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日射遮蔽の大型布

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ふたたびイベントの準備作業ネタです。
イベントでは、建築家の住宅をプロジェクターで映写します。
これは当然、周囲が暗くなればなるほど映写効果が高い。
ところが、開始時間は午後1時という日中。
わが社のオープンスペースは都合20窓の大開口に面しているので、
まぁ、開放的といえばこれ以上ない。
したがって、日射はドンドン取り込まれるのですね。
熱環境で考えると、これはパッシブエネルギーの活用ということになり、
事実、床面にはタイルを使って表面を加工したコンクリート土間。
大変熱容量が大きく、安定した温度環境は出来ています。
ただし、それは日射が室内に溢れかえっていると言うことでもある。
なので、なにかの日射遮蔽を考えなければ
映像の視認にはきわめてきびしい条件になります。
ということで、室内で布カーテンでのシェードを考えました。
思い起こしたのは、以前に造作していた大きなテーブルクロス。
これは、大きな布を縫い合わせた5m×3m近い大判のもの。
これを天井の梁周辺に、当面は鋲留めすることにいたしました。
で、巨大なスクリーン状の日射遮蔽物が出来上がった。
目にも鮮やかなオレンジカラーでして、
「目が覚めるようです」っていうことで、まぁ、派手派手なんですが、
しばらくしてくると、目が慣れてきて、けっこう落ち着けるもの。
当初は、天井から留めるだけでは、どうなんだろう。
ちょっと、みっともないか、とも思ったのですが、
なんの、なかなかイケているのですね。
設計事務所の所員の方が来てくれたのですが、
「ありゃ、もう出来ているのですね(笑)」と
感心してしまうほど、ぴったり収まってしまった。
昔から、モンゴル遊牧民族のパオとかのテント建築に興味を持っていたのですが、
こうやって、布の作り出す世界というのも、なかなかいい。
いまは、ごらんのようになにも仕掛けのない状態で、
巻き上げ方だけ、ちょっと工夫しているだけなのですが、
それでもなんとも新鮮な感じがする。
まぁ、巻き方はいまのところは研究前なので、ご容赦を(笑)。
効果の方はてきめんで、
画面表示がわかりやすく、見やすくなって、疲労感は感じないと思います。
こんな発見をして、布の世界の奥行きを感じてしまいました・・・。
ちょっと、これはこれであやしく面白そうな世界。
布と建築って、考えてみると日射遮蔽の必須なアラブ世界などが
その色合いとか素材感とかデザイン・模様などなど
ひとのくらしに潤いをもたらせ続けてきた歴史があります。
むむむ、さて、困ったなぁ。いまは忙しいんだよなぁ・・・(笑)。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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