がされていました。
で、この「ラウンジ」の今週日曜日の様子が上の写真2枚です。
安藤さんらしいシャープな造形感覚が活かされて、
対面する千秋公園を望む大きなスクリーン窓と形容された窓面は、
眺望性重視でたぶん、強化ガラスの単板なのだろうと推測します。
しかし残念ながら、窓面は複雑な「結露」模様に彩られて、
非シャープな「映画のスクリーン」を映し出していました。
見る者は結露模様と、ところどころの千秋公園眺望のコントラストを
それもまた「環境が見せる芸術」とでも受け取って了解するほかはない。
窓面手前側には電気ストーブとおぼしき冷輻射防止対策が
施されていましたが、そのデザイン性のいい加熱源をもってしても、
秋田のこの時期の寒冷気候の前では無力をさらけ出していた。

という体験を済ませたあと、
やや暖を取りたくなって、対面する公共建築に入った。
内部にはイベントが行われるスペースなどもありましたが、
多くの人たちが、1階の大きな出入り口の自動開閉ガラスドア玄関前、
たくさんテーブルや椅子が置かれたホール空間で過ごしていた。
いごこちの良さが「見た感じ」で感じられたので、
わたしも腰を下ろしパソコンを立ち上げ連絡確認しようとしたのですが、
ドア開閉ごとに吹き込んでくる寒さにすぐに閉口させられた。
結果、ほんの1〜2分で退去しましたが、その場所で
一緒に勉強をしている学生グループなど多くの市民のみなさんは、
ダウンジャケットを重厚に着たまま、長時間じっと「ガマン」されていた。
で、退去後、駅前から空港までのバスに乗り込んだのですが、
キップ売り場窓口で「乗車時間ピッタリに来てください。」という声掛け。
「なぜですか?」という当方の問いに、
「いや、ここには寒さから逃げていられる場所がないので(笑)」という答え。
ないなら作って欲しい、とごく自然に思うところ。
やむなくせっかく行ったキップ売り場から周辺書店に避難し、
時間調整して再度バス乗車場に時間ピッタリに行った。
バス乗車場は秋田杉が木組みに表され見てくれの「あたたかみ」を
演出していたようですが、立ち止まることもなくバス車内に入った次第。
う〜〜む。

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