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【新築より中古? ニッポンの住意識変化】

最近、新築戸建て住宅ばかりでなく、中古住宅について
あれこれと情報収集をしています。
北海道の住宅施策としての「きた住まいる」諮問会議などの場でも
中古住宅関連の資料に接する機会も増えてきている。
上の図は、そのなかの注目すべきデータです。
折れ線グラフは、住宅取得機会のなかで占める中古住宅の割合。
上の黒い線が北海道で、グレーが全国の状況。
下の棒グラフは北海道の中古住宅取得での戸建てとマンションの割合。
グレーが戸建てで、白がマンションです。

長らく日本は住宅取得において新築住宅が支配的で
なかなか中古住宅流通が活性化しないと言われてきた。
それがここにきて、かなり有為な変化をみせてきている。
2003年の10%程度が、2014年では北海道では27.8%にまで増えている。
北海道って市場調査でもその「先導性」がよく言われますが、
住意識における変化でも、そのようにいえるのか?
こうした変化の原因はなにか?
このように住宅市場が推移するとして、制度側はどうすべきなのか?
というテーマが浮かび上がってくる。
ユーザーの住宅意識にどんな変化が生まれているのかの分析が必要。
欧米、アメリカでは8割、イギリスでは9割が中古購入であり、
この日本の趨勢は、そのように欧米化する市場変化なのかどうか。
上の調査結果は2014年までの状況なのですが、
ごく最近の状況を不動産事業者さんにヒアリングしていくと、
昨年など土地価格の上昇傾向が札幌都市部などで顕著になっていて、
そういったこととも関係しているようにいわれる。
北海道外ですが、仙台などでは既存住宅地の土地価格が上昇して
戸建て注文住宅用地不足が深刻な状況とのこと。
従来ならば、そこで見つからなければ、
やむを得ないので郊外立地を求めていく傾向が強かったけれど、
いまは家はできれば中心部、利便のよい土地と探す。
勢い、中古住宅購入とその「リノベ」需要が高まっていると聞く。
利便性のいい既存住宅購入とリノベに意識が向かうということのようです。
そういう意識に対して、マイナス金利などの金融環境が
後押しするような状況になってきている。
この傾向も強まってきていて、賃貸住宅を探していて、
お金の計算をいろいろしているウチに、中古購入にチェンジする人も
確実に増えてきている実態のようです。

市場環境の変化・トレンド、目が離せませんね。

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