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古電柱外部照明 掘立施工の破綻

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人間、失敗はつきもの、そこからなにを学ぶかですよね(泣)。
と、いきなりの反省の弁であります(笑)。
わが社の事務所建築は、2002年に建てたものであります。
いろいろな試みをやりたかったのですが、
大前提であるお金に余裕はまったくない、出来ることは極限的に限られる。
でも叶わぬまでもと、いろいろ夢のようなことを考えていたのです。
いちばん面白かったのが、「掘立てで事務所を建てられないか」ということ。
建築と言えば、やはり林立する柱の力感だろう、などと
妄想がアタマのなかをグルグルと駆け巡った。
製材しない木材をそのまま掘っ立てで、きれいに列柱として
構造として持たせられないか、いいなぁ、いい!
・・・でもまぁ、どう考えても現代の技術では、縄文・三内丸山のような
油分の多いクリの原木の焼成処理加工など、夢のまた夢。
ということで、最初にお蔵入りになったプランだったのです。
ただ、その夢は「外部照明でやってみますか」と延長戦に突入した。
「いい古電柱があるし、それも、きわめて低費用で入手可能」
というありがたい情報もあって、「よしやるか」となったのです。
電信柱に受け継がれている日本の「掘立技術」はすばらしい、とも聞いていた。
胸も張ってくれたりもした。しかしこれはあくまで施主の自己責任。
そのような経緯で、上の写真のように施工してもらった次第。

で、それから13年。
結果は、やはり、あえなく大失敗ということになりました(泣)。
昨年くらいに列柱照明電柱6本の内、
2本が傾きはじめ、かろうじてブロック塀で支えられているような状態に。
どう考えても、根元部分に腐食が回ったことはあきらか。
お隣ご近所へのご迷惑にならないうちに処理が必要になった。
そこで、クレーン出動で抜き取り作業をお願いした次第。

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まぁ、いろいろな工夫はして貰ったのですが、
そもそも素材としての古電柱材では無理があったのか、
コンクリートで枠をつくったのだけれど、
地中への透水性の確保が破綻したのか、
やはり「防腐材塗布」程度では経年変化で、この条件下では無理だったか、
焼成加工とはどのように行うべきなのか、
それとも周辺で確認された「シロアリ」の食害の結果なのかなどと、
いろいろな原因が挙げられるでしょうが、
しっかりと、失敗の現実を正直に噛みしめるべきだなと感じております。
しかし人生はトライアルアンドエラー。
めげずに、チャレンジは続けていきたい、カラ元気を出せと
自分に命じております。う〜〜む、残念無念。

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