本文へジャンプ

【高性能住宅見学会in旭川/アース21例会】

2987
2988

ここんところ「環境住宅」をめぐってのやや空中戦的な論議が多くて
どうもアタマが硬くなっていたところ、
それをやわらかくさせてくれる、住宅見学の機会がやってきました。
やっぱり実際の住宅を見学する機会は
いろいろな刺激が自然に得られて、また人の情報として伝わってくる。
頭でっかちではない、柔軟なものづくりが感じられてうれしい。

きのうは正午過ぎに全道から集まった50人くらいで
合計5棟の住宅を見学してきました。
そのうち4件の住宅では、詳細な図面、矩計図、Ua値計算も情報として
しっかりといただけた。
こういったその住宅の素性を論議できる基本スペックは
高断熱高気密住宅見学では共通言語として不可欠だと思います。
わたしどものReplanでも「断熱仕様」として創刊当時、25年前くらいから
いわば住宅のスペック情報として、心がけてきた部分。
そういったベースがあって、こうした情報が北海道では普通に流通している。
先般来の「環境住宅」論議では、そういった共通のモノサシもなしで
それぞれが独自の自分だけのポイントで主張してくる。
公知のわかりやすい指標で論議できる環境と、
いちいちのバラバラの主張を聞き取って、その主張と合わせて
考えを深めなければならない世界、
どっちがわかりやすいかは、ハッキリとしていると思います。

2989

こんなようなスペックシートが渡されて、
丁寧に詳細情報が語られている。<上の住宅のデータとは違います>
上の写真で見た住宅では、Ua値が0.28ということ。
重厚な断熱仕様で、壁厚さは300mmということです。
きびしい北海道の断熱条件の下でも、ZEH基準にほぼ相当する。
厚い壁厚は、外皮に重厚さを与え、窓回りの陰影感の濃さは
視覚的にも性能の良さがわかりやすく伝わってくる。
淡々と、奇をてらうことなく作られている環境住宅、
そんな佇まいを感じさせてくれていました。

さて、本日はきびしい条件下に置かれている北海道での
ZEH住宅をどう作っていくのかについての、勉強会が開かれます。
前真之先生いわく、分からず屋の「トランプ三木」と仮想敵とされましたが(笑)
もとより地球温暖化防止目的であるZEHに対しその趣旨には賛同しています。
その方向をどのように具体的に作れるのか、
淡々と北海道の作り手たちの研鑽ぶりを確認し、
情報共有していきたいと考えております。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.