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【北海道ライフが生む時限的「雪かき」アート】

先日は北海道出身の現代芸術家・川俣正さんの紹介をしました。
氏の「作品」は、特異的に、三笠市の廃校体育館では長期保持されていますが、
本来は一期一会的な時限的に出現するアートということ。
そういった芸術のありようというのも、面白いなと思っている次第ですが、
そんなことを考えて振り返って、毎日立ち向かっている除雪に思いが至った。
そうなんです、雪かきや除雪って、冬場雪国では日常的に行っているけれど
いろいろな雪の態様変化に人間が関わっている。
その営為と、川俣正さんの営為にある共通性を感じたのです。
写真は、わが家の正面の中学校グランド外周の様子です。
こんもりとした雪山ですが、鋭利な機械除雪断面のシャープさが加わって
束の間のいっとき、オブジェっぽい姿、形象を見せてくれている。
この写真の撮影時間は早朝4時頃のモノですが、
街灯がその陰影感を浮き出させてくれて、目を楽しませてくれる。
そんなことを考えて冬の除雪ぶり、みなさんがそれぞれに雪かきした様子は
きのうのような晴天のなかで、面白い街の表情を見せてくれている。
もちろんやっかいであることは勿論なんだけれど、
その北海道・札幌らしい困難に市民みんなが黙々と立ち向かい、
それが結果として、独特の造形感覚を各所で見せてくれる。
市内あちこちで、多種多様な街の表情が見えている。
そういえば、札幌の機械車両によるダイナミックな除雪の様子が
中国などの観光客のみなさんから大受けしているという話題も聞いた。
水は方円に従うというコトバがあるけれど、
この北海道の軽量な雪が、どんどんとその姿を変えていく様は、
ちょっと面白い生活文化といえるのではないかと楽しんでおります。

まぁ、なんとも無駄骨そのものである雪かきに、
なんとか前向きな意味合いを見つけたいという自然な思い。
でもたぶんこういった北海道人の思いが、雪まつりという
一発逆転ゲームに近い発想の独特の文化を日本に生んだのでしょうね。
観光で北海道を訪れられるみなさん、
こんな楽しみ方はいかがでしょうか、というご提案でもあります。
どうも雪かき疲労で、ややヤケ気味とも言えますが(笑)。

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