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北海道で床下エアコン1台暖房

北海道ではヒートポンプの冬場の熱効率が少ない。
従って、熱交換したとしても高温が得られにくい、ということで、
一般的な住宅にはなかなか普及が進まないのではないか、
という意見が強かったのが現実です。
逆に言えば、北海道の住宅で成果が得られれば
そのシステムは全国で通用するし、その普及の起爆剤にもなりうる。
そんな注目が集まる中、きのう、そのシステムに挑戦している
大岡産業さんのモデルハウスを、東北電力ご一行に見学してもらいました。

モデルハウスとしてオープンして以来、まだ1週間ほど。
ということですが、非常に大きな反響があって
「オール電化住宅に取り組んだごく初期のような反響ぶり」というお話し。
家の中は、手を組んでいるパナソニック電工の最新設備機器が使われた
いかにも部材メーカー設備の組み合わせ、といえる空間ですが、
エアコン1台で暖房しているという印象を与えない暖かな環境。
お話を伺うと、住宅性能の方は熱損失係数で1.6を切る程度。
ほぼ次世代省エネ基準通りのようなレベルです。
一方で、気密の性能面では0.2cm2程度という、高気密を実現しています。
エアコンという空気集熱のヒートポンプで、しかも熱風で暖房を図るので、
新鮮外気を室内に入れていく必要があり、
そういう意味で、室内環境をコントロールするためには
気密性能がむしろもっとも肝要な要件になってくるのかも知れません。
換気も第3種換気で24時間計画換気が行われていますが、
ここまでくると、パッシブ換気との融合を計画した方が合理的かも知れません。
見学したみなさんは、やや興奮気味。
北海道でエアコン1台での暖房が可能ということならば、
岩手県では、まず問題なく普及させることは可能でしょう。
そういう問わず語りの雰囲気が感じられた次第です。
今後、こういうツアーの体験がどういう風に現れてくるのか、期待したいです。

さて、あしたはことし第3回目の「建築家住宅セミナー・相談会」。
午後1時から、札幌市西区山の手3条5丁目3番5号の当社2階で開催します。
駐車も9台分は確保しています。
北のくらしデザインセンター最新イベント
参加する建築家は、
赤坂真一郎さん、圓山彬雄さん、宮崎正之さん、山之内裕一さんです。
建築家との家づくり、もうすでにかなりの工事も進行していて、
もうすぐ、第1号の完成物件も紹介できるかと思います。
建築家との家づくりが身近になる紹介システム、
ぜひみなさんのご参加をお待ちしています。

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北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

One Response to “北海道で床下エアコン1台暖房”

  1. 以前よく見ていたサイトでは、新居に床下エアコン・天井エアコンを設置した方の数年に渡る使用状況を興味深く読ませていただいていました。
    壁掛けではないエアコンでの冷暖房には凄く興味があります。
    北国では実用に堪えるのか、また、効果的な家の構造や維持費など、
    個人的には特集を組んで欲しいとさえ思うほどです。
    エアコンならもし故障して取替えるとしても機器の価格はお手頃ですし。

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