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住宅リノベ「コミュニティ再デザイン」の視点

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さて、金曜日の取材2件に続いて
急遽入ってきたのが土曜日25日の「リノベーションセミナー」。
この「リノベーション」という概念措定、
これまでの「住宅リフォーム」に対して対置的なスタンスを取っているので
どうにも取っつきが挑戦的に感じられて、
そのいい面ももちろんわかるけれど、一方で
「なんかよくわからない」という反応も引き起こしてきていると思います。
ただ、リフォームというコトバよりも好感度は高いかも。
まぁ日本的には住宅リフォームという一般語化した領域の中で
もうちょっと志向性を持ったプレーヤーの
この事業領域への参加が始まって、
そのかれらが、あるコンセプトを主張しているということか。

実はこの住宅リノベという動きについては
わたし自身もそのプロデュース的な役を仰せつかっていた
「北海道R住宅」の立ち上げ段階から、
「東京で、わたしたちの取り組みに対して注目しているグループがある」
というように情報が来ていて
北海道でのわたしたちは、「戸建て住宅」という領域を
主なスタンスとしたのに対してあちらではマンションのリニューアル、再生が
狙いであるとふうな情報を得ていました。
そんなことを聞いて、確かにマーケティング的には正解と思っていました。
こういった動きについて、国交省も大いに注目して
国の施策にいろいろと盛り込んできている実態があります。
で、わたし自身はこうした東京での動きとの接点もなく
自ら働きかける、というような立場でもないので
疎遠ではあったのですが、休日の土曜日午前中開催なので
ようやく接点が出来るということで、聞いてきた次第。
で、わたしも不勉強ではじめてその名前を聞いた大島芳彦さんという
「カンブリア宮殿」で取り上げられた話題の住宅設計者の講演がありました。
講演が開始する前には、下川町エコハウス設計者の櫻井百子さんも来られて
事前の情報収集も出来た次第であります(笑)。
まぁわたしが記載するよりも
多くのみなさんがかれの活動についてはよくご存知でしょうが
その「リノベ」手法は、コミュニティについての
あるいは人間関係についての再デザインというようなアプローチ。
高度高密度集中地域である首都圏地域では
人間関係ということについても、積層規模がハンパなく、
それに対して、ひたすらハイリターン期待の資本主義的アプローチが
続いてきたけれど、そのように人間関係無視ではなく、
いわば発掘的にそれを紡ぎ出して、
「リノベ」のコアアイデンティティに昇華させている。
まことに意表を突かれた思いが致しました。
そうか、そのようなアプローチがあったのか、と目を開く思い。
さて・・・、というところであります。

北海道R住宅では、持ち得なかったスタンスではあるのですが、
いわば「一般解」としてはどうか、というのが率直な感想。
しかし、ある意味で熟成させながら、考え続けていきたいと思っています。

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